先日のブログでは操体は「健康医学を超えたもの」と書きましたが、また別の側面から操体を見ていくと「人生学」にも通じているように感じています。
学びの月日を重ねていく中で不思議なことに様々な分野で活躍されている方達とのご縁がありましたが、そのご縁の中から学ぶことは全て操体に活かせるものであり、自身の生き方の中に大きな変化を与えてくれたように思います。
これも操体を学ぶうえで必要な「感覚」を磨くことに繋がっています。
また橋本敬三先生の思想や生き方、そしてその弟子である三浦先生から私達が学んでいることも、人(からだ)との向き合い方だけでなく、自分自身との向き合い方を学んでいるようです。
操体の中の哲学を臨床応用した操体法がなぜ「術」ではなく、「法」なのかを考えていくと、操体は人を治す術ではなく、自身の健康も勝ち取っていくという法の中に私達は生かされているという捉え方があるのです。
やはり私達は人様のからだを診させて頂く前提として自分の健康は自分で勝ち取っていくという自己責任を全う出来ていなければなりません。
そのうえで操体には人生をより豊かにする魅力もあるのですから、橋本敬三先生が三浦先生に言われた「一生愉しめる学問」というのも納得出来ますよね。