「私は今までどれだけ自分を傷つけてきたのだろう」
「私は今まで自分を愛せていたのだろうか?」
過去、五日間のブログを書いている中でこのような自分への問いかけがありました。
私は今でも心の奥底から後悔している事がいくつかある。
それは時には人を傷つけ、時には自分を傷つけたことで、今でも思い出すと胸が苦しくなることがあります。振り返るとその時の私は自分を愛せていなかったのでしょう。自分を傷つけるような言葉を無意識に発しては己の心と体を傷つけ、何かあると誰かのせいにしていたのである。そんな心と体の状態で臨床家の門をくぐったのです。端からみれば無謀なチャレンジであったのかもしれない。
そんな私を師匠は有無を言わず受け入れてくれました。その時に掛けて頂いた言葉は生涯忘れません!もしかするとこの時、初めて愛を意識したのかもしれません。とても感謝しています。
師匠は臨床家を目指す上でまず3つの指針を示してくれました。
その3つとは「心」「技」「体」を磨く事である。
「心」→言葉を統制し、私の荒い心の波動を落ち着かせる
「技」→体の動きを身につける
「体」→体の歪みを正す
これらはどれが欠けてもいけない関係にあり、この3つをしっかり身につけて初めて1人前の臨床家への1歩を踏み出せる。
私はそう解釈しました。
そんなスタートから今に至るまでで3年の月日が経ち、少しずつですが身に付いてきました。そしてこれらを学んでいる途中で自分が無意識に変わった事があります。
それは無意識に「自分を愛する」ようになった事です。
私は今まで「愛する」という行為は対象の人がいなければ成り立たないことだと思っていました。つまり自分の愛をを誰かに向けるしか出来ず、自分に向ける事をしていなかったのでしょう。
しかし、この学びのなかで自分を愛する事は自分の存在を認める事だと知りました。つまり、自己否定が己を傷つける事ならば自分を愛する事は自分を認める事なのです。それに気付くと自然と過去の自分、そして今の自分を「許す」心境になり後悔や葛藤が消え自分のすべてが愛しくなってきました。
操体を学ぶ事は技術を学ぶことだけではない。己を知り、真理を知ることも操体なのだとつくづく実感しました。
最後に余談ですが私は産まれて間もない時に橋本先生に抱っこしてもらった事があるみたいです。もちろん覚えていませんが今こうして操体を学んでいる事に運命を感じずにはいられません。橋本先生が導いてくださった「愛」だと確信しています。
あと今後の「東京操体フォーラム」の活動予定のお知らせになります
東京操体フォーラム in 京都2011は8月28日(日)に開催されます。北村翰男(奈良漢方治療研究所、奈良操体の会)、三浦寛他
Sotai Forum in Madridは、9月24日、25日の二日間、マドリードにて開催致します。三浦寛他