東京操体フォーラム 実行委員ブログ

 操体のプロ、東京操体フォーラム実行委員によるリレーブログ

夢から・・・

 二日目よろしくお願いします。 
 皆さんは寝ていて夢をみますか?なんで夢をみるのでしょか?
 夢を脳科学では、睡眠中に起こる、知覚現象を通して現実ではない仮想的な体験を体感する現象をさすそうです。夢のメカニズムは睡眠にPGO波という鋸波状の脳波が、視床下部にある端網様体後頭葉にかけて現れ、このPGO波が海馬などを刺激して記憶を引き出し、大脳皮質に夢を映し出すと考えられているそうです。夢を見る理由としては様々な説があるようですが、無意味な情報を捨て去る際に知覚される現象、または必要な情報を忘れないようにする活動の際に知覚される現象、この二つが有力な節のようです。
 その他には非科学的といわれるかもしれませんが、夢をみているときはあの世と交信している状態とか幽体離脱しているという方もいらっしゃいます。
 僕はというと・・・。実は夢をほとんどみません。というより、実際には夢をみているのかもしれませんが覚えていないのです。だから夢占いなるものができないのです(笑)。
 ところが!!!
 最近不思議な夢をみたのです。人影がでてきて(誰なのかは見えないのです)、そして僕に話しかけ問いかけるのです「からだは間に合っていればいいんだけれども、からだの潜在能力はどう考える?もったいない。」とだけ言っていたような気がします。
 なんだったのでしょか?操体を考えている活動の知覚の現象なのか、テレパシーみたいなものなのか、もっと学べという叱咤激励なのか、僕が夢をみて覚えているとは本当に不思議です。
 早速「潜在能力」を調べてみると、普段の人間は自己の持つ潜在能力の約20%程度しか使っていないとのことです。視覚・聴覚・嗅覚・味覚・触覚・動覚などすべて神経系のもので、その原点は脊椎動物の脊椎の端である終脳とも言われる大脳の大半を占める大脳皮質にあります。小脳皮質が運動神経を司っていますが、結局は脊椎の延長である脳に属しています。この大脳皮質を人間以外の動物は100%使いきって感覚を常に鋭く研ぎ澄ましているようですが、人間が普通の生活・仕事では20%以下しか使っていないとのことです。
 人間の持つ感覚の視覚・聴覚・嗅覚・味覚・触覚・動覚のひとつひとつの感覚について学びを深めていくことが、さらなる質の高い快適感覚を引き出すためのヒントがあるということなのでしょうか。
人間の感覚に対して学んでいくということは大きな課題です。でも操体の学びにとって感覚の聞き分けが大切なことからも、きっと必然的問いかけとなる夢だったのかもしれないません。しかし僕に問いかけてくれた方は誰だったのでしょうか?
 これからも日々の学びを大切にして精進していきたいと思います。
 ありがとうございました。



佐助


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11月20、21日千駄ヶ谷津田ホールにて2010年秋季東京操体フォーラムが開催されます。
2010年8月、社団法人日本操体指導者協会を設立しました。