東京操体フォーラム 実行委員ブログ

 操体のプロ、東京操体フォーラム実行委員によるリレーブログ

小松広明の4日間(4)

こんにちは!今日が私のブログ最終日。
こんなに、バタバタしたブログ週間は初めてでした。ある程度書きためた原稿を用意してお贈りするのが筋。
と常々思っており、ふだんから、書きためておくはずでしたが、今回は全く余裕なし。

まあ〜お陰様で、ノー天気が随所に顔を出し、地が出っぱなし!!なかなか、こういう週間もスリルがあって、良いですね。


さあさあ、今日が「小松広明の4日間」の4日目。
最後になって、やっと小松広明の人となりを紹介することとなりました。

といいつつも、かなりアバウトな紹介。
とにかく、手足がでかい!
身長が170〜175cm位の中肉中背にも拘わらず、節々のしっかりした手足をしています。とくに足の第一MP関節の大きさは驚きです。

先日、施術後、二人でバス停まで歩きました。
その時の歩き方。大きな足が地にしっかり食い込み、しかも肩胛骨が緩んだ状態で、上肢に力みがない。

「あれ、岩下に似ている」

と感じたわけです。
この岩下とは、以前、このブログにも紹介致しました山海塾という舞踏グループのメンバーで、大学時代からの友人。
彼の踊りをカメラで収めると、常に美しい姿、自然なたたずまいになっています。
彼は、東京操体フォーラムの顧問である国際的ヴォーカリスト巻上公一さんとコラボレーションを何度もしています。
また、彼も手足(手首・足首から下の部分)が大きく、特に第一MP関節の大きさは、小松さん並。

とにかく、そんな才能のある舞踊家・岩下徹に似た体型と歩き方をする小松広明実行委員は、才能がある。
と、私は見るのであります。

さて、アバウトな小松さん紹介を続けます。
生まれは東京のはずです。その後三重県伊勢市と東京での生活。年齢は、26才。中学2年から、ギターを始め、中学3年にはバンドを結成。
高校は、伊勢市の皇學館高校。強調したいのは、ここであります。
日本の中の伊勢市、その中の皇學館高校。
日本神道の本流を、高校時代からからだに染み込ませているのです、小松さんは!
なんとも、まあ〜うらやましい!

そんな小松さんがはまっているのは、仏教発祥の地・インド。
このぶっ飛び方が素晴らしい!
インドでの数ヶ月の生活で、すっかりインド人になりきった小松さんは、インド衣装を身にまとい、でかい足で歩く。

すると、回りの人間が道を譲り、振り向く。
(ここで、ピーンと来たひとは、東京操体フォーラム通であります)
誰かに、似ていませんか?
そうです、われらが師匠・三浦寛先生。
言わずと知れた三浦先生は三茶の仙人。

先日も、行徳ゴールドジムに参加した友人が、

「三茶を歩いてた時さあ。人混みの中、角っこを回ってきた人が居たんだけど・・・明らかに他の人と違っているんだよね。
あっああ・・・三浦先生だ・・・・と思って、声を掛けようと思ったけど、思わず道を開けちゃったよ」
そして、振り向き後ろ姿を眺めた訳です。

これが、三浦先生との出会い初級編。

その初級編に近い行動を三茶界隈の通行人に取らせる小松さん。
後ろ姿、特に肩胛骨のたたずまいが、三浦先生に似ています。

我が師匠の肩胛骨と小松さん肩胛骨が似ているとなれば、もう「操体の申し子」ということになるわけです。

ただし、私の眼力はノー天気。
小松さん!一切責任を持ちませんよ・・・

さて、小松さんが皇學館高校入学当時に、もう一度さかのぼってみましょう。
高校では、ブラスバンド部に所属。
自己表現ができないもどかしさを感じながら、名古屋の専門学校に。
この頃から、アンダーグラウンドの音楽に目覚め、京都で4年間活動。いずれ、その当時のことは小松さんのブログで紹介があると思います。
それで、ここではあまり触れませんが、かなりのめり込んでいたことが、彼との会話でよく分かります。
一例をいいますと、
私が20才後半、ニューヨークで活動していた頃、ダンステリアというデイスコで「ナイトミュージアム」というイベントをしたことがあります。
その時に参加したジョン・ゾーンとか、イクエ・モリのことを彼は当たり前の様に知っていたのです。小松さんが生まれる以前のことです。
これには驚き、当時のアートシーン(芸術の流れ)を語ると、やはり理解していました。

まあ〜そんな小松さん。手技療法に興味を持ち始め、
操体法の実際」「万病を治せる妙療法」橋本敬三著(農文協)の2冊に出会うことになります。
その後、友人から
「今の、操体はもっと進化していて本とは違うみたい!」
という情報を得て「操体法治療室」三浦寛、今昭宏共著「操体臨床の要妙」三浦寛著(たにぐち書店)に出会います。


インターネットから東京操体フォーラムを探しだし、美山の山奥に操体をしている人がいる。
となり、我が家訪問となるのです。

小松さんが、そこまでして操体を追い求めたのは、操体の根幹となっている橋本敬三哲学。
他の療法と全く違うのは操体が「生き方」である、ということ。

手技だけを身につけても、それは操体ではありません。生きる姿勢、そしてからだ、心の有り様がもっとも大切。
つまり、存在して在る、天然自然の法則を学ぶ学問なのです。

この法則には、誰一人として逆らうことは出来ません。
知れば知るほど、この法則に生かされていることに気付き、
謙虚になっていきます。
感謝の気持ちで満ちあふれてきます。そして、己の運命を感じて来るようになるのです。
操体はあらゆることを入れることの出来る「大きな器」と言われる所以です。

20才後半で、このことに気づいた小松広明実行委員は、偉い!!
今後のご活躍を期待いたしております。
そして、今後とも、今まで通りのお付き合いのほど、宜しくお願いいたします。

1週間の長きにわたってのお付き合い、本当にありがとうございました。

明日からは、ご存じ平直行相談役の登場!今回は、どんなお話になるのかホントに楽しみです。
それでは、皆さん21週間後にお会いいたしましょう!


佐伯惟弘