東京操体フォーラム 実行委員ブログ

 操体のプロ、東京操体フォーラム実行委員によるリレーブログ

2018-01-01から1ヶ月間の記事一覧

エンマ様

こどもの頃にみた「夢」の話である。 小学校に入るより前だったと思う。 夕食後に居間で家族と過ごしている時、 気が付いたらころっと、うたた寝をしてしまった。 その夢の中で、「エンマ様」らしき人と会った。 気付くと、ぼや~っとした暗くも明るくもない…

ごまかす

他人に向けてのことは置くことにして、 「自分」に対してのことである。 「本当は〇〇」なのに、 この「〇〇」を選択しないことにする、ことは意外と多い。 自分に対して言い訳をして、ごまかされたフリをすることは簡単だ。 けれども本当のところはごまかし…

非常識

「常識」は世間一般に正しいと思われているもの。 しかし、それを支えている「正しさ」の根拠が見直されれば、 それまで「常識」と捉えられていたものは、 揺らいでしまうこともある。 人間の歴史を振り返ってみれば、 その繰り返し。 けれども、「常識」が…

ワルモノ

おはようございます。 昨日までのモノガタリを辿っていて、 何だかまだ続きのある絵本の世界に入り込んでいるような気持になりましたよ。 瀧澤さん一週間ありがとうございました。 さて本日から一週間は寺本が担当します。 テーマは引き続き「正義」です。ど…

誰もがヒーロー

昨日のつづきいつしか青年は、この人物を自分にとってのヒーローだと思うようになりました。しかし、この人物は「目覚めているか、人生の主人公よ!」と青年に語りかけます。今まで誰かに対して憧れを持ち、ああなりたいと思ってきた青年はハッとしました。…

さよならヒーロー

昨日のつづき 青年はある時、一人の人物と出会いました。その人物は、青年がかつて子供の頃に観ていた正義の味方とは大分様子が違っていましたが、不思議な魅力を持っていました。その人物に魅かれた青年は、その人のもとで「そうなる道理」を学ぶことになり…

白か黒かの道理知らず

昨日のつづきもともと勧善懲悪の世界が大好きだった青年は、物事を白黒つけて判断する癖がついていました。鍼灸マッサージの資格を取得した後も、「痛みや歪みは悪」であり、自分はそれを倒す正義の味方、そんな感じで躍起になっていました。そんな中、「ス…

忘れられないヒーローへの憧れ

昨日のつづき子供の頃に観ていた正義のヒーローのアクションシーンが忘れられず、もっと直接的に(フィジカル的な)強さを身に付けようと思った青年は空手を始めたのでした。 黙々と打ち込める稽古に没頭し、筋力や打たれ強さ、自分より身長の高い相手にも上…

強くなりたかったはずなのに

昨日のつづき相変わらず、生意気盛りな小学校生活を送っていた少年でしたが、エネルギーのやり場をバスケットボールに見出し始めました。その頃には、正義云々はどこか遠くの彼方にいってしまいましたが、(フィジカル的な)強さへの憧れと意地と根性だけは…

負けず嫌いの意地っ張り

昨日のつづき(フィジカル的な)強さへの憧れを抱いた少年は、もともとの影響されやすい性質も手伝って、お気に入りの漫画(スポ根、バトル物)を読んでは、どこにぶつけていいのか分からないエネルギーの塊そのものになっていきました。「意地と根性では誰…

ヒーローに憧れて

香さん、ありがとうございます。謙虚に検証し、やり続けるバトンをいただいた瀧澤です。よろしくお願いします。「正義」という言葉を意識し出したのはもう随分昔。それは遡ること30余年。「ウルトラマンになること」が夢だった幼稚園児は、小学生になっても…

こだわらない

桜井章一氏の本の中に 「自分の命にさえこだわらない感覚」という文章がある。 どの本に書いてあったかは忘れてしまったのだが… 手離す技術 20年間無敗、伝説の雀鬼の「執着転換力」 (講談社+α新書) 人を見抜く技術──20年間無敗、伝説の雀鬼の「人間観察力」…

触れる

学ぶ中で、触診力の大切さをいつも感じる。 触診の本には 「指が対象筋の筋繊維を感知できる深さで圧迫、 その深さを維持しながら触診する指を筋繊維の横断方向に動かすのが原則」 ID触診術―Individual Muscle Palpation と書いてある。 この文章を体感でつ…

仕える

命につかえる いのちにつかえる イノチにつかえる この問いかけをし続ける

検証する

からだにアプローチをし、 その後に変化があると 振り返り からだにアプローチをし、 その後の変化がイマイチだというときも 振り返り 検証し続けることは正義につながるのではないだろうか。

とにかく、やる

自分という自意識と どう日々の中で考えていくか。 向かい合っていくか。 からだと向き合うためには この向かい合いが必然になる。 精神科医名越康輔氏の著書、「どうせ死ぬのになぜ生きるのか」 この問いの答えを見つけるための手段が書いてあるのだが、 そ…

からだと向き合える

自分と「自分のからだ」の間に からだを「自分の」をつけずに捉えていく。 その関係性を良好にし続けるために 日々学んでいるのだとしみじみと思う。 からだと自分のあいだに良い距離感を実感できるような 体感を持ちたちと思う。 それがからだに対する正義…

ワンダーウーマン

日下さんからのバトンを受け 今日から担当します香です。よろしくお願いいたします。 さて、映画「ワンダーウーマン」のDVDを観ました。 まさに”正義”です。 主役のワンダーウーマン役のガル・ガドットに うっとりしてしまいました。 ふと、自分の意志(意見…

正義⑦

昨日のつづき 最終日は、昨日に引き続いて、正義に関して最も核心部分である真と偽について述べてみる。 生における真と偽の相関関係を理解するためには、自己の内の虚偽を、また絶えず自分につき続けている嘘を理解しなければならない。 これらの嘘は自己の…

正義⑥

昨日のつづき 正義に関して、人々が自分のものだと思っている多くの特質があるが、それらは現実には、発展と進化において低い下層の人間より高次の段階にある人たちにしか属することはできない。 個体性、単一で恒久的な 「私」、意識、意志、為す能力、内的…

正義⑤

昨日のつづき 正義は、倫理道徳という善悪についての恒久的な観念により、恒久的な目標と恒久的な理解との関連においてのみ形成することができる。 もし自分が眠っていることを悟り、目覚めたいと望むなら、そのとき自己の覚醒を助けるものはすべて善であり…

正義④

昨日のつづき 一般に正義は道徳的な正しさであるというが、道徳という観念は良い行い、悪い行いという観念に結びついている。 しかし、善悪の観念は人によって常に異なり、自己の内に緩衝システムをもつ者においては常に主観的で、しかもある時点あるいは状…

正義③

昨日のつづき 宗教的な人々は正義や道徳について話すのが大好きだ! しかし道徳は自己暗示にすぎない。 本当に必要なのは道徳ではなく良心である。 賢い人は子どもたちに道徳などは教えない。 いかにして良心を見つけるかを教えるのである。 こう言うと人々…

正義②

昨日のつづき 「正義」 の概念としての 「良心」 の象徴は 「火」 である。 比喩的にいうとガラスの蒸留器の中の粉末をすべて融合させることのできる唯一の火である。 また、正義論というような自己探求を始める時点では欠けている統一を生みだす火なのであ…

正義➀

テーマは 「正義」。 「正義」 は 「道徳的」 な正しさや 「良心」 に適った概念であるということに一応はなっている。 しかし、通常の生活では 「良心」 という概念はあまりにも簡単に考えられすぎている。 まるで誰でもが良心をもっているかのようだ。 実…

正義の観方よ、永遠に

(理性ある正義) ブレない意志、通し抜く意気、感じる意識。 コトワリという「世」のルールに沿うだけでなく、 解き明かしていくこと。 (愛ゆえの正義) 崇めるだけではブレる。 敬うだけでもブレる。 懐疑は発明の父であり、自問は学問の母である。 (愉悦…

正義の観方、その五

(勇気ある正義) 「からだ」の訴えを肯定するには、 まず、どうしたらいいか考える。 それを実行するためのプロセスを導く。 そのプロセスを認めてみる。 そして、勇気を出して許してみる。 (湧き出す悪意も、抑えきる正義も、互いに良心なんだよね)

正義の観方、その四

(中立の正義) 「からだ」に信頼をおかれるような、自分自身になる。 満足を求めるのではなく、自然に感じるようになる。 究極の選択権は自分でなく、「からだ」に与えておく。 (あのフォースも、光と闇とのバランスで正義っぽくなるよね)

正義の観方、その参

(意欲ある正義) 望んでいるから夢でなく、希望となる。 何はともあれ、天が与えてくれたもの。 WHOの定義する「健康」にも、霊感を加えるか審議された事実は、 人間に認められなくとも、元々、「からだ」に与えられているもの。 世界中の人種を越えて、活動す…

正義の観方、その弐

(正義の受容) 寄せ鍋のように混じり合い、それぞれの個性で喧嘩せず、 未完成だから生かしあっていると理解しあう。 友人、恋人、夫婦、家庭のみに納まらず、末広がりで円に満ちる。 受け入れ、あなたを許します、そして何よりも私を赦します。 また、蜘蛛…