東京操体フォーラム 実行委員ブログ

 操体のプロ、東京操体フォーラム実行委員によるリレーブログ

2012-06-01から1ヶ月間の記事一覧

棟梁 3

孤にして群れず 「おれは基本的に一人でやって来た。 (中略) そういうふうに鵤工舎があるんだ。すごいんだっていうことをつくっておけば、社寺建築全体も悪くなんねえんじゃねえかと思うんだ。 (中略) そしたら、鵤工舎は生真面目で、何となく不気味な存…

棟梁 2

設計者の仕事と大工の図面 「原寸は図面でわからなかったことを大きくすることで見えてくるんや。図にはあるが木を組み合わせるとなれば、実際には不可能な形だったり、強度的に無理なことも出てくる。小さな図面だったらそれでいいと思った部分が組み上げら…

棟梁 1

後半は、小川三夫さんの本「棟梁」を依処とする。 小川さんは、法隆寺最後の宮大工、故西岡常一棟梁の内弟子を勤めた後、「鵤工舎」を設立し、多くの後進を育てた宮大工の親方である。(私がもしその道に進んでいたら、入門を請うていたであろう人物です。)…

日本医学

間中喜雄先生は、操体法を評して、 「東洋医学でもない、西洋医学でもない。日本医学だ。」と述べられた。 何をもって、日本、日本人、日本的、とするのか?これは私にとって興味の尽きる事のないテーマである。これに関しては、歴代の研学達が骨身を削って…

創始者の盲点

橋本先生は、意識(的なもの)と無意識(的なもの)を分けずに、一つのものとして、不可分のものとして、臨床に生かそうとした偉大な先達の一人である。 橋本哲学に出て来る重要な言葉に「太極」がある。陰陽未分化の混沌とした根源的な一(初元)である。 …

東西医学の交流地点

いつの時代にも「中西医結合」とか「東西医学の融合」を唱える先生はいらっしゃる。 橋本敬三は、この問題に関してどう考えたのだろうか? 「生体の歪を正す」を読んだ時、私は「操体を学ぶにあたっては、西洋医学も東洋医学もある程度勉強しておかなくては…

バイロジック

今週のブログの前半は、中沢新一さんの本「対称性人類学」に依拠するところが多い。 詳しくは御一読願いたいが、そのエッセンスとも言うべき文章が、数多い著書の中で「芸術人類学」という本に出て来るので、それを抜書きしておきたい。『どうやら私たち現生…

「ヘタクソの心得」その7

昨日まで私の思う事、考えている事を色々書いてきたが結局「出来る、出来ない」は己の心が決めている事であって、大切なのは自分がやっている事に愛情を持ってコツコツ積み重ねていく事である。 先日、部屋を掃除している時に会社員時代の日記を見つけ読んで…

「ヘタクソの心得」その6

【全てを一つとして見る】久しぶりに杉並区和田堀にある釣り堀に行ってきた。そこは広い公園の一角にあるとても居心地の良い場所にある。数年前にも何回か足を運んだ馴染みのある釣り堀で時間があれば足を運ぶようにしている。数年前までは三軒茶屋にある屋…

「ヘタクソの心得」その5

「もう1人の自分に目を向ける」先日、自分の声を録音して聞く機会があった。 その時に録音した声と自分が認識して発している声との違いに驚いた。この驚きに興味があったので色々調べてみたところ、大抵の人は録音した声は自分の声に聞こえないらしい。何故…

「ヘタクソの心得」その4

【〜しているつもりが出来なくさせている】私はよく三浦先生から「お前は見ているようで大事な所を見ていない」と言われる。振り返ってみると自分の中では見ているつもりでいたのだがやってみると出来ないのであれば、教えている人間からすれば見ていないの…

「ヘタクソの心得」その3

【出来ないと思う心と慢心が出来なくさせている】「出来る、出来ない」「一流、二流」の差は生まれ持った才能や技術だけではない。では何の違いがこの差を産んでいるのかを私なりに考えていくと •継続(繋がっていく事) •更新(常に新しいものにしていく事)…

「ヘタクソの心得」その2

【出来ないのは己の生き方&考え方に問題がある〜その2〜】私は仕事における成果&報酬は仕事の時間内だけの努力だけが反映されているとは思っていない。つまり自分の生き方も繋がり通信簿となってお金という形で報酬を受け取るものだと思っている。このよう…

「ヘタクソの心得」その1

こんにちは。一週間宜しくお願い致します。「あ〜なんで上手く出来ないのだろう‥」と思った事はないだろうか?きっと誰もがこういった葛藤を経験していると思う。私はスポーツをやるにしてもテストの点数にしても自分の思い通りの結果が出ない時にはこういっ…

最終日

ケイゾクは、確かな力なり、である。重続のケイゾクは、より確かな力となる。一つのテーマを何十年と、重ねて重ねて打ちつづけ、角を丸く納めつづける。同じことのくりかえしであっても、決して同じにならない深みがある。こねられて、こねられて使い勝手が…

六日目 意識(いのち)を耕す木

常識以上の知恵を得る由に必要なことにお金を使う。成績がよろしくない人は、もう少し自分に気を配ればいいのに。また、お金がない人は、もう少し働けばいいのに、お金を使うことばかりを考え、また、お金を持っている人は、お金を使うことを考えればいいの…

五日目

おおぃ!主人公 ハイ ちゃんと目を醒ましているか? ハイ これから先も周りに惑わされるなよ ハイ昔むかし中国に、毎日自分に向かって独り言を言う瑞巌和尚という禅師がいました。毎日、毎日、自分にむかって「主人公」と呼びかけ、自分で「ハイ」と返事をし…

四日目

人間とは不思議だ。この世に、この時代に、この世界に自分という自分が一人しかいないという自分の不思議。自分という自分が、何故独りきりなのか、とても不思議。その事実は、なんという、すごい、すごい、ことなんだ・・・・と思ってしまう。いったいこの…

三日目

先日、久しぶりに銀座のITO-YA(伊東屋)に足を向けた。私専用のノート買うためだ。このノートはLIFE No.31、今回は六冊買いこんだ。ITO-YAには、私が好きなボールペンと万年筆が数多く置いてあって、私を愉しませてくれる。万年筆はこりにこったものまで品…

二日目

ミスタードーナツ「ミスド」は朝七時に開店する。早朝四時〜五時台は二十四時間オープンしているデニーズで、自分自身と向かい合っている。自分自身の時間である。日記をつけ、読書し、執筆している。私きりの独りの時間である。この時間帯は、水商売の若い…

一日目

今日から一週間、三浦が担当します。 いよいよ、夏の到来。すっかり私の服装も、半袖、上着一枚、そしてジィンズもうす目の軽いものに変化し、革靴にかわって、長楽園のゲタで三茶の街を闊歩しています。カラン、コロン、カラン、コロンのゲタの音も鮮やかで…

46th Anniversary

不思議なご縁を感じるのが、このタイトルになっている46th Anniversaryです。これは師匠である三浦先生が操体とのご縁があって今年で46周年を迎えられたという意味で、来月16日海の日に、津田ホールでLive ONLY-ONE 46th Anniversaryと題して、三浦先生のワ…

一日一食生活

以前のBlogにも書いたのですが、私は「食研究」を自分自身のテーマとしておりまして、自分にとってのベストな食事、食生活とは何なのかを若い頃より自らの身体を通して検証しております。 20代前半から中盤は身体作りに熱中し、ウエイトトレーニングで身体を…

石見グランフォンド2012

昨年の6月から野球の補助トレーニングにと思い立ち、膝に負担がかかりにくいという理由から、自転車に乗る様になりました。 車種としては「クロスバイク」を選択し、フォーラムでも岡村実行委員長がクロスバイク乗りだということですが、世の中のブームに乗…

The Walking Dead

毎回恒例、最近はまっているものシリーズ?ですが、毎度の事ながら海外ドラマシリーズから、「The Walking Dead」です。 ウオーキング・デッドと聞いて分かった方は、結構なホラー好きですなぁ。。 タイトルから言えばそのまま、死んだ人が歩くゾンビドラマで…

こだわり

人にはそれぞれこだわりがあり、特に物に関してはど〜しても抑えきれない衝動に駆られる事があります。綺麗に言えば「コレクター」私流に言えば「物欲大王」ってとこでしょうか。両師匠に関して言えば、三浦先生は治療所を見れば分かる様にジャンルを問わず…

祇園精舎の鐘の声

「祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響きあり」お馴染み“平家物語”の一節ですが、現在視聴率10%前後をウロウロしているNHK大河をうたっている様にも感じ、何とも盛者必衰の理をあらわしています。NHK大河一般人ウオッチャーとしては、昨年よりも酷い大河は無い…

Viva 2012年

またしてもやって来ました、一週間お世話になります出雲之国住人、福田です。宜しくお願い致します・・・ 一年は早いものであ!っと言う間に梅雨時期へと突入してしまいました。来月は私の誕生日が来るので又、年を一つ戴かねばと微妙な時期でございます。 2012…

パワーストーンとトロールビーズ。

一昨年、初めてスペインへ行くということで、本を一冊買った。「世界最速でアミーゴができる」というキャッチフレーズで「柔らかくて毛深いスペイン語の本」というのも面白かった。「柔らかい」というのは多分スペイン人が愛してやまない、国民的英雄のサル…

パワースポット その2 瑞鳳殿

出雲大社や伊勢神宮など、誰もが知っているパワースポットの他に「自分だけのパワースポット」があってもいい。というか、その地を踏みしめるとパワーがあふれてくる、そんな場所がある。私の場合もいくつかあるのだが、その中の一つを紹介しようと思う。 そ…