東京操体フォーラム 実行委員ブログ

 操体のプロ、東京操体フォーラム実行委員によるリレーブログ

2013-11-01から1ヶ月間の記事一覧

神経症7

昨日のつづき 子どもらは、現実の体系に加えられる攻撃が蓄積するにつれ、現実の意識が押しつぶされはじめる。ある日起こった、ある出来事がきっかけで神経症になることもある。たとえば、ある日、子どもを託児所へ預ける。それはもう何十回目かのことで、そ…

神経症6

昨日のつづき この世に生を受けた子どもたちが、はじめて感情を抑圧した瞬間に神経症は始まるのではないが、神経症につながるプロセスはこの時点から始まると言える。子どもは成長とともに段階的に、現実に背を向けるようになっていく。しかしある日、子ども…

神経症5

昨日のつづき 神経症というのは耐え難い心理的な苦痛から逃れるための象徴的な行動であると既に述べたが、象徴的な満足では決して現実の要求を満たしてくれるわけではない。だから神経症は、長年にわたって影響を及ぼし続けることになる。現実の要求は、まず…

神経症4

昨日のつづき 我々はこの世に生を受けたと同時に要求をもっている。しかしながらほとんどの人は、その要求を満たされることなく、人生の闘争の末に一生を終えることになる。生まれてすぐの原初的な要求というのはお乳を飲ませてもらい、おむつが濡れるとすぐ…

神経症3

昨日のつづき 神経症には感情の抑圧があると昨日、述べた。この抑圧というのは常によくないものだ。いや絶対的に悪い、例外なく悪い。抑圧はただ、自分の生エネルギーを理解していないことを意味しているにすぎない。抑圧は我々の生エネルギーを無意識へと押…

神経症2

昨日のつづき 昨日は、心とからだを分離できない関係に結びつけている重要な神経組織について触れた。それほど大切な神経であるにもかかわらず、実は大きな問題が横たわっている。からだにも心にもそれぞれ治療法が確立されているが、神経においては未だ体系…

神経症

今週は日下が担当で、テーマは「神経症」である。すべての病気につながる原初的疾患と言われる神経症について考えてみる。 身心健康の条件は、からだと心を通じて全面的なくつろぎの態勢が持続されなければならず、そのどこかに緊張、硬結があるようでは健康…

p1*[岡村郁生(おかむら いくお)]良心と私と子供

いったい、自分という存在はなんなのだろうか? 存在とは、意識しなければなくなってしまうものなんだろうか? アイデンティティーというものは、幻想にすぎないのだろうか? 思春期独特の悩みでなく、色恋沙汰は死ぬまで・・・とはいうが、 悩みの相談とい…

p1*[岡村郁生(おかむら いくお)]ジャッジメント

学ぶことは、”面白い”ここに大きなヒントがありそうだ。。。一般的ではないが、検証された結果は実際にあり、可能性としても 充分ながら、一般的になり得ない事実は山ほどある。 私の場合も、面白いことが前提となり、学び続けるモチベーショ ンも維持できて…

p1*[岡村郁生(おかむら いくお)]アナトミーフライト3

ある臨床家はこう語っていた。 どんなに治療が上手であっても、ただ覚えたことを繰り返すだけ では、”記憶の樽”にすぎない・・・、と。 オカムラも、それだけは勘弁・・・その為に学び続ける。 そもそも、試験に合格するための勉強として考えた場合、筋肉 な…

p1*[岡村郁生(おかむら いくお)]アナトミーフライト4

(百聞は一見にありての血肉となりき・・) 皮膚にも表情があるが、脂肪にも表情があるのだと知った。 脂肪は付着している部位により粒状にも膜状にも腫瘤状にも変化 している。結合組織もまた”無為自然”である。 特に腹部の大網にお付着している脂肪は面白い…

p1*[岡村郁生(おかむら いくお)]アナトミーフライト2

<ハワイ大学のダイナセクション> バスが迎えに来て、Aジョーンズ校解剖教室にて1日目は始まった。 この時期大学構内はお休みとなっているようで、静かなものだった。 芝の生えた広場に植えてある、見事に育った椰子の木の数々は、ハ 改めてハワイにいるこ…

p1*[岡村郁生(おかむら いくお)]リラクセーション&フラストレーション

リラクセーション(relaxation) フラストレーション(frustration)日本語で言えば、前者は、”くつろぐこと”、 精神・神経・筋肉の ”過度に加わった緊張状態”を取り除いたり、和らげること。後者は、”理”に添っていない。 つまり、”欲求不満”という現象変化…

p1*[岡村郁生(おかむら いくお)]リビング・ウィル

(Living will)日本語で言えば、 本人の”死”に対する考え方の表明であり。 延命治療について、生前の本人の意思表明。このような考え方の表明には、思想が必要となると思われ、 操体では「想(念)」に「息」での表明となりうる。つまり、思想とは、”生きか…

p1*[岡村郁生(おかむら いくお)]アナトミーフライト

昨年、操体の講習会を三日間の日程で、鍼灸按摩マッサージ指圧の 国家試験養成学校を卒業している先生方に限定し、「操体法講座」の 研修の講師として講義することができた。 今までも、市の施設を借りてみたり、治療院でのセミナーを開催す ることはあった…

p1*[岡村郁生(おかむら いくお)]クオリティ・オブ・ライフ

(Quality of life)日本語でいえば、治療の重点を延命のみにおかず、 いかにして人間らしい生活を送ることが出来るか。これを私的にまとめるとするなら、 ”イノチの流れを重視したシステム”となるまた、「操体」は未病医学であり、 健康な人間は 病気になら…

p1*[岡村郁生(おかむら いくお)]学衆となって学習

”雲流れるが如く、水流れるが如く”に憧れている岡村郁生です。 今週一週間、コツコツ打ちますので宜しくお願いします。 岩吉実行委員のブログ、、操体を奏でる吟遊詩人のようでしたね。 実は、畠山裕海理事の紹介で、私自身が一番苦手であろう分野、 「想い…

先日、橋本先生が昔NHKに出演した時の番組を初めて拝見させていただきました。 今まで本や写真でしか見たことのない橋本先生が動いているのだ。 (あたりまえのことだが) 橋本先生の声の質、仕草、雰囲気すべてがやさしさに包まれていた。 その番組の中…

10月17日(木)有楽町交通会館の中にある三省堂へ島田先生の新刊「星籠(せいろ)の海」の発売を記念してのサイン会に参加して来ました。 知人の紹介を受けて読み始めたのがきっかけではまってしまい、もうすでに40冊近くの作品を読んだ。 作品はほとんどが…

私はどうもメールが苦手だ。 普段の仕事でこの内容はどうも揉めそうな案件がある場合は必ず会いに行く。 もちろん相手の都合で会えない場合がある。 例えば相手が海外にいる場合などがそうだ。 最近はWebやコミュニケーションツールが発達し伝言のやり取りは…

「出会い」は重要ですね。 ふとしたこと、思いがけないことで意気投合することがよくあります。 みなさん程ではないですが、私はパッと見た瞬間から 「この人とは仲良くなれる」「この人は面白い!」と興味が沸く場合があります。 以前バスケットボールをし…

私は営業なので多少なりとは身なりに気を使っている。 初めて出会う人、極端に言えば初めて電話する人はなるべく紳士に対応しようと心掛けている。 人の中身は性格だと言われる方がいらっしゃるが、私はそれだけとは思わない。 人は視覚から入る情報で瞬時に…

私が面白いと思う話と面白くない話は決まっているような気がします。 単純に言えばそこにリアリティがあるか無いかではないでしょうか? 話し手の体験談であれば非常に興味深い話でありますが、話し手が誰かに聞いた話であれば「へぇー」とか「ほー」としか…

本日から1週間、石田が担当させていただきます。 よろしくお願い致します。私は暇さえあれば本を読む習慣があります。 本当の隙間の時間、例えば電車の移動、トイレの中。 読む本は大抵が小説でミステリーが多いです。 なぜ、ミステリーが好きかというとそこ…

僕とコンプレックスと操体と 6

私が操体と知り合う遥か前、私が治療家ではなくミュージシャンを夢見ていた時期があった。その頃の私にとってのアイドルは今回のブログの初日に取り上げたポールマッカートニーとともにビートルズの中心メンバーであったジョンレノンだった。僕が初めてジョ…

僕とコンプレックスと操体と 5

「はぁ〜、やっぱり僕は操体に救われていたんだな〜」と最近特に感じる。柔道整復師としてのアイデンティティが確立されないまま治療家としての道を歩き始めた時に、操体法と出会う事が出来た事は何物にも代え難い貴重な体験だった。勿論、最初は手技療法の…