東京操体フォーラム 実行委員ブログ

 操体のプロ、東京操体フォーラム実行委員によるリレーブログ

2019-10-01から1ヶ月間の記事一覧

想いの重さを知る⑤

「気合い!そういうことじゃないの(笑)」 ブログも四日目ですので、気分を変えて書きたくなりました。 力を抜きすぎな感じの人は「頑張る」に、どの様なイメージがあるか。 身近で(ワタシからすると)人生を綱渡り的に繋げている達人を探し、 そばにいた長…

想いの重さを知る④

「すごいね~がんばったね!」 このように親に言われて喜ばない子供はいないと思う。 自分自身を産んでくれた親は、どの子供でも考えるきっかけを産む。 「頑張ったね」 細かいことを一切伝えなくても、なんとなく褒めている気分になる。 受け取るのは、内に…

想いの重さを知る③

「頑張って~!頑張って~!ファイトファイト!」 あの頃、視界に入るだけで痺れちゃうような可愛いあの娘。 ワタシが高校二年生の時、顧問の先生に頼んで入ってきてくれた、 柔道部の可愛いマネージャーは、当時童貞の自分には眩しすぎた。 なんとか、先輩…

想いの重さを知る②

「 おい、お前さん!頑張ってるか!!」 この言葉を掛けられ、言われ続けると、どんな気分になるでしょう。 以前は毎日、自分自身に朝から鏡に向かい、言葉を掛け続けました。 そうだ!出来ないのは、怠けているからだ。 怠けているのは、人間としての誇りを…

想いの重さを知る①

今週のブログを担当する、静岡市出身茅ヶ崎市在住の岡村イクオです。 どうぞ、お手柔らかによろしくお願いいたします。 今回のテーマは「操体における『頑張るな』とは」です。 いや~私自身『ガンバルマン』だったんですよ、実は。 まぁ、のっけからこんな…

操体における「頑張るな」とは  その7

最近は相性の良くない人にはなるべく近寄らないようにしています。 むかしの話ですが当時付き合ってた彼女がものすごい遅刻魔でした。 その彼女を遅刻させてないようなんとか更生しようと必死でした。 結局は付き合っている間は全く改善しませんでした。 当…

操体における「頑張るな」とは  その6

怪我しやすい人をよく見かけます。 私が思うにそのような人は怪我するべきしてしているような気がします。 その人の行動を見ていると頑張り過ぎです。 行動そのものが危ないなと感じます。 私もむかしから余裕を持って行動しろとよく言われていました。 やり…

操体における「頑張るな」とは  その5

最近は年のせいか勝手に早起きしてしまいます。 むかしのように朝バタバタして時間がないということはありません。 そもそも寝る時間も早くなり、テレビを見る時間も極端に少なくなりました。 その空いた時間で何かメモすることをしています。 これからの行…

操体における「頑張るな」とは  その4

最近は積極的にサボるようにしています。 サボるというと聞こえがよくありませんが、 喫茶店や本屋などで時間を潰して自分を見つめ直す時間を取りたいと考えています。 少し余裕を持つといった方がいいかもしれません。 なかなか時間が取れないという人は積…

操体における「頑張るな」とは  その3

俺も頑張っているんだから、お前も頑張れとずっと思ってました。 ギブアンドテイクで全ての物事が動いている世界では何も生まれないことを最近実感しています。 人は一人では生きていけないことを認識しています。 誰かの力を借りないといけない状況は多々あ…

操体における「頑張るな」とは その2

頑張りし過ぎるとろくなことはありません。 からだが痛くなり肌荒れがし怒りやすく不安になります。 あれやっとけばよかったと思うことは多々日々のなかにありますが、 健康であれば明日でもできる。 最近はどうしても明日までに終わらせなければならないこ…

操体における「頑張るな」とは その1

今週からブログのテーマが「操体における「頑張るな」とは」に変わります。 1週間お付き合いよろしくお願い致します。 15年くらい前は非常に仕事が楽しくて残業も家に帰ってからパソコンを開けてせっせと仕事をしていた記憶があります。 もう今ではもう夜中…

7、日常の中でやれる事(私が捉えた『生体の歪みを正す』の主題)

世の中には、幾多の健康法や心身調整法が在る。 私は寡聞にしてその全貌を知らないが、私の知見の及ぶ限りでは、その多くはジムとか道場などに出向いて、衣服を整えて、その流儀における聖なる状態で行われているものと思われる。 もちろん、操体においても…

6、東西医学の交流地点(私が捉えた『生体の歪みを正す』の主題)

上記と題する小論が『生体の歪みを正す』に載せられている。 生体の歪みを正す オンデマンド版:橋本敬三論想集 作者: 橋本敬三 出版社/メーカー: 創元社 発売日: 2010/08/25 メディア: 単行本 購入: 1人 クリック: 25回 この商品を含むブログ (8件) を見る …

5、自力自療[2](私が捉えた『生体の歪みを正す』の主題)

自力自療とは、自分自身が診断・治療の主体である、という事である。 操者も人の子である。体調を崩すこともある。 そんな時、(健康傾斜が大きすぎるものでなければ)自分で自分の健康を管理する事が出来る。 有難い医療体系である。

4、自力自療[1](私が捉えた『生体の歪みを正す』の主題)

先に、東西医学の相違点として、病名と証という診断の仕方をあげた。 前者は、神から授けられた職としての絶対者の立場で、医者によって客観的に確かめられるのに対し、後者は、その主体が患者の側にあり、患者の示すものでありながら、医者によって、理解さ…

3、東洋医学[2](私が捉えた『生体の歪みを正す』の主題)

病名と証 の違いが東西医学の最も根本的な相違点であることは、先達の誰もが強調されている。 しかし、「証」を定義する事は至難である。 ここでは、めんどうな話を抜きにして「証とは治療法である」としておこう。 例えば、〇〇湯証であれば、〇〇湯を与え…

2、東洋医学[1](私が捉えた『生体の歪みを正す』の主題)

漢の時代は、それまでの文化を集大成したことで評価されている。 「漢方」と呼ばれる中国医学もその一つである。外来医術を体系づけ再構築したものである。その諸法の中心に位置づけられたものが「導引按蹻」である。 導引は、四肢を動かすこと、按蹻は、手…

1、健康医学(私が捉えた『生体の歪みを正す』の主題)

テーマは引き続き「私があなたに操体を説明したら」です。 西洋医学が病気を治すための疾病医学であるのに対し、東洋医学は「未病を治す」と言われる様に健康医学である。 操体は、この系譜に属する。 操体の身体観は、健康な状態が疾病状態に傾斜している、…

「操体を説明する7 ~有難さを知る学問~」

「生かされている」ことの有難さを知る学問だということです。 私は10年以上の期間操体の学びと向き合ってきましたが、その学びの中で掴んできたことは何も特別な知識とかではなく、呼吸にしても、食にしても、それまで当たり前としてきたことへの気付きが…

「操体を説明する6 ~想の重要性~」

昨日までは操体における「感覚と動き」の大切さを書いてきましたが、操体を説明する中でこの2つと同じ位大切なのが「想念」になります。 この操体における想念を理解することが出来なければ、これまでに挙げてきた「感覚と動き」をはじめとした操体の世界観…

「操体を説明する5 ~なぜきもちよさなのか?~」

昨日の続きになりますが、当時、橋本敬三先生の臨床は「辛い方から楽な方」に動かすという分析法(第一分析)で患者を診ていました。 この分析法はからだの構造を左右対称に整えることを目的としています。 歪みを改善し、からだを左右均等にすることで、結…

「操体を説明する4 ~なぜ動かして診るのか?~」

一般的に操体の臨床の一つの特徴として「動かしてみる」という「動診」という診断法が認知されていますが、橋本敬三先生はなぜこういったことに着目し、診断と治療に活かしたのかを知ることが操体を説明することにおいて重要なことです。 以前のブログでも書…

「操体を説明する3 ~一生愉しめる学問」

先日のブログでは操体は「健康医学を超えたもの」と書きましたが、また別の側面から操体を見ていくと「人生学」にも通じているように感じています。 学びの月日を重ねていく中で不思議なことに様々な分野で活躍されている方達とのご縁がありましたが、そのご…

「操体を説明する2 ~医学の枠を超えたもの~」

創始者である橋本敬三先生は操体を健康医学として提唱し、今日まで継承され続けていますが、創近年の操体はこの枠だけに収まらないように感じています。 医学としての枠を超え、私達の身の回りにある文化、芸術、スポーツ等、全てのものに精通出来るのも「か…

「操体を説明する1 ~からだでキャッチするもの~」

三浦先生、一週間ありがとうございました。 今週から三浦寛幸が担当致します。よろしくお願い致します。 今回のブログのテーマは「私があなたに操体を説明したら」です。 近頃は操体を全く知らない人と接する機会が多くなりました。 患者の周囲の人達、自分…

7日目

私ごとではあるが、五十数年、学び続けている学問ではあるが、その学びにはスジがとおっていると思う。 今、私が問いかけ続けている展望も、新たな操体、行く先々の道筋に導かれているようだ。 私が取り組んでいる操体とは、そんなものじゃないだろう。 まだ…

6日目

すでに学びの道筋は、通っているのですから、まずそれに従って教え導いていけばよいのです。 私の修業当初、何があったのかというと、まず言葉ありで、操体ウンヌンというものではなかった。 「哲学」的なことばかりであった。 生涯問い続けていかねばならな…

5日目

どんなご縁あってのことか、とにかく、私は操体を学びにくる人達とは、すごい人だなあと思っているんだ。 すごいと思っているけど、まだ磨かれていないのだと思う。 今まで生きてきた中で、また学んできた中で、また実践してきた中で何かが不足しているな、…

4日目

師(橋本先生)は来る者をこばまず、去る者を追わずであった。 遠方はるばる来訪する。目的があってのことだろう。 その目的を遂げれば去っていくだろうし、居続ける者もいるだろう。 私は、先生の指示で東京で開院したが、先生の側にいたくて、月に一度は仙…