東京操体フォーラム 実行委員ブログ

 操体のプロ、東京操体フォーラム実行委員によるリレーブログ

時間と空間と橋本語録 その2


【今日の橋本語録】

〜 人間の設計にミスはない、と私は信じている 〜

(「からだの設計にミスはない」より)


「大自然の原理として、人間は誰でも健康で幸福に一生をおくれるように、チャンと設計されているのだ。

それが実現されないのは生き方の自然法則からはずれているためで、

この法則にそむくと身心の姿と動きに歪みが生じ、身心のバランスがくずれて病気になるのだ、

そして又、その歪みを正してバランスをとり戻せば、病気は治るのだ、と。

人間のからだはそういうふうに出来ているんです。

もしそうでなかったとしたら、病気になっても治るはずがないし、その見込みもない」

(「からだの設計にミスはない」 P38〜P39)


要するにからだは元々悪いものではない。

悪くなるのは自分の生き方が悪いんだということですネ。

いやいや、耳の痛いハナシです。

でもねぇ、電化製品と違って、からだには取扱説明書が付いてませんからねぇ。

生き方が悪いったって何がどう悪いのか説明してくれないと、さっぱりわかりませんがな。

悪いと知ってて、わざわざ悪いことするヒトもいないでしょうし。

ということは、やっぱり何が悪くて、何を気をつければイイのか知らないんだということなんですネ。

だったらそれが何なのか知っておいたほうが絶対に得ってことですヨ。


橋本先生は更にこんなヒントをくれてますぜ。


「そもそも大前提として、生命体(身心ともに)の設計は完全にできあがっているけれども、

われわれの生命現象において、他人に代わってもらえない最小限四つの営みがある。

呼吸、飲食、身体運動、精神活動である ― 性生活ももちろんあるが、四つは常時必須 ― 。

これらの営み方には、それぞれに自然法則があり、反則すればアンバランスが起こる。

現時点の健康度は、今までの、これらの営みの集積の結果であり、

しかも、これらは、お互いに同時相関相補性になっている」

(「生体の歪みを正す」 P5〜P6)


呼吸すること、食べること、からだを動かすこと、想うことの四つは、確かに他人に代わってもらえません。

「かあちゃん、明日から代わりに呼吸して!」ってわけにはいきませんからネ。

とにかく生きている以上は、最小限この四つに責任を持てってことです。

何故かといえば、この四つは自分でコントロールできるから。

そして、一つ一つの法則性を知ることで、より良い生き方に繋げることができるから。


からだが悪くなったらまずこの四つに意識を向ける。

何か法則に外れたことはしてないか?

それに気づき修正していくことで、からだのバランスが戻って健康を掴むことができる。


そこで問題は「その法則の中身って一体なんだべさ?」ってこと。


それを探求していくのが操体なんですねぇ。一生愉しめます。



中谷之美



[http://www.tokyo-sotai.com/?p=281:title=東京操体フォーラムin
京都2011]は8月28日(日)に開催されます。北村翰男(奈良漢方治療研究所、奈良操体の会)、三浦寛

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inMadrid]は、9月24日、25日の二日間、マドリードにて開催致します。三浦寛

2011年秋季東京操体フォーラムは11月6日(日)、東京千駄ヶ谷津田ホールにて開催予定です。