東京操体フォーラム 実行委員ブログ

 操体のプロ、東京操体フォーラム実行委員によるリレーブログ

今日は6月1日。

今日は良い天気ですね。
今日は6月1日、衣替えの日です。
確かそうだったよな〜と、どこかでもらった高島暦を見ると確かにそうなっている。
しかし6月1日というのは行事や記念日が多い日で、衣替えの他には鮎釣りの解禁日
気象記念日電波の日、写真の日、滋賀多賀大社御田植祭とある。
他にも何かあるかな〜とwebでも調べてみると、他にはガムの日、麦茶の日、景観の日
ネジの日、真珠の日、サモア独立記念日、マリリンモンローが生まれた日、徳川家康が亡くなった日と色々出てきた。
私がこの中で、気になったのはネジの日でした。
こういうのって何かが始まった日とか語呂合わせが多いのですが、語呂合わせからではないらしいし、始まった日の特定なんか出来ないだろうから、なんで6月1日がネジの日なのかと不思議に思い、ちょっと調べてみると、なんでも昭和24年6月1日のJIS法の制定に合わせて、業界におけるネジ製品の社会的責任と義務についての認識を深めると共に一般社会に対しても広く基礎部品としての貢献度をPRすることを目的に東京鋲螺協同組合が提唱し、ねじ商工連盟が制定したものとのことでした。

考えてみれば、このネジというのは大小それぞれ、あまりにも身近にありすぎて、ありがたみが解らないというか、感じられないものの一つだと思います。
しかしネジ一本の緩みから、大災害に発展していってしまうということはすぐに想像できます。
例えば電車にしてもネジ一本の緩みから、大事故→大災害とならぬよう検車区では整備の人が一つ一つ ネジ(ボルト)をハンマーのようなもので叩いて音の違いを聞き分けて緩んでいないか常に点検しているそうです。
基礎部品としての貢献度という観点から考えてみれば、様々な物の中でパーツとパーツをつなぐ、あるいは固定するジョイントするといったストレスの加わる中での重要な役目を負っており、ネジで固定された状態を矢状面、前額面の断面図でその様子を見れば螺旋の鋸が楔を打ち込むようにして食い込んでいてちょっとやそっとでは取れそうにないのが解ります。そして緩めればそのパーツとパーツに動きがつけられ分解も可能ということで様々な物に使われているのではと思います。
しかしこの様な強固で便利な仕組みもネジとネジ穴がかみ合わなければ何にも成りません。
だから、しっかりとした取り決めの元に規格化する必要があり、JIS法の制定に合わせてより正確に、より安全で信頼のおけるものを作っていこうと同じ日を「ネジの日」としたのではなかろうかと思います。
今ノートパソコンでこれを書いていますが、ノートパソコンの裏側を見てみるといくつかネジ止めがされています。
内部のコンピューターを保護、保持する為にプラスチック製の型枠(ボディ)で囲んでグラグラしないように、あるいは歪まないように、何箇所か要所要所をネジ止めしているのだと思いますが、このうちの一箇所でもネジがはずれていれば、その時は使っていて別段差し支えなくても、時が経つに伴い使っているうち型枠(ボディ)が歪んできて、隙間が出来たりしてパソコンとしては気持ちが悪くなっているだろうし、隙間からはホコリやこれからの季節だったら湿気が入ってきて、内部のパーツにも影響し機能的な異常も出てくるだろうし、放っておけば壊れて動かなくなってしまうかもしれない。

しかしネジは締め込めば良いというものではありません。
強く締めすぎればパーツ自体に亀裂が生じてしまったり、しめた時は良くてもちょっとした衝撃でメネジの螺旋の杭の一部(ネジ山)が壊れて逆に緩んだり使い物にならなくなってしまうこともあります。
何ごとも、いいかげんでは困りますが、良い加減が大切です。
よく頭のネジが緩んでいると言いますが、締めすぎるのも良くないと思います。
私の場合、もうちょっとだけ締めたほうが良いのかもしれませんが・・・。


衣替えについてなにか書こうと思っていましたが、なんだか全然違う話になってしまいました。



友松 誠。