後半は、小川三夫さんの本「棟梁」を依処とする。
小川さんは、法隆寺最後の宮大工、故西岡常一棟梁の内弟子を勤めた後、「鵤工舎」を設立し、多くの後進を育てた宮大工の親方である。(私がもしその道に進んでいたら、入門を請うていたであろう人物です。)
次のような一文を見つけた。
昔、食堂に次のようなことを書いて貼っておいたことがあるな。
他人はどのような仕事をしているか
知りたい 見たいは
山々なれど
そこは我慢
自分のやり方 考えを
工夫することこそ
職人の道
技は口を開いては
学びとれんし 伝わらん
これは、三浦先生が言われるところの
「弟子は、よそ見せず
いかに静学、坐学できるかだ」
という言葉の意味そのものだ。
半蔵