東京操体フォーラム 実行委員ブログ

 操体のプロ、東京操体フォーラム実行委員によるリレーブログ

2024-04-01から1ヶ月間の記事一覧

臨床と生活にいかす操体法2

耳心骨。 今日は春季東京操体フォーラムをルーテル市ヶ谷センターにて開催致します。

臨床と生活にいかす操体法1

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臨床と生活にいかす操体法(七日目)

臨床にいかすも、生活にいかすも、大事なことは「自然で結果がでるやり方を行う」ということです。 いくら我々が「ああしろこうしろ」と言っても、結果がでなければ、信ぴょう性がありません。 そして、四日目にも書きましたが、25年前の三浦先生の書籍でさ…

臨床と生活にいかす操体法(六日目)

つまり、環境や操者のスキルによっては「きもちのよさ」を聞き分けられないこともあるのです。 これを知らないと「操体の動診には、必ず快が伴う」という勘違いがおこります。 私も経験がありますが、一度この考えにとらわれてしまうと、それを手放すのが大…

臨床と生活にいかす操体法(五日目)

なんともないので、キモチイイわけではありません。 (昨日の続き) そして、ここで一般の方がセルフケアで操体を行って陥りやすい『ドツボ』をお知らせしたいとおもいます。 近年の操体法ですが、 「操体法って『楽か辛いかの二者択一』ですよね』という人…

臨床と生活にいかす操体法(四日目)

1999年10月、全国操体バランス運動研究会が、早稲田大学の井深記念講堂で開催されました。 実行委員長は三浦寛先生です。 この日に出版されたのが「快からのメッセージ」です。 ということは、三浦先生と私のお付き合いも25年(岡村さんや半蔵さんはもっと長…

臨床と生活にいかす操体法(三日目)

そして、未だによく見かけるのが(新しめの商業出版の本でもこのような間違いが書かれています) 「楽な方にきもちよく動いてからだを整えるのが操体法」というインチキです。 私「インチキ」って言いますよ。橋本敬三先生は「楽と快は違う」っておっしゃっ…

臨床と生活にいかす操体法(二日目)

「操体は面白いぞ。一生たのしめるからな」 というのは、実感しています。 私も人生の半分以上は操体に関わっていますが、面白いのでやめられないんです。 どんなところが面白いのか。 臨床と生活にいかす、の両方から改めてご紹介したいと思います。 操体を…

臨床と生活にいかす操体法(初日)

こんにちは。畠山裕美です。 前回に引き続き、臨床と生活にいかす操体法、ということでお話したいと思います。 私は長らく「臨床畑」にいます。 医師が創案した治療法(でもありますが、生き方のガイドラインもあります)として、診断(動診)と治療・施術(…

臨床と生活にいかす操体法・・・7

おはようございます。 桜の花が散っている。 花が散って、道路の側溝に、茶色身を帯びて溜まっている。 車が通ると、花びらは踏まれて、かたちを留めなくなっていく。 無情にも感じる。 しかし、見上げれば桜の木の枝には、新しく瑞々しい葉っぱがついている…

臨床と生活にいかす操体法・・・6

おはようございます。 遅咲きの今年の桜も、散り際を迎えている。 先週までは、美しく満開に咲き誇り、春の主役として親しまれていたのに…。 名残惜しい。 桜は美しさと儚さを併せ持つ。 美しく価値あるものだから、散り際は儚く感じてしまうのだと思う。 誰…

臨床と生活にいかす操体法・・・5

おはようございます。 健康のために歩いているという人は多い。 特に朝の時間帯は、定年を向かえ、これからの人生をたのしく健康に過ごしたいから歩いている、という感じの人をよく見かける。 歩く事は全身運動にもつながり、特に桜の花咲くこの時季であれば…

臨床と生活にいかす操体法・・・4

おはようございます。 操体の創始者、橋本敬三先生が昭和の始め頃に書いた書物に、以下のような文面がある。 人が正しきにおれば容姿はおのずから端正となり、 骨格は整い、筋肉も拘緊するところなく、 内臓もその地位に安んじ、 機能は互いに相調和して、健…

臨床と生活にいかす操体法・・・3

おはようございます。 症状、疾患にとらわれる事なく、健康の回復、維持、増進を目的とするのが操体。 これは臨床でも、普段の生活でも同じ事。 何故、それが可能なのか。 それは、操体法が感覚をききわけた自力自療を旨としているから。 自力自療を適えるに…

臨床と生活にいかす操体法・・・2

おはようございます。 臨床は臨生でもあり、新たな自分自身へ生まれ変わる場でもあると思う。 新たに、より良く生まれ変わる為の、動きと呼吸。 操体の臨床は、病んだ部分を操者(施術者)が治すという修理をするような場ではない。 操体臨床の目的は、症状…

臨床と生活にいかす操体法・・・1

おはようございます。 実行委員リレーブログ、今週は友松の担当となります。 どうぞ、よろしくお願いいたします。 今回のテーマは「臨床と生活にいかす操体法」ということでリレーしております。 臨床とは、病床に臨んで診療すること。 操者(施術者)として…

臨床と生活にいかす操体法 7

今年度春季東京操体フォーラムのメインテーマは、今回のブログテーマにもなっている通り、「臨床と生活にいかす操体法」です。 「いかす」または「いきる」ってどういうことだろうと考えていて 思い浮かんだのは「点」と「点」だったひとつひとつの学んでい…

臨床と生活にいかす操体法

手でふれて確認する。 足の裏でふれて確認する。 ここ数日ブログで綴ってきた習慣のように、 手や足の裏からの情報に意識が向くような生活を過ごしていると 自ずと「感じる」機会をもつようになります。 普段、何も考えず作業することもあれば、 アタマを使…

臨床と生活にいかす操体法 5

昨日は「手」を使う「接触」の習慣について書きましたが、 同様に「足」で接触することについても興味深く感じています。 直立二足歩行の人間は立つ、歩く、座る、立ち上がるなど、生活の基本動作のなかで、足の裏を地面に着けて生活しています。 そのなかで…

臨床と生活にいかす操体法 4

昨日「接触」についてのことを書きましたが、私自身も身の回りを見渡してみれば「接触」の機会を失っているように感じています。 こどもの頃は、あそびのなかで何にも考えず色々なものに触れてみていました。 全身でそういった経験を味わっていたように思い…

臨床と生活にいかす操体法 3

生命活動は「接触」を伴う現象に溢れているように感じます。 対して、人間の営みは刺激的なものの割合が増えてきて、 気が付いたら生活の多くを占めるようになってきたようにも思います。 操体を学んでいると、度々この「接触」と「刺激」という捉え方につい…

臨床と生活にいかす操体法 2

操体を通して学ぶことは、臨床と生活、そのどちらにもいきてきます。 自分自身も操体を学びながら気が付かないうちに、その恩恵を受け取ってきたことを、改めて感じています。 臨床に必要なことを学んでいると、それが自然と自分自身にもかえってくる。 また…

臨床と生活にいかす操体法

瀧澤さん、一週間ありがとうございました。 本日から直近に開催される春季フォーラムのテーマ「臨床と生活にいかす操体法」を引き継いで寺本が担当します。 どうぞ、よろしくお願い致します。 これは10数年前の私自身の話になりますが、当時は慢性的な片頭…

臨床と生活にいかす「操体法」⑦

臨床の場ではいつも、その人の人生に関わらせていただいていると感じています。 からだのご縁をいただいて、操者と被験者、それぞれの人生が交差しているその交差点で、からだがききわけている「快」を共有していく。 実際にやってみてどんなふうに感じられ…

臨床と生活にいかす「操体法」⑥

臨床空間と生活空間を分けずに、からだがききわけている健康空間として捉えてみること。 法則性によって表現されている「からだ」の呼吸やうごきをとおして、その「リズム」や「間」を感じ、「からだ」と「快」を共有していくこと。 「自分」の生活意識の中…

臨床と生活にいかす「操体法」⑤

操体臨床でみているものは、症状・疾患を生みだしている火元であり、さらにその火元を生みだしている火種です。 その火種とは何を指し、そもそも、なぜ火種は生まれるのでしょうか。 アプローチ以前に、その問いにつながる目線と意識をもつことは必要です。 …

臨床と生活にいかす「操体法」④

鼻腔をとおして、十分に息が吸え、呼吸が循環していくこと。 「息がしやすい」という感覚は、空間とからだをつなぐ呼吸からのメッセージでもあり、「からだ」にとっても、「自分」にとっても「快」であると感じられてくるもの。 臨床においては、操者自身が…

臨床と生活にいかす「操体法」③

呼吸はわたしたちが生きるうえで欠かすことのできない営みだけれど、同時に環境とからだをつないでくれているメッセージでもある。 そんなふうに受け取ることができるのも、「自分」の呼吸ではなく、「からだ」の呼吸に気づけるようになるからです。 今月末…

臨床と生活にいかす「操体法」②

臨床や生活の場で、わたしたちを生かしてくれている法則性を感じとっていくこと。 その姿勢は健康維持増進そのものである、と強く感じています。 昨日は師や同志たちと学ぶ機会があり、先ほど久慈に戻ってきました。 帰りのバスの中で改めて思ったことは、操…