東京操体フォーラム 実行委員ブログ

 操体のプロ、東京操体フォーラム実行委員によるリレーブログ

ヒーローになる、そのイマジネーション

『イメージはうごきである』
操体の学びのなかで、三浦寛理事長に教えて頂いたことの一つ。

テレビで某チャレンジ番組を見ていたら、最後の締めくくりとなる局面で、
チャレンジグループの代表として、若手俳優が代表となって選ばれていた。
画面から見ている限りでは、かなり不安定な体勢で、かつ緊張感もあり、集中力が必要であろうその時、こんなことを言っていた。

「僕のチャレンジを、子供達が見てくれていると思うんです。
だから、このチャレンジを見てくれている子供達のためにも、
そして、自分のためにも頑張りたいと思います・・・成功させます!」

それまでの経過を見ていると、芸能界からすれば仕事なので当たり前だが、
とにかく俺がやってやるぜ的、強いアピールばかりだったので、ふと聞いただけで、その言葉の意味は耳に残ったのだろう。

そして彼は見事に代表チャレンジを成功させ、“見えざる何か”に感動したのだろう。
自分では決して出来ない、演技でない感動の涙を流していた。

実はその俳優、ウルトラマンコスモスの主役をしていたのですね。

ちなみにその俳優の奥さんは、某人気アイドルグループの一員でした。、
(その彼と、入籍、お目出度を一緒に発表していたのです)
その彼女があるトーク番組に出演していたときに、
芸能界の先輩達の中で、楽しそうに新婚生活と子育てをこんな風に語っていた。

小さい頃から芸能界という、特殊な環境で仕事をさせて頂いてきたので、
その時には気付かず、当たり前だと思っていたことが、本当は色々と支えられていたこと。
そのありがたみが、本当に大切ものなのだとわかった。
結婚とは他人と一緒に暮らすこと、出産とは自分が育てる親の立場になったこと、
そのようなきっかけがあって、本当に恵まれていたこと。それがわかってきたんです。
今まで気が付かなかったことに気が付いて、自分を振り返るきっかけをもらって、
本当に毎日が楽しい、「大変でしょう」って言われるけれど本当に全然そう思わないですよ。
・・・と言うような内容だった。

この若き夫婦は、日本の新しい世代を代表しているように感じる。
次世代へ繋ぐ希望の光とは、そう遠いことではなく身近に感じていたいから。

ほんとうにたいせつなものは、目には見えない。

だからこそ、僕自身が見えないものから発信される意味を感じたい。
自分にとって気分が良い、気持ちがよいものを取り入れて、一緒になって感じていたい。
そうすれば、周りに伝わっていく。
勝手にみんな気分がよくなってくれる。

ちなみに、ウルトラマンは何万光年も離れた世界からやってくる宇宙人だ。
一光年とは、一秒に30万キロも進んでいくことのできる光の速さで一年間かかる距離。

この世の中には、見えるもので光の速さを超えるものはない。
なぜならば光の重さとはゼロだから。
質量が増えることで加速しにくくなるし、加速しにくくなれば必要なエネルギーは増える。
その速さが光を追い抜く事は出来ない理由である。

しかし将来には、
一瞬にして光に近いスピードで、かつそれを超えることも可能に出来る。
地球人の肉体に執着してしまえば、常識では計れないことがわかる。

ウルトラマンのような宇宙人の世界では、それが常識ということを。

伝えたいことのメッセージとして、ウルトラマンは他のウルトラマンに対して、
ほんの一瞬でサインを送ることが出来る。
それは梵字をモチーフにしたものらしいのだが、ウルトラサインという。

わかっていることは、それを夢にしないことが僕の夢だと言うことだ。

そしてきっと三浦寛理事長はじめ、操体を学んでいる同志は、
そんなことさえ馬鹿にしないで聞いてくれるだろう(強制的希望?)

なぜならば、
操体法の創始者、橋本敬三師の意思・言霊をあれほどまでにかみ砕きながら、
フォーラムの際、私たちに惜しげもなく披露してくれるのです。

その学びの姿とは、僕からすれば”三茶のウルトラマン”として貫禄十分であり、
そのルックスでさえ”ウルトラの父”を彷彿させてしまう。

さしずめ僕は今のところ、
その左足に鎖をぶら下げているアストラかな?(マニアックですいません)
操体を学びながら、その鎖を少しずつ短く、薄くしているような感じです。
ちなみにその鎖とは、肉体に執着することで生じるしがらみとか、
本当は無いものをあると思ったりする自我の欲とか、
それ自体に意味を持たせてしまっている僕の心ですね。

僕の言っていることが、何言っているのか良くわからない?
それならば、
この春に行われる、東京操体フォーラムの分科会の懇親会でお話ししましょう。
お後が宜しいようで・・・。

それでは、今までも明日もありがとうございます。


岡村郁生