東京操体フォーラム 実行委員ブログ

 操体のプロ、東京操体フォーラム実行委員によるリレーブログ

快眠

左脳の眠りは呼吸が浅い。
呼吸が浅いから眠りが浅いのである。
眠りの中に思考が入りこんでくると、うわごとをいう、夢にうなされる、
歯ぎしりする。眠りの中で疲れ果てている。快眠とは言わず、不眠という。
眠りの中で不眠を誘っている。

「多幸感」という言葉がある。
この多幸感のひとつが快眠である。この快眠は、自分とのイイ関係、
良きご縁のなかから生じてくるものだ。この関係が崩れると
眠りのなかでの不眠状態をつくり出すのである。

生命現象はバランス現象を云ふ。この現象は変化である。
変化しない現象はない。
この変化は内なる中でおこる。
からだの内なる存在は、常に微調整をくり返している。とくに
無意識の眠りは、からだにとって生命リズムに従った、
の環境なのである。

この生命リズムに従うということも、自分とのイイ関係、良きご縁に
つながってくる。
快眠とは肉体を介して背おうものがない状態をいうから、
甘露なるやすらぎの一瞬なのである。思考から離れて快活なる
居場所に帰る・・・。
その間の時が眠りなのである。安眠にある状態とは、
いのちの再生フィードバック、新たないのちを頂くということである。

眠りにも意識がある。無意識である。
無意識においても、呼吸をとおしているから有るのだ。
眠りは、この生と死をいい関係に保っている。
ギブアンドギブである。
眠りは心拍数が20億回打つと自然停止になることも知っている。
眠りは呼吸を深く計っている。
生と死を計っているのだ。

三浦寛

2013年春季東京操体フォーラムは4月28日、千駄ヶ谷津田ホールにて開催致します。