己になる
「岡本太郎は生まれたときから岡本太郎だったわけじゃない。決意して、覚悟して、岡本太郎になったの。太郎さんだって、ほんとうは、弱い、普通の男の子。だけど歯を食いしばって、最後まで岡本太郎をやり通した。きっと辛かったと思う。でも、けっして弱音を吐かなかったし、それを誰にも見せなかった。それがすごい。だから愛しい。」
平野暁臣「岡本太郎の仕事論」より
信念のために己を貫く。これも「快」である。痛いけど快。しんどいけど快。危険だけど快。
「自分の生きるスジはだれにも渡してはならない。」
太郎さんが生涯好んで口にしたフレーズだそうである。
山野真二