東京操体フォーラム 実行委員ブログ

 操体のプロ、東京操体フォーラム実行委員によるリレーブログ

最終日

自宅から近い平安神宮の周辺の並木はきれいに紅葉してきた。
日に日に観光客が増えてきている京都。
通勤に使っている東大路通りは午前中から人と車でごったがえしている。

京都には人々を魅力するものがたくさんあるが、その中の1つに和菓子がある。
私は和菓子を京都に住むまでは特別好きだったわけではなかったが、住んでからは美味しい和菓子に出会う機会が多くあり、今ではすっかり好物になっている。
和菓子といえば、京都の某老舗和菓子屋さんで働いている友人Sさんが先日操体の臨床を受けに来てくれた。

一時間弱の臨床をした後、お茶を呑みながら待合室で色々話を聞いたのだが、和菓子を作る作業はなかなかの重労働なのだそうだ。
だから繁忙期になると腕が上がらなくなる人が続出し、職場の近くにある鍼灸院のベッドが職場の人間で埋まるのだとか。
そこで、仕事中にどんな作業をすることが多いのかを訊き、それに照らし合わせて般若身経(からだの使い方、動かし方)を指導したら、とても喜んでくれた。

またSさん曰く、会社の社長さんは繁忙期にからだを壊す人を減らすためにどうしたらいいのか色々と考えておられるそうなので、操体のニーズがあるのではないかと話してくれた。
なるほど、操体は色々な形で世の中に貢献できると以前から思ってはいたが、企業研修もまたその中の一つの方法なのかなと思った。

操体を謙虚に学び、美味しい和菓子を提供するが如く、皆に喜んでもらえるよう操体を発信していきたいと思う。

さて、無事に一週間のブログ当番を担当することができた。
明日からは、スペインを一緒に廻った静岡の小代田さんの担当です。
おたのしみに。

小松 広明


新刊情報:皮膚からのメッセージ 操体臨床の要妙Part 2(三浦寛著)、たにぐち書店より発売。 
11月20、21日千駄ヶ谷津田ホールにて2010年秋季東京操体フォーラムが開催されます。
2010年8月、社団法人日本操体指導者協会を設立しました。