東京操体フォーラム 実行委員ブログ

 操体のプロ、東京操体フォーラム実行委員によるリレーブログ

「徹底的」を習慣化して淡々と。

中谷彰宏氏の「モバイル中谷塾」を愛読している。
自己啓発書からビジネス書、恋愛本まで何でも書く中谷氏だが、私は彼の『徹底的に学ぶ』という文章を読むのが好きなのだと思う。例えば中谷氏が習っているボールルームダンス(いわゆる、社交ダンス)の習い方や、毎日やっているというボーリングへの姿勢は『おおっ』というところが何箇所もある。
『徹底的に学び、徹底的にやって、過度に結果を期待しない』という感じにも頷けるし、何かを学ぶ姿勢に通じるところがある。

これを電車の移動時間や、夜寝る前に布団の中で携帯で読んだりしている。中谷氏は20年間で800冊も本を書いているが、その『やる気』のナゾを解いているのがこの本だ。この中に「気づいた人は、やる気が1000年続く」というのがあった。

なぜあの人はいつもやる気があるのか

なぜあの人はいつもやる気があるのか

うちの師匠をはじめ、東京操体フォーラム実行委員のメンバーは本当に操体に対してやる気がある。何故やる気が出るのかといえば、「徹底的」を習慣化して淡々とやる、ということをやっているからではないだろうかと思う。
そして、操体をテクニックとして覚えているのではなく、操体の根っこにあるものに気づいているのだ。徹底的に習慣化して淡々と操体を学んでいるのだ。

そういえば、何かのマンガで、女優やモデルに『美しさの秘訣は?』と聞いても帰ってくる答えは皆同様で『別になにもしていません』なのだ。聞いた人は『何もやってない訳がない!』と憤慨するのだが、女優やモデルは美容なり内面磨きなり、「徹底的」を習慣化して淡々とやっている。これが彼女たちの美しさの秘訣だ。

たとえば、本を読むとやる気が出ます。でも、読み方を間違えると翌日には出なくなります。これはやる気の出し方としては疲れます。やる気の出る方法を枝葉のテクニックで覚えても継続しないのです。やる気は継続することが大切です。
やる気を瞬発的に出すには、モルヒネを打てばいいのです。戦時中、特攻隊員はモルヒネを打って特攻に行きました。でも薬が切れるとあとで猛烈な脱力感がくるのです脱力感の来ないやる気の出し方を覚えなければなりません。
やる気の嫌いな人は、モルヒネのようなテクニックを求めて本を読みます。でも私は根っこのところで、1個手に入るだけで、やる気が1000年続くものが欲しいのです。効果が1日しか持続しないものはいりません。本を読むときもそういう読み方をしています。
やる気はテクニックではないのです。

ハリウッド映画のヒーローものにはヒーローが出てきます。私はヒーローのテクニックをマネるのではなく、。ヒーローそのものに感情移入します。
根っこのところで何を得るかです。テクニックは「覚える」です。根っこは「気づく」です。
気づいた人は1000年続くやる気が生まれます。それが「目ざめる」ということです。覚えたことの効果は1週間しか続きません。効果が切れるころには、反作用として猛烈な脱力感が来ます。
やる気を与えるために給料を10倍にすると、その瞬間はやる気が出ます。ところが、次の年に2倍しか上がらなかったら5分の1に減ったという感覚になります。それでやる気がなくなって脱力感が出るのです。テクニックでむりにやる気を上げると、リバウンドが大きくなります。
ダイエットと同じで、やる気はムリヤリ上げてはいけないのです

「覚えるより、気づく」

習慣化と言えば、師匠はいつもノートを持ち歩き、日記をつけている。日記と言っても操体日記みたいなようなものだそうだが、毎日毎日書いているので、相当数のノートがたまっているそうだ。これも「徹底的」を習慣化して淡々と、である


畠山裕美


8月28、29日は大徳寺玉林院にて「東京操体フォーラム in 京都」開催
9月18、19日スペイン、マドリードにて「操体フォーラム in マドリード」開催
2010年操体法東京研究会定例講習は9月から始まります。