操体で忘れてはならない大事なもの。
それはもちろん「快」(気持ちのよさ)ですヨ。
気持ちのよさで治る。これって不思議なことですぜ。
まぁ、今はからだについていろんなことがわかってきてるようですので、
そんな不思議なことも少しずつその理由が解明されてきているようです。
でもねえ、ワタシは想うんですヨ。
橋本先生は操体を体系づけるまでに、
いろんなことを試行錯誤してきたそうなんです。
まぁ、お医者さんですからネ。
西洋医学だけでなく、鍼でも、指圧でも、
矯正でも、何でもできるんですから。
そうやっていろいろなことを試して、
からだの動きや原理を理解して、手技療法として操体法を体系づけた。
そういった先生が最終的に出した結論が
「気持ちのよさをききわければいいんだ。気持ちのよさで治るんだからな」ですヨ。
普通だったらきっと「脱力の仕方」とか、「動かし方」とか、「矯正のやり方」とか、
そういった技術・テクニック的なことに目が向きがちじゃないですか。
でも違う。「気持ちのよさだ!」。何で?
たぶん「みてるもの」が違うんじゃないかと思います。
ワタシを含めて大概のヒトは現象に目がいっちゃうものです。
治療で例えれば、「痛いところを何とかしたい」「ゆがんだ形を何とかしたい」ってネ。
しかし、きっと橋本先生は違うところをみてたんじゃないかと思うんです。
えっ!それはどこかって?
そんなのヒヨコちゃんのワタシにはわかりませんヨ〜。
でも、「営みを法則に順(したが)わせれば健康になる」って言われてますから。
その(自然)法則をみてたんじゃないですかねぇ・・・。
中谷之美