東京操体フォーラム 実行委員ブログ

 操体のプロ、東京操体フォーラム実行委員によるリレーブログ

2017-11-01から1ヶ月間の記事一覧

感謝 5 〜程よく〜

欲は人が生まれながらにもっているもの。 人間の三大欲求は食欲、性欲、睡眠欲と言われる。細分すれば、他にも欲は沢山ある。 欲があることにより繁栄もするし、欲があることにより堕落もする。 橋本敬三先生は頑張りすぎないで「60点でいい」と言われていた…

感謝 4 〜カップ半分の水〜

エチオピアには、客人にコーヒーセレモニーをして迎え入れてくれる風習がある。お茶をたてて客人をもてなす日本の茶道と似たものであるようだ。 エチオピアの砂漠と荒野にある田舎の村を訪れたときのこと。 そこでもコーヒーセレモニーを催してしてくれた。 …

感謝 3 〜感謝報恩〜

昨日11月27日は松下電器(現パナソニック)の創業者、「経営の神様」と呼ばれた松下幸之助(1894-1989)さんの生誕日であった。 操体の創始者、橋本敬三先生(1897-1993)とほぼ同時期を生きた方である。 十数年前、私が新社会人となったとき、松下グループ…

感謝 2 〜からだとの対話〜

操体を学ぶとともに、何度か三浦寛先生に臨床を通していただいたている。その中で、とても印象深い臨床があった。 からだの感覚をききわけていたら、からだが反応し、色々な感情が湧き出てきて,からだで表現していた。 過去の悔しい思い、悲しい思い、怒りな…

感謝 1 〜巡礼の路〜

今週から一週間、松浦伸考が担当いたします。 どうぞよろしくお願いいたします。 テーマは「感謝」 スペインにカミーノ・デ・サンティアゴと言うキリスト教の聖地巡礼の路がある。そこを約1か月かけて歩いたときのこと。私が歩いた距離は854㎞。1日平均約…

感謝(七日目)

感謝は、「する」と「される」という二つの形があります。 自分が感謝されたいから、感謝されるような行動を取る。 これは、本末転倒な感じもしないではありません。 「感謝されたいから、やる」という行動には、なんだかちょっと「偽善っぽいモノ」を 感じ…

感謝(六日目)

何かで読んだ話ですが、災害時に、自分の私財を投げ打って被災者を助けた人がいたんだそうです。 すごいですよね。 ということで、その方が講演に呼ばれたそうなんですが、その方は聴衆に向かって 「何故あなた達も、私財を投げ打って援助をしなかったのです…

感謝(五日目)

一番感謝を伝えなければいけない人に、感謝を伝え忘れていませんか、と初日に書きました。 書いていながら「まさに自分じゃ!」と、自分にもツッコミを入れていました 。 猫の話で恐縮ですが、 今年の7月に18歳で大往生した、三浦先生の猫、シモン君、初対面…

感謝(四日目)

「何か相手にしてもらったこと」ではなく、自然の出来事とか、嬉しい巡り会いとか、そんな時。 それも感謝ですよね。 そう言うとき、思わず両手を合掌するとか、両手を組むというのは「体現」する感謝です。 これは「感動」ということでもあるかもしれません…

感謝(三日目)

「感謝」とは、ざっくり説明すると 何か相手にしてもらったことでありがたいと心が強く動き、それを言葉にして伝えること なのだそうです。 つまり「心の中で『ありがとう、感謝してます』」というのは、厳密には感謝ではないということです。 「言葉に出し…

感謝(二日目)

以前同じ職場に勤めていて、ご主人の都合で、日本海側の県に越していった友人がいます。 私は彼女と、こっそり?「死にかけた人クラブ」というのをつくっていました。 二人とも「一歩間違えたらICU で、運が悪かったらあの世行き」という経験をしたことがあ…

感謝(初日)

こんにちは。畠山裕美です。一週間よろしくお願い致します。 今回のテーマは「感謝」ということです。 何度か人に話したことがあるので、聞いたことがある方もいるかもしれませんが、現代の世の中にも通じるというか、人間の心の闇とか、明るいもの、美しい…

当たり前?

おはようございます。 今日で、今回のブログ担当も最終日となります。 今回のテーマは「感謝」でした。 他人に何か良くしてもらえば、誰だって気分が良いし、感謝もしたくなるでしょう。「ありがとうございます」というお礼の言葉も言い易いと思います。 し…

肯定してあげて下さい。

おはようございます。 現代は飽食の時代と言われるようになって久しい。しかし、食べる事に罪悪感を感じる人も多いという。 この罪悪感とは、他の生きものを食べているという罪悪感ではなく、「痩せたいのに、また食べてしまった」というような、自分の容姿…

いただける事へ。

おはようございます。 私達は、からだが無ければ、この世で生きていけない。そして、この生身は他の生物の生命をいただき、食さなければ保つことができない。 他の動植物を殺して、食べる。子供の頃、豚のと殺を見た時の事を思い出したが、あの場面は凄絶だ…

受け継いでいる。

おはようございます。 昨日、ブログを書き終えたところで、ふと「信仰心」という言葉が降りてきました。 日本人の7割ぐらいは無宗教だといわれます。私も「何か信じている宗教はありますか?」と質問されれば、「無宗教です」と答えるでしょう。 特定の神を…

生みの親の親へ。

おはようざいます。 昨日、最後に秋季東京操体フォーラムについて少し書きましたが、今回のテーマは「性エネルギーと生エネルギー」です。 ブログのテーマである「感謝」という面から捉えた場合、先に思い浮かぶのは性エネルギーの方です。 私たちが、今ここ…

もの言わぬからこそ。

おはようございます。 よく肝臓は沈黙の臓器などと言われたりします。文句も言わずに、せっせと働き、ダメージを受けていても痛みを訴えることはあまりなく、異変に気づいたときには相当深刻化しているようです。もの言わぬからこそ、気を使ってあげるべきで…

まずは、からだに。

こんにちは。 今日から友松が担当いたします。よろしくお願いいたします。 今回のテーマは「感謝」ですが、操体という学問は、どう生かされて生きているのかという事を学ぶ学問でもありますから、操体を学んでいれば必然的に感謝することが多くなると思いま…

響き続ける

「あの世」があって、「この世」がある。 イノチあるものはいずれ、あちらの世界へ旅立っていかねばならない。 この世を生きていると、 「この人に出会いたかったのかもしれない」 と思うような人との出会い、ご縁に遭遇することがある。 そういった「生」を…

つかうか、くばるか

「気をつかう」のと 「気を配る」のは、 似ているようで、中身が全然違う。 気を使われるのは、こちらも疲れるが、 気を配られて悪い気はしない。 また「つかう」にも、 「使う」と「遣う」があるようで。 以前から、この違いはなんなのか、気にかかっていた…

目の前にいない人のことを

手紙を書いたり、 贈り物を贈ったり、 どちらも、いま目の前にいない人のことについて 想いを巡らせ、意識を向けながら行うこと。 最近、こういうことについて考えることが増えてきた。 何故なら、自分はこういったことが きっと苦手なんだろうな、と改めて…

支えられている感覚

「みんなは呼吸をどのくらい止めていられる?」 忘れもしない。講習に参加して間もないころ、座学の時間に師匠から受講生に問われたことだ。 「(1分半くらいならいけるかな)」当時はそのようなことを考えていたと思う。 普通の人は意識的に呼吸を止めてい…

見透かされている

操体を通してからだのことを勉強していると、 臨床家というものは いかにからだから見透かされているかを 痛いほど実感する。 特に、 「オレが治してやろう」といった操者の作為。 そういう情報でいっぱいになり、 肝心なからだへの信頼感が薄れてしまってい…

臨床という空間の中で

「臨床」を受けに来る人は様々なものを抱えて訪れているのだろう。「~が痛くて…」という、わかりやすい痛みを抱えている人もあれば「なんか調子が悪くて…」と自分自身でもつかみどころのない愁訴を抱えてくる人もいる。また言葉にはしなくても、心の部分で…

見当たらないとき

おはようございます。 瀧澤さん一週間のモノ語り、ありがとうございました。本日から寺本が担当します。テーマは「感謝」です。宜しくお願いします。 余裕のない時、または調子の良くないときというのは自分自身のなかに「感謝」という言葉がどこにも見当た…

あたり前の風景の中で

つい先日、台風21号が、続けて22号が日本列島にやってきた。今回も各地で被害が相次いだ。台風に限らず、天災による被害状況がニュースで流れると痛ましいきもちになる。今回の台風ではそれほど影響を受けなかったのだが、昨年は台風10号の影響により、床上…

ご縁は突然やってくる

たまに近所のコーヒー屋さんに遊びに行く。美味しいコーヒーはもちろん、そこでつながるご縁もありがたいのだ。先日、某有名ラッパーが隣村でライブを行った。会場となったのはとある南部曲り家民宿。主催者からそこで出店する機会をいただいたのだが、彼ら…

多少の好き嫌いはあるけれど

今年は例年以上にコーヒーを飲んでいる。特に夏の暑い盛りの頃には、ほぼ毎日ペースでアイスコーヒーを飲んでいた。元来コーヒーを飲み過ぎると胸焼けする性質なのだが今年はそれがない。美味しさだけを味わえる。からだの中で何かが変わったのだろうか。職…

それって「からだ」のお陰では?

いつかの個人レッスンで、師匠のおっしゃっていたことが忘れられない。「治療して良くなれば、『先生のお陰で良くなりました』って言われるだろ?じゃあ、良くならなければどうなんだ?あの先生は良くなかったっていうことになるのか?」この仕事をしている…