左脳の眠りは呼吸が浅い。
呼吸が浅いから眠りが浅いのである。
眠りの中に思考が入りこんでくると、うわごとをいう、夢にうなされる、
歯ぎしりする。眠りの中で疲れ果てている。快眠とは言わず、不眠という。
眠りの中で不眠を誘っている。
「多幸感」という言葉がある。
この多幸感のひとつが快眠である。この快眠は、自分とのイイ関係、
良きご縁のなかから生じてくるものだ。この関係が崩れると
眠りのなかでの不眠状態をつくり出すのである。
生命現象はバランス現象を云ふ。この現象は変化である。
変化しない現象はない。
この変化は内なる中でおこる。
からだの内なる存在は、常に微調整をくり返している。とくに
無意識の眠りは、からだにとって生命リズムに従った、
最好の環境なのである。
この生命リズムに従うということも、自分とのイイ関係、良きご縁に
つながってくる。
快眠とは肉体を介して背おうものがない状態をいうから、
甘露なるやすらぎの一瞬なのである。思考から離れて快活なる
居場所に帰る・・・。
その間の時が眠りなのである。安眠にある状態とは、
いのちの再生フィードバック、新たないのちを頂くということである。
眠りにも意識がある。無意識である。
無意識においても、呼吸をとおしているから有るのだ。
眠りは、この生と死をいい関係に保っている。
ギブアンドギブである。
眠りは心拍数が20億回打つと自然停止になることも知っている。
眠りは呼吸を深く計っている。
生と死を計っているのだ。
2013年春季東京操体フォーラムは4月28日、千駄ヶ谷津田ホールにて開催致します。