東京操体フォーラム 実行委員ブログ

 操体のプロ、東京操体フォーラム実行委員によるリレーブログ

メッセージを生かしていく③

 

「操体」で大事にしている「からだからのメッセージ」。

 

それは、「感覚」という、わたしたちがよりよく生きていくために必要なメッセージです。

 

それをある種の「情報」と捉えることもできますが、「メッセージ」として受け取るのでなければ、単に「感覚」を対象化して眺めたリ、あるいは、「思考」で意味づけをして処理してしまう。

 

特に「不快」につながるような「感覚」は、そのような傾向が多いように思えます。

 

ただ、臨床の場で体感するのは、そういった「感覚」の捉え方が変化していくということです。

 

はじめは「不快」な「感覚」をネガティブに捉え、「不快」という枠に閉じ込めたり、もっとひどくなるんじゃないかと妄想苦につながっていたのが、「からだ」の観点になると受け入れられるようになってくる。

 

「からだ」の観点から受け入れられるようになってくると、意識の振り子が「不快」から「快」に転じていくプロセスも起こってくる。

 

そういった変化に立ち会うとき、「感覚」を「メッセージ」として受け取るようになってきているんだなと、「からだ」にも「こころ」にも響いてくるんです。