東京操体フォーラム 実行委員ブログ

 操体のプロ、東京操体フォーラム実行委員によるリレーブログ

上をむいて歩こう。

何年か前、講習で三浦先生から聞いた話がある。
3つのビーカーにお米を入れる。それを三つの部屋にそれぞれ置く。
一つのビーカーには「バカヤロー」と書いた紙を貼り、毎日「バカヤロー」という。
もう一つは「ありがとう」と書いた紙を貼り、毎日「ありがとう」という。
もう一つは、無視する。
この中で、一番腐敗が早かったのは、三番目の「無視された」お米だった。
怒鳴られても、まだ無視されるよりいいのだ。

無反応、あるいは無視するということは、相手にとって、一番苦痛を与える
ことなのだ。

一ヶ月前位から、朝のウォーキングを再開している。
家の近くには、確か日本のウォーキング道?100選に選ばれている遊歩道がある。
中川、荒川沿いで、30分歩くと、ちょうど京葉線の鉄橋に着く。往復一時間である。

春のフォーラム、スペインでのフォーラムのためにも、体調管理を万全にして
臨みたいと思った。
リズムを一定にして、30分歩くと、アップに働く脳内ホルモンが分泌され、
さらに30分歩くと、今度は落ち着く脳内ホルモンが分泌されるらしい。
また、朝、太陽の光をおでこに当てると、夜セロトニン(眠気を誘う)が
分泌され、不眠にも効果があるそうだ。
試してみるとわかるが、気分がよくなる。気分がよくなる、ということがわかると
朝、多少寝起きが悪くても、歩いたあとの爽快感がわかっているから歩く。
月光も好きだが、朝の太陽の光には、有り難さを感じる。
下を向いて歩くのではなく、上を向いて歩こう

※朝歩くのは、1日を快適に過ごすためと、おでこに朝日を当てるためだ。
また、一人で、音楽などを聞かず、何か閃いた時のために筆記用具を持って歩く。
あとはせいぜい携帯と小銭くらいである。


葵の花。

朝、散歩するとこういういいことがある。

※※母が「朝歩くのは良くない、というのも聞くけど」と、言っていたが、
寒い時などは気をつけたほうがいい。
むしろ高齢者は、トイレを気にして水分をとらず、
かえって熱中症が心配だ。歩く場合、コースの中に、どこにトイレがあるか
チェックしておこう。
フィットネス・ウォーキングでコースを設定する時のポイントでもある。

しばらく寝つきが悪かったのだが、からだの眠りと、脳の眠り、それぞれの特性を知り、
理解することによって、睡眠の質が変わった。からだを横たえると、からだが休まる。
瞑想のように、脳と脊柱、尾骨が縦に伸びると、脳が休まる。
いくら寝ても、疲れがとれないのは、脳が休まっていないからなのだ。

ちなみに、歩きながらも瞑想は可能であることを知った。

参考「宇宙とつながる成功習慣」中野真弓

瞑想は、十代始めから試していたが、脳の休息という考え方で試したのは、初めてだ。
運動とからだの眠り、脳の眠りに気を配ると、夜、驚くほどコトンと眠りにつくことが
できるようになった。昼に15分程昼寝をする習慣はできたが。

フォーラムを終え、その後イスタンブー経由でマドリッドに行ったが、
慣れたせいもあるのか、時差ボケはしなかった。
異国の地でも、朝早起きして暗い町を歩いた。
わかったのは、スペインにシェスタ(昼寝)の習慣がある理由。

朝ごはん、12時に「大きなおやつ」、14時にお昼。
お昼からセルベッサとビノ(ワインとビール)を飲み、二時間位昼休み。
その後またおやつの時間があり、夜10時頃夕飯。その後遊びに行ったりする。
サルサのダンスパーティーがあったそうだが、開始が深夜12時だと聞いた。
それで朝は日の出が遅いものの、普通に仕事に行く。
昼寝が必要なわけだ。

一週間ありがとうございました。
明日からは今回スペイン・トルコにも同行し、
スペインでは既に「マエストロ・フクダ」と呼ばれている
島根の福田画伯です。

7月15日(月)海の日千駄ヶ谷津田ホールにて「操体マンダラ 2013」(仮)を
開催致します。三浦寛による操体イリュージョンの世界をお楽しみ下さい。
お問い合わせは[http://www.teizan.com:title=TEI-ZAN操体医科学研究所