東京操体フォーラム 実行委員ブログ

 操体のプロ、東京操体フォーラム実行委員によるリレーブログ

日下和夫(くさかかずお)

あなたに操体・操体法をお薦めする理由⑦

最終日は、進化した操体の 「遠隔治療」 について述べてみる。 操体の創始者、橋本敬三医師がある地方に招かれて、雑談の中で言われたことは、「治療師や医者は、腕が上がるほど手数が減る」 という名言だった。 つまり、腕のいい医者や治療家になるほど、や…

あなたに操体・操体法をお薦めする理由 ⑥

6日目は 「想」、精神活動について述べてみる。 精神とは 「心構え」 のことであると先に述べた。 その心の乱れが肉体に影響を及ぼし、病気を呼ぶことになる。 自分勝手に、自分本位にものごとを考えていると、「我執」 が強く、いつもイライラ、クヨクヨ、…

あなたに操体・操体法をお薦めする理由⑤

5日目は 「動」、身体運動について述べる。 身体運動というのは、安定した姿勢で立ったり、坐ったり、歩いたりすることであり、この運動することについての操体的理解を深めていきたい。 身体の運動は筋肉の伸縮によって行われるものではあるが、その動きが…

あなたに操体・操体法をお薦めする理由 ④

4日目は 「食」、飲食について述べる。 飲食の目的は二つある。 肉体の組織をつくることと、活動エネルギーをつくることにある。 蛋白質と脂質は肉体組織をつくり、糖質と脂質は活動するための熱量をつくってくれる。 それからビタミン、ミネラル、酵素など…

あなたに操体・操体法をお薦めする理由③

3日目からは、四つの自己責任である 「息・食・動・想」 のそれぞれについての理解を深めてゆくことにする。 この内、 「息」、呼吸について今日は述べてみようと思う。 呼吸の目的の一つが酸素である。 心臓から出発した動脈血が、500兆もの細胞に、酸…

あなたに操体・操体法をお薦めする理由②

2日目は、広義の意味での 「操体」 をお薦めする理由について続けていく。 我々が健康状態を維持していくためには、他人に代わってもらえない自己責任の活動として少なくとも四つあると、橋本敬三医師は言っている。 それが、呼吸、飲食、身体運動、精神活…

あなたに操体・操体法をお薦めする理由 ➀

操体の創始者である橋本敬三医師が仙台の温古堂で日々の治療として使っていた臨床を 「操体法」 と呼んでいる。 この操体法に橋本医師の思想や生命観といった哲学的な面をも含めたものを広義の意味合いで 「操体」 と呼んで区別している。 初日の今日は、「…

私のセルフケア⑦

最終日は 「食」 についてのセルフケアである。 食と云っても食べることではなく、「断食」 というセルケアのことだ。 断食をする目的は、宿便の排除につきる。 健康体といわれる人でも、快便が毎日あるという人であっても、一般的な社会生活をしている人な…

私のセルフケア⑥

昨日までは姿勢のセルフケアであったが、今日は、からだの動きのセルフケアに入っていきたい。 動きというのは筋肉のことである。 その筋肉のセルフケアとして話を進めたい。 これについては、「肩と頸の力を抜く」 ことと、腹部の 「丹田に力を込める」 こ…

私のセルフケア⑤

昨日からの続きで、寝る姿勢のセルフケアとして、もうひとつは姿勢そのものではないが、寝る時の 「枕」 についても、セルフケアの一環として述べておきたい。 本来、枕は頭ではなく、頸を置くためのものである。 自分の薬指を半径とした半円の堅い枕(丸太…

私のセルフケア④

健康の維持や病気の予防をするために、そのセルフケアとしてヨーガを実践している方も多いと思う。 しかし、ヨーガで体位法が発達したのは、健康や美容のためではない。 体位法の本来の目的は、良い姿勢をつくるためである。 この姿勢が間違っていると、深い…

私のセルフケア③

呼吸によるセルフケアとして 「仰臥位での腹式呼吸」 というものを昨日述べたが、今日はその詳細な内容について話してみたい。 私自身の呼吸によるセルフケアの目的は、免疫力を高めることにあると、昨日述べた。 ここでいう免疫力というのは、細菌やウイル…

私のセルフケア②

私自身のセルフケアの中で、絶対に外せないのが 「呼吸」 である。 人間の呼吸については特に注意しなければならないことが多くある。 私は身近にいる犬や猫が呼吸しているのを長年にわたって観察を続けてきた。 人間と犬や猫の呼吸を比較すると、大きな違い…

私のセルフケア➀

今回は 「セルフケア」 という動物の本能とも言えるテーマだ。 私個人のセルフケアに入る前に、人間のセルフケアそのものの必要性について触れてみたい。 野生動物は殆んど病気をすることがないのに、人間ばかりが病気に苦しんでいる。 同じ地球上に棲む動物…

私のズッコケ操体クロニクル⑦  昨日の続き

兵庫県三田市で再々スタートするにあたって、地域情報誌への広告と地元新聞の折り込みチラシを入れることにした。 それはリハビリ目的の操体ヨーガセラピーの被験者を確保するねらいが一番のメインであるからだ。 広告の反応はすぐにあった。 思惑通り、やは…

私のズッコケ操体クロニクル⑥  昨日の続き

当院を案内したことで、彼も大いにやる気になったようだ。 そして、その2日後に連絡があり、話を進めてくれとの返答だった。 私はすぐに当テナントビルのオーナーに掛け合った。 同業の仲間に引き継いでやらせたい旨、説得するのに頑張った。 その結果、名義…

私のズッコケ操体クロニクル⑤  昨日の続き

問い合わせがあった出張施療先は、兵庫県の三田市だった。 都市部からは郊外ではあるが、大阪、神戸への通勤圏内にあり、そのベッドタウンとしてサラリーマン人口も増え、また最近は学園都市でもある。 施術依頼のあった自宅に伺うと、電話してきた本人では…

私のズッコケ操体クロニクル ④  昨日の続き

私は本来、朝型タイプなので夜は苦手な方だ。 それなのに夜型開業セラピーにハマってしまうなんて成行きとはいえ自分でも信じられない。 こんな生活を続けて1年が過ぎた頃、私が最初に開業する前に勤務していた催眠療法センターの所長から電話をもらった。 …

私のズッコケ操体クロニクル ③  昨日の続き

居酒屋の壁に貼らせていただいた広告には10時~20時と記している。 次の日に居酒屋に行くと、店主が広告を指さして、「もっと遅くまで時間を伸ばすことはできないのか?」 お客さんが言うには、「20時じゃ夜のお仕事関係の人は誰も行けないね」 と言っていた…

私のズッコケ操体クロニクル ②  昨日の続き

「哲学する操体 快からのメッセージ」 を熟読した私は、東京操体フォーラムに参加してこの本の著者である三浦寛師に出会うことができた。 その夜の会合で皮膚操法について伺うことができ、操体講習を受講することになり、毎週2年間の上京生活が始まった。 …

私のズッコケ操体クロニクル ➀

私が操体と縁ができたことについては、大した意味があるわけでもない。 それまでの私のワークはヨーガと精神療法を生業としていた。 原初療法やブリージング・セラピーといったサイコ・セラピーのオフィスを神戸市内で開いていた。 こういったところにやって…

般若心経の考察 ~ 般若身経解説⑦

般若心経の 「心」 を大般若六百巻の 「提要」 などと解してしまう仏教学者は、インドの思想について全く理解していない証拠である。 「心」 の原語である hṛdaya:フリダヤ(心)」 はまさに心臓のことであり、その心臓はからだの中で最も大切なところであ…

般若心経の考察 ~ 般若身経解説⑥

インドの習慣では、マントラ(明呪)は公開的なものではなく、グル(宗教上の師)が弟子と二人だけの席で、弟子に授けるものであって、弟子は自分に授けられたマントラは固く秘密にして、他人に漏らしてはならないことになっている。 これらの習慣を鑑みて、…

般若心経の考察 ~ 般若身経解説⑤

仏典によると、明呪(マントラ、真言)には功徳と効験を賜っていると書かれている。 この明呪はジャパ(念誦)という作法と結びついて、百八の念誦をつまぐりながら低い声でマントラを繰り返して唱える作法である。 その明呪を繰り返し唱えることによって、…

般若心経の考察 ~ 般若身経解説④

初日よりこれまで述べてきた内容から、般若心経の解釈は日本の密教である真言密教の空海上人の解釈に近いと思えるであろう。 しかし、密教を大日法身の内証の境界をエリート層の菩薩たちのために説いた教えであると、そのような勿体ぶった解釈をする弘法大師…

般若心経の考察 ~ 般若身経解説③

般若波密多(ハンニャ・ハラミッタPrajñā‐pāramitā:プラジュナー・パーラミーター)は大乗仏教の菩薩(bōdhi‐sattva:ボーディ・サットヴァ)の修行に六種(布施・戒・忍辱・精進・定・慧)ある中で一番大事な 「慧」 の行法であり、ここでいう般若波密多(ハンニャ・ハラミッタPrajñā‐pāramitā:フ…

般若心経の考察 ~ 般若身経解説②

般若心経を日本語に訳すと、般若波密多(ハンニャ・ハラミッタPrajñā‐pāramitā:プラジュナー・パーラミーター)という女体の菩薩の心臓を解きあかした経典ということになる。 施護(Dānapāla:ダーナパーラ)の訳に 「聖仏母」 とあるのは、この女性の菩薩が、仏母(Bhagavati:ヴァガ…

般若心経の考察 ~ 般若身経解説➀

今回のリレーブログのテーマは操体経典とも言える 「般若身経を解説」 である。 仏教経典の 「般若心経」 と 操体経典の 「般若身経」 は 「心」 と 「身」 のひと文字に違いがある。 操体の 「般若身経」 を解説する前にその元になっている仏典の 「般若心…

衛生動物による感染被害

衛生動物とはヒトの回りにいる有害、不衛生な小動物のことで、言葉の上では逆説的な意味で捉えるかも知れないが、それらは病害を及ぼす恐れがあり、適切な距離や対処の仕方を学ぶ必要がある。 具体的には日本脳炎のウイルスを運ぶ蚊、出血熱のウイルスを撒き…

寄生虫感染症から身を守る

地球上には多種多様な動物が生存している。 そういった動物の生命活動のほとんどが食糧や酸素を得ることと種族保存のための生殖活動である。 しかし、その生存活動は過酷であり、それぞれが生存に有利な場所を選んで暮らしている。 そんな中で寄生虫という生…