東京操体フォーラム 実行委員ブログ

 操体のプロ、東京操体フォーラム実行委員によるリレーブログ

頭痛・肩・首との対話 3

さて、3日目です。
洗面所にて鏡に映った自分の背中をジーッと診てみた。
広背筋の張りが目につく。鍛え上げられたそれとは明らかに違う。
届く範囲で触れると何カ所かに圧痛点がある。肩コリ・首コリの火元なる場所は頸椎と肩胛骨を結ぶ筋肉(菱形筋(りょうけいきん))からなのだろう。それは実際にそうなのだという事が身をもってわかった。自分の背中を触れる時点でかなり意識が関与してしまう為、左の指で意識的に触れたまま右腕の挙上・外旋・内旋と動診してみた。外旋の動きに心地良さがあるものの触れた指の皮膚が硬くしまって来た感覚だ。とりあえずもう一度外旋を通し、その時に触れた指を背骨の方向に少し押してみた。すると何かが『プチッ』と弾ける感じがした。これはこれで不思議の聞き分けで快適感覚と言うより『楽しい』となぜか感じた。動診としての感覚は不快が9割といったところです。

さて、肩・首の稼働範囲は広がったが今回のコリ、頭痛はかなり強敵だ。
あまり頸椎周辺には触れたくなかったのだが気になって仕方がないので触診した。
恐ろしい・・・硬い!それはもう『ガチガチ』少し強く押すと痛いと言うよりも
吐き気が襲う。
う〜ん、正直言ってこの一週間で完治するのかな・・・と思っては駄目ですね!!
そう治りたい!自分のからだで感じ良くなろう!が大切ですよね。

そして、この日の往診に行った時に不思議!?事が・・・・
気持ちを前向きに出張施術先へ向かったのですが、近づくにつれて肩のコリが気持ち軽くなってきたのです。そしてクライアントと向き合った時、自分のコリに向いていた意識が完全に消えていました。
そして、施術の間申し訳ないのですが自分が最も心地よい感覚を味わっていた感じがしました。相手にも伺ったところ、今日はいつもと異なる心地良さがあったとの事でした。
自分の想いと相手の想いが同調したのでしょうか?
そして、更には必要以上気を使ってしまう事が消え、無意味な力や邪魔なものが消えたのでしょうか?

本当にからだとの対話とは不思議で説明しづらいが、しかし面白いものです。


西田尚史