東京操体フォーラム 実行委員ブログ

 操体のプロ、東京操体フォーラム実行委員によるリレーブログ

三日坊主

 四日目よろしくお願いします。
 突然ですが、続けることって大変だとおもいますか?
 人生のなかで三日坊主で終わってしまったという経験を、もっているのではないでしょうか。なぜ続かないのでしょうか?答えは簡単ですよね!辛いとか大変だからです。辛いとか大変と思うとどんなことでも続かないですよね。その反対に、楽しいと思えることって自然と続いていることってないですか。脳科学の文献に三日坊主についてのコラムがあったので紹介してみたいと思います。
 なかなか続けることができない方でも初日は「やるぞ!」と意欲はあると思いますが、この意欲は脳の快楽神経のドーパミン神経系が反応するそうです。ですが、このドーパミン神経系は同じ内容の繰り返しでは反応しなくなるようです。したがって初めは頑張れても、二回目・三回目と続けるに従ってやる気が落ち三日坊主になってしまうということです。
 三日坊主の方と続く方は脳活動にも違いがあるようです。三日坊主の方は物事を論理的に思考する前頭葉を主に使うそうです。続く方の脳活動は、前頭葉の働きが消え大脳皮質の最下層にある線条体の一部の尾状核という部分が活性化するとのことで、尾状核は習慣的な行動を司る部位とされています。ここの部位はドーパミン神経系と直接アクセスしており、さらに快・不快の認知と評価とおこなう扁桃体ともつながっています。ヒトは気持ちいいと感じる快適感覚は、誰に強制をされなくても続けられるので、物事を続けるには感情(快)を経験に結び付けていくのが大切で、「楽しい」「気持ちがいい」と言葉にして口にだすこともその一つとのことでした。
 また何か行動するときにはイメージがとても大切で、物事をおこなう際にイメージが欠落した状態で始めると、頭では分かっていてもからだが理解していないという状態になるそうです。からだの感覚と脳の情報が頭頂連合野で情報が混ぜ合わされ、そこではじめて自分という存在が認知されるとのことです。
 続けるということは、イメージをして、小さな目的をひとつひとつ小さな汗をかきながら達成する喜び・気持ちよさ・たのしさを感じ言葉にすることで、ドーパミン神経系を活性化され続けられるということです。
文章で書くと簡単なことですよね!心とからだを、自分とからだをひとつにするために操体の基本理念である「息・食・動・想」があり、身体運動の法則があるのではないかと感じています。
 ありがとうございました。