東京操体フォーラム 実行委員ブログ

 操体のプロ、東京操体フォーラム実行委員によるリレーブログ

自然&法則 その4


運動系の治癒担当者さんの証言

「全くやってらんねぇヨ。何でもかんでもからだを動かしゃいいって思ってやがる。

これじゃオレらがいくら仕事してもバランス取りきれねぇって」


内臓系の治癒担当者さんの証言

「こちらも同じですワ。舌の極楽、腹地獄。こないだも胃と肝臓の現場責任者から

仕事が追いつきませんって報告が入ったばかりなんです」


いつももくもくとからだのために仕事をしてくれている自然治癒力さんなんですが、

たまにはこんな会話をしてることもあるかもしれませんネ。


『からだの設計にミスはない』という橋本先生の本もありますが、

操体では基本的にからだは元々悪いものではないと考えます。

元々悪くないからだが何で悪くなるかって言うと、

それはからだの法則(ルール)から外れたことをしてるから。

誰がそれをしてるのかって言えば、そりゃあなた、他でもない自分なんですヨ。


自然治癒力さんはつねに仕事をしてくれているのに、

自分で自分のからだに何らかのストレスをかけて、

自然治癒力さんの仕事が追いつかなくなってしまっている。

その結果、からだの調子が悪くなってしまう。

そんなことが案外と多いようなんです。


これは損ですよねぇ。

でも、普段はそんなこと考えないし、法則なんてこと言われても知らないし・・・。


ですから橋本先生は、「何とかうまく生きるには、生き方の自然法則を、

或る程度、知らなくてはならない」って言われるわけですネ。


操体で説く健康に関する大事な法則は、

息のつき方、飲食、動き方、物ごとの考え方の四つです(息・食・動・想)。

何故かと言うと、この四つは自分で関与することもできるから。


こうした法則を知って、なるべくその法則に則った生き方をすることで

からだに余計なストレスがかかりづらくなる。

すると自然治癒力さんの仕事もスイスイとはかどっちゃう。


つまりそれは元気でいられるってことです。

これは得な生き方じゃないですか。


操体ってのは、そんなことをいろいろとヤジウマしてるわけです。

そして、そのそれぞれを臨床(治療)に応用し、健康アドバイスとして活かしてます。

からだを楽なほうへ動かして、ストン、だけじゃないんですヨ。



中谷之美



三浦寛 操体人生46年の集大成 "[操体マンダラ Live ONLY-ONE 46th Anniversary"は2012年7月16日(海の日)に開催致します。

2012年秋季東京操体フォーラムは11月18日(日)津田ホールにて開催決定