おはようございます。
よく肝臓は沈黙の臓器などと言われたりします。文句も言わずに、せっせと働き、ダメージを受けていても痛みを訴えることはあまりなく、異変に気づいたときには相当深刻化しているようです。もの言わぬからこそ、気を使ってあげるべきですね。
私も、毎日のように酒は飲んでいますから、注意が必要です。ですから、からだにききわけるということは常に行っています。自分の楽しみばかりを優先していては、それなりの報いを受けても仕方がありませんから。
からだとその五臓六腑と偕に愉しめる範囲で味わう。酒は百薬の長と言われますが、そう言わしめる為には、からだにききわけるということが大切です。その日によって、からだの恕限量は違いますから。
文句を言わずに、せっせと働く存在としては、足趾も外せません。こちらも重労働だと思います。しかし、あまり気にも留められない。
からだの使い方、重心のかけ方の不正によって、足趾のストレスは想像以上のものとなります。しかし、そういうことを意識している人は少ない。
臨床の場でも、クライアントは腰が痛いとか、肩が、頭が、と色々と言いますが、クライアントのからだは、足の方からなんとかしてほしい、癒してほしい、という要求を感じさせていることが多いです。
建物でも、土台がグラグラしていれば、上の方まで不安定となり、建付けが悪くなります。上の方を修理したとしても土台がしっかりしなければ、また不具合が生じてきます。
だからといって、足を修理して、その次に腰や肩と修理すれば良いのかというと、そうではありません。
建物とからだは違いますから。全体的なバランスが大切です。そして、何より本人が、もの言わぬものに対して「今まで無理をさせて、すまなかったね」というような気づきを得ていただくことも大切です。
そう気づきを得ていただくには、刺激を与えてバランスを調整するということでは不十分と思います。刺激を与えず、気持ちよく。そして、その気持ちよさのなかで、からだへの感謝の想いが湧き起こる方が、気づきを得やすいし、こちらのアドバイスにも耳を傾けてくれると思います。
そういった意味でも、操体の足趾の操法®というのは非常に有効です。
今回の秋季東京操体フォーラムは、足趾の操法®にも重点を置き、足趾の操法公開講座と題してたっぷりと時間を割り当てたプログラムとなっております。
また、今回は足趾の躁法公開講座のみの受け付けも行っておりますので、どうぞ宜しくお願い致します。
2017年秋季東京操体フォーラムは、2017年11月23日(木)に開催致します。
テーマは「生エネルギーと性エネルギー」です。
2017年秋季東京操体フォーラム開催!