東京操体フォーラム 実行委員ブログ

 操体のプロ、東京操体フォーラム実行委員によるリレーブログ

実際に時空を超えることは可能か

 最終日の七日目になりました。壮大なお題である「時空を超える」というテーマで今回の東京操体フォーラム実行委員のブログでしたが、無事にバトンを受け取りゴールまで繋げることができましたが、完結したわけではありません。これからも学びの中で、時空とも繋げて考えることも必要かと思いますので、数年後か数十年後にどのような自分の考えになっているのか楽しみです。
 今日は科学的に「時空を超える」について書いてみたいと思います。広島大学総合科学部の斎藤忠資 氏が興味深い報告をされているのでご紹介したいと思います。
 物質世界の中で、1900年にマックス・プランクが発見・提唱した物理量の最小単位が「量子(りょうし、quantum)」とされています。この量子の世界には、時間と空間による分離が存在しないことが現代物理学によって確証されているそうです。実際の実験では、A.Aspect等の実験とN.Gisin 等の実験によって、一度相互作用した二つの電子のスピンは、どんなに遠く離れていても、いかなる情報やエネルギーの伝達も伝わっていることが実証されているそうです。また、R.NadauとM.Kafatosによれば、J.A.Wheelerが考案した遅延選択実験の成功によって、過去・現在・未来という時間の分割のない無時間性の世界の存在が確証されているそうです。
 この報告をみてビックリしました。科学でここまで実証・確証されているんですね。
 植地浩志 氏は、人間のからだは素粒子→原子→分子→細胞→臓器→器官→からだ全体というように成り立っていると報告しています。(素粒子は物質的で、量子はエネルギー・力学的に使い分けられているようですが、素粒子も量子も最小単位で使われているようです)
 魂・意識は肉体という物質界の制約を受けているが、本来は時間や空間の制約を超えて、思考したり想像したりでき、これは魂・意識が量子や素粒子の世界と関連しているような気がします。現在のこの世で、肉体から何らかの理由で魂・意識が押し出されて状態が臨死体験となり、包みこまれるように時空を超えるのが神秘体験と区別され、操体法による快によって起こる現象とは、神秘体験になると思います。
 人は意識の使い方によって、時空を超えることができ、帰一の法則によって肉体の死後は、快に包まれ神秘状態として空間の制約を受けない状態ということになるでしょうか。
 今日から二日間、マドリードにてSotai Forum in Madridが開催されます。肉体の制約として日本とマドリードの距離は遠く離れていますが、きっと意識の通し方によっては同じ空間を感じることができるのかもしれませんね。
 意識の使い方について今後も学ぶ必要性を感じます。ブログを書いていて、今後の学ぶ課題まで見つかったような気がします。一週間、お付き合いありがとうございました。自分の勉強になりました。

2011年秋季東京操体フォーラムは11月6日(日)、東京千駄ヶ谷津田ホールにて開催予定です。