東京操体フォーラム 実行委員ブログ

 操体のプロ、東京操体フォーラム実行委員によるリレーブログ

肉食と日本食

操体の「食」の教えは「食べ物と歯の種類の相関性」である。
犬歯4本、門歯8本、大臼歯小臼歯16本、肉食の歯と草食の歯と、
穀物、果物、海草類などを噛み砕く歯の割合が1:2:4 になるので、
その割合で食事をするとよい、というものだ。
元々これは操体オリジナルではなく、谷口雅春氏(生長の家
からきているらしい。
日本食の素晴らしさは、近年世界中で認められているが、
それは理にかなっているからだ。

橋本敬三先生は、スポーツ選手は肉食でからだが固いのが多い、
と書いていらっしゃるが、戦後から高度成長期にかけて、
スタミナをつけると言えば、肉だったのである。最近あまり
言わなくなったが「ビフテキ」(ビーフステーキの略。最近
あまり聞かない)は、その象徴のようなものだった。

さて、肉食と言えば、今回のスペインでは、肉類をよく食べた。
ハモン(ハム)とチーズ、サラミソーセージ、豊富なハム。
それとトマトをみじん切りにしたものに、オリーブオイルをかけ、
主食はパンである。甘い系のパンもあったが、私はもっぱら四角い
小ぶりの食パンだった。

朝食。大抵どこもこんな感じ。

不思議なもので、日本ではあまりコーヒーを飲まないのだが、
スペインではもっぱらミルク入りコーヒー(カフェ・コン・レチェ)
を飲んでいた。

セルベッサやビノを除いて次に飲んだのは、コーラである。
これも日本ではほとんど飲まない。不思議なものだ。

話を「肉」に戻すと、バル(居酒屋)っぽいところでは、タコとか
エビなどの魚介類が結構多い。コロッケを頼んでもダブル揚げ物で
フライドポテトが付け合わせについてくる。


こんな感じ。

生野菜はサラダを頼まないと出てこないようだ。
レストランでは、メインが肉か魚だが、アラカルトでも頼める。


これは付け合わせではなくフライドポテト。スペイン語でポテトは「パタタ」という
らしい。赤いソースがちょっと辛く、白いのはにんにく(アホ)のソース。


なお、食後には消化を助けるリキュールが例によって出てくる。
飲むとすっきりする。

マドリッドから日帰り観光できるセゴビアに行った時は、名物の子豚の丸焼きを食べた。
皮がぱりっと焼けていて、中は柔らかかった。1頭で7人前らしい。

これが子豚の丸焼き。セゴビアに行く機会があれば是非どうぞ。

翌日、トレドから車で30分ほどの、ドンキホーテの風車で有名な街へ行った。
ここの名物は、鹿肉の煮込み。私はではなく、ステーキにしたが、
福田画伯の「鹿の煮込み」を少しいただいた。デミグラスソース風煮込み
のようで、レバーっぽい味がしてなかなか美味であった。
ステーキは勿論「肉!」という感じ。付け合わせのポテトはこんな感じ。

後で「赤ワイン頼めばよかった・・・」と思った次第。

これが鹿の煮込み。ビーフシチューみたいだ。

というわけで、スペインではお肉三昧であったが、
野菜もサラダでしっかり食べる
ポテトも結構食べる
オリーブオイルがメインである
という感じで、バランスがとれているのだ。

まあ、折角来たのだから、その土地の食事をありがたく楽しむのも
いいものだ。

肉食の思想―ヨーロッパ精神の再発見 (中公新書 (92))

肉食の思想―ヨーロッパ精神の再発見 (中公新書 (92))

ちなみに、マドリッドで小野田先生に日本料理屋に連れて行っていただいたが、
日本料理は人気のようで、店内はマドリッドの人達で賑わっていた。
やはり理に適っているのだろう。極端な肉食や、極端なベジタリアンではなく、
バランスがいいのが日本食だ(改めて発見)。

新宿二丁目に本店があるらしい。


感動のおにぎり。

ちらし寿司。

焼きそば。

7月15日(月)海の日千駄ヶ谷津田ホールにて「操体マンダラ 2013」(仮)を
開催致します。三浦寛による操体イリュージョンの世界をお楽しみ下さい。
お問い合わせは[http://www.teizan.com:title=TEI-ZAN操体医科学研究所