東京操体フォーラム 実行委員ブログ

 操体のプロ、東京操体フォーラム実行委員によるリレーブログ

 動画より。

おはようございます。
今日は3年ぶりに皆既月食が見られるそうですが、お天気がちょっと心配ですね。


先日、ふと、ミスタープロ野球長嶋茂雄氏のユニホームを着ていた雄姿がみたくなり、YOUTUBEを開いて見ていました。
見ていると気分が明るくなると同時に、その動作にも改めて感心させられました。
我々の世代から上の人はよくテレビで見ていたと思いますが、YOUTUBEよりお借りします。


最初に王選手のユニホームのシワのより方を見ただけで、打球が飛ぶ、飛ばないとか、打球の飛ぶ方向が予測できるという話がありますが、これなどは流石だと思いますし、診立てにも通じるものを感じます。バラエティ番組の中のことなので、ゲストの人達の「まさかそんなはずはない」といった感じの笑い声が聞こえますが、本人としては当然のごとく解ることを当然のように言っているだけなのだと思います。
また、打撃指導をしている場面では、脇がしまって軸がしっかりした状態で腰が回旋する様子や、反対に脇が空いて軸が不安定な状態でのスイングの様子が的確に表現されていると思います。そして足がしっかり安定していますね。足も親趾側側が利いていなければあの様な安定感はでないでしょうね。バットを持たずに手だけで素振りして見せている場面でも、中指を介して小指側側を利かせていますね。こうしたことの上に色々な積み上げがあるのでしょうね。
現役時代の動画は載せませんが、走った時の肩甲骨の感じや、スローイングのしなやかな全体的な動きを見ていると、達人であり、自由人でもあると思います。
 *自由人という表現については、漢字からの一般的なイメージとはちょっとちがいますので三浦寛先生著「操体臨床への道しるべ」の211ページを参照していただければと思います。

尚、動画の中で長嶋さんは擬音語を多用していますが、それはスポーツに於いてのことであり、操体の指導の場合には、奮い立たすとか刺激に通じるような言葉ではなく、気持ちのよさに向いた言葉の表現が望まれるので、擬音語でも音の濁らない言葉を選ぶことが大切です。

長嶋さんにはまだまだ元気でいてほしいと願います。


友松 誠。


2011年東京操体フォーラム分科会は4月29日に千駄ヶ谷津田ホールにて行います。http://www.tokyo-sotai.com/

2011年2月から足趾の操法集中講座を開始します。


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