東京操体フォーラム 実行委員ブログ

 操体のプロ、東京操体フォーラム実行委員によるリレーブログ

「年をとるのも良いもんだ 操体編」

こんばんは、今日も静岡から小代田です。
静岡もここの所、朝晩はぐっと冷え込み、今日往診先のおばあちゃんの靴下が2枚になりました。
夏の終わりと秋の訪れを感じています。

では今日もそろそろ小代田の徒然節をスタートいたします。
よろしくお願いいたします。
さて、今日は「年をとるのも良いもんだ、操体編」をお送りしようと思います。
今年もお陰さまで無事にまたひとつ年を重ねることができ、いよいよ30代折り返しと言われる
年を迎えました。

気持ちは年を追うごとに年齢と反比例していきますが、からだはやはり自然の法則にそって
ゆるやかに、確実に・・・(いや、自然の法則ですから)。

でも良いこともあるんです。

からだへのごまかしが効かなくなってきたということは、自分のからだ(人生)に対して自分が責任を持って
生るということを確認させてくれるということ(生き方の自然法則)。

身体運動の法則に反するとすぐからだが辛くなってくるということは、自分がからだの声に耳を傾けていれば、
悪くなる前に修正できるということ(身体運動の法則)。

からだの動きが大きく表現できないということは、からだの中の動きに集中でき感覚をより深く味えるということ
(感覚の充実)。

以前のように沢山のものを持ちきれなくなってくるということは、自分が必要なものを選んで進んで
いけば良いということ(『バルのいましめ』※)。

動が少なくなるぶん静の世界が充実してくる気がします。

何はともあれ、わたしにとって自然の法則を学ぶには良い季節であります。

今日もあれこれと考えていたらあっという間に時間がたっていました。
明日はどんな一日でしょう。
生かされた今日と明日への感謝を込めて。

ではそろそろ今日も。おやすみなさい。今日も一日お疲れでした。



※『バルのいましめ』:「頑張るな、威張るな、欲張るな、縛るな」という操体の教え