東京操体フォーラム 実行委員ブログ

 操体のプロ、東京操体フォーラム実行委員によるリレーブログ

わからないからやる

ポロックについて、もう一つ。
彼の言葉に、
『絵の中にいるとき、私は自分のしていることを意識していない。
「知り合う」ための時間を過ごした後、やっと私は自分のやっていたことをわかるようになるのです。』
がある。
これって、人生そのものじゃないかと思う。
人は、大河ドラマを見る様に人生を生きている訳ではない。
例えば、戦国時代
我々は、信長―秀吉―家康、という流れを既に知っている。しかし、これは後から整理された筋道だ。当代を生きている者には、全くどちらに転ぶかわからないスリリングな世界だ。とにかく、どんな人にとっても現代は大変な時代なのだ。
「過去は変えられないけど、未来は変えられる。」と言う人がいる。なるほど、もっともらしいのだが・・・本当は、「未来から見れば、過去(の歴史的意味)は変えられる。だから、今・ここで、自分の命を生かしきって生きよう。」が正しいのではないか?
それを学ぶ事が「操体」である。


半蔵