おはようございます。
現代は飽食の時代と言われるようになって久しい。しかし、食べる事に罪悪感を感じる人も多いという。
この罪悪感とは、他の生きものを食べているという罪悪感ではなく、「痩せたいのに、また食べてしまった」というような、自分の容姿や体重を気にしての罪悪感。
ダイエットしたい気持ちも解るが、間に合っていれば良いという心の豊かさを持つことも大事だと思う。
こういった食への罪悪感はエスカレートすると、自分の意思とは関係なしに、からだが食べ物を受けつけなくなってしまうという。相当に身心のバランスを崩している事だろう。
そこまで至ってしまう人は、若い女性、特に自己否定感が強く真面目な人が多いという。
年頃の娘さんが容姿を気にする、周囲に認めてもらいたい、という気持ちも解る。それが原因でイジメを受けていれば尚更だと思う。
しかし、それでは本人以上に、その人のからだがあまりに気の毒だ。
まず、自己を肯定してあげてほしい。自分の意向を、いつも肯定してくれている、自分のからだの身になってほしい。
からだだって、それなりのエネルギーのインプットがなければ身がもたないのだ。
自分自身で責任をもって営まなければならない生命活動を、最小限に絞り込めば「息」「食」「動」「想」となる。この中の「食」は、自分にも自分のからだにとっても、エネルギーのインプットとなる。
そして、自分自身というのは一つの存在ではなく、一にして二、二にして一の存在という事を踏まえれば、「想」つまり精神活動は、本来はエネルギーのアウトプットだが、自分が自分のからだに向けた想いは、からだにとってはインプットになるだろう。
自分が自分のからだに向き合う時に「なんで、こんな姿なんだ」とネガティブな想いや言葉を投げかけるのか、「いつも、ありがとう、これからもよろしく」と、感謝と前向きな想いや言葉を向けるのかでは、インプットとして受け取る自分のからだは、どう感じ、どんな反応を示すだろうか。
自分がネガティブな言葉を周りから投げかけられて、ストレスを感じるように、一番身近で信頼している自分からネガティブな言葉を投げかけられる、そのからだのストレスは相当なものだろう。
それでは外見的うんぬん以前に内面的に消耗してしまう。
まずは、からだとの信頼関係。自分がからだに支えられ、ともに歩んでいることは紛れもない事実なのだから、まずは感謝の想いと言葉を向けてあげて下さい。状況は変わるはず。
その内面から、本来の美しさが発揮されてくるはずです。
2017年秋季東京操体フォーラムは、2017年11月23日(木)に開催致します。
テーマは「生エネルギーと性エネルギー」です。
2017年秋季東京操体フォーラム開催!