東京操体フォーラム 実行委員ブログ

 操体のプロ、東京操体フォーラム実行委員によるリレーブログ

2011-10-01から1ヶ月間の記事一覧

感覚をききわけるということ

操体が快適感覚をその指針に定めてから、随分な年月が過ぎました。 当時は関係者の間でも物議を醸した、楽と快の違いという問題も、今では、操体はきもちのよさで治るという考え方が浸透しているかに見えます。しかし、現場で直面する問題として、「感覚をき…

来週は東京操体フォーラムです。

こんばんは。今日から一週間よろしくお願いします。 今日は年に数度の塾操体の前に、第一分析の撮影のお手伝いに行って来ました。 操体の変遷の様子を書かれるみたいです。手技療法の記事に使用されるそうですので、ご覧下さい。現在の操法は、楽かつらいか…

楽と快の違い(最終日)

私のレーベンス・テーマ(生涯のテーマ)は、「楽と快の違い」の啓蒙です。これに大きく関連してくるのが、第1分析と第2分析の違い、動診と操法の違いです。以前面白い受講生がいました。元物理の先生なのですが、ある転機で先生を辞め、海外シニア協力隊に…

楽と快の違いで起こること(5)

そして「楽と快の違いを指導者自身が認識する必用がある」また、時代に即した操体の実践の重要性を説いて終わりにしました。 その後は三浦先生が操者、私が被験者役の実技です。実技前に師匠が「オレ、5分くらい喋っていいか?」と言われるので「どうぞ」と…

楽と快の違いで起こること(4)

ちなみに、関西地方の方で「操体法」と「そぉ↑たいほう↓」というように発音で発音する方がおられます。東北ブラッズの私はそれを聞くと「うき〜っ!」と思う事があります。 そういう方でも「全国操体バランス運動研究会」という時は、ふつ〜に「そうたいほう…

楽と快の違いで起こること(3)

今回の発表の主なテーマは「時代が『陽』の時代から『陰』の時代に変わってきているのだから、『陽』の時代のやり方では間に合わなくなっている」「操体が第1分析から第2分析、第3分析あるいはそれ以上に移行しているのもそのためである」ということです。陽…

楽と快の違いで起こること(2)

日本統合医療学会北海道支部会では、東日本大震災で被災した避難所で音楽療法を行った事例を発表していました。奇しくも私の父方に縁が深い、宮城県気仙沼市の階上(はしかみ)中学校の体育館で行ったのだそうです。その次は私も10年以上お世話になっている…

楽と快の違いで起こること(1)

つい先日、日本統合医療学会北海道支部の招きを受けて、北海道支部会で講演を行いました。羽田でも飛行機に乗り遅れそうになり(汗)、札幌に着いて会場近くのファミレスでお昼を食べていたら、雨がふってきたので、会場まで上着を被って走りました。 ラーメ…

楽と快の違い

今週は急遽畠山が担当致します『楽と快の違い』というのは、私のレーベンス・テーマでもありますので、色々ご紹介できるかと思います。「楽と快の違い」という前に、「楽」と「楽しい」は違う、っていうことを認識するのが大事だと気がつきました。楽と快の…

自然の法則にみる「快」と「楽」(最終日)

「環境」の快と楽について 我々の暮らしの中で一番くつろぐことができるのは、「住居」であるということに対して、誰しも依存のないところだ。そこで特に「住環境」というものについて考えてみたい。 人間の健康状態の概念というのは一言でいうと、「頭寒足…

自然の法則にみる「快」と「楽」(6日目)

『想』の快と楽について 想念というのは心がけのことであり、病気というのはその心の歪みのことである。病気の原因は心が歪んでいるからで、その心の上にからだが乗っており、心が歪めばからだが歪み、からだが歪むと心が歪んでくることになる。これもまた「…

自然の法則にみる「快」と「楽」(5日目)

『皮膚』の快と楽について 妙療法といわれる操体法の中には「渦状波」という妙法がある。それは皮膚に問いかけるというものであるが、なぜ皮膚なのか。それには理解されなければならないことがある。それはブログの初日にも触れたが、血液の循環を良くするた…

自然の法則にみる「快」と「楽」(4日目)

『動』の快と楽について 操体では「正しいからだの動き」とか「間違ったからだの動き」といった言葉を使わないで、「自然な動き」とか「不自然な動き」といった言葉の表現をしている。自然な動きを突き詰めていくと、からだの中心である腰から全身を協調させ…

自然の法則にみる「快」と「楽」(3日目)

『食』の快と楽について 食べものはからだの組織をつくることと、活動のエネルギーを作る目的を持つ。蛋白質と脂質はからだの組織をつくり、糖質と脂質は活動エネルギーをつくる。また、ミネラル、ビタミン、酵素などは、蛋白質、脂質、糖質などを肉体にする…

自然の法則にみる「快」と「楽」(2日目)

『息』の快と楽について 呼吸に関しては私の専門とするところであるが、操体では呼吸のコントロール法として腹式呼吸を提唱しているので、それに沿った内容で述べてみる。ただ、腹式呼吸は数多くの書物にも記されていることから、その方法については、あえて…

自然の法則にみる「快」と「楽」

今回は『快』と『楽』の違いというテーマであるが、常識的に言ってもその違いは一目瞭然である。昔は、東海道五十三次というように歩いて旅をしていた。今は新幹線や飛行機であっという間に着いてしまう。こういうのが『楽』という感覚である。そしてある日…

快の共有〜次元を超えて〜

今週もお付き合い頂きましてありがとうございます。 あなたの大切な「からだ」と共に、感謝を感じられる今日でありますように・・・。 生活の中で掴んだ感謝は、「からだ」の無意識に響きつつ、イノチを生かしていくことになるのですから。 「歩歩是道場」〜…

バランス〜『軸』を統率するもの

地図、北極星、コンパス、ナビゲーションシステム。 全く知らない地域も安心して動ける範囲は広がっていく。ただ、いつの時代においてもそれだけではない、独特の”勘”は大切にされる。 いつものルート、いつも通りの流れには、同じところにたどり着いている…

「報い」だけなんて、OOを入れないコーヒーみたいだ

橋本敬三先生の哲学思想の「救い」は,操体を学ぶ"醍醐味"に直結する。橋本敬三著『生体の歪みを正す』(p376)には、「わかりやすい言葉で言い表すなら、『救い』は絶対、『報い』は相対だ、ということである。 『救い』とは絶対の無罪宣言であり、神性相続…

面舵一杯

私自身は橋本敬三先生の”放言”を、この上なく好いている。橋本敬三著『生体の歪みを正す』〜p469〜 「不快運動から快運動に早期に切り替えるのが治療の原点だと断言してはばからないのが、 愚老の主張放言なのです。この放言がウソかホントか実験して、現代…

「快」に合図はいらない?

昨日は体育の日。 天候にも恵まれ「体」を動かすいい機会となっていた方も多いだろう。これをいい機会として捉えてみる。 運動を始めたころは、覚えることが多いほど意外と愉しめない。「体」を動かす自分も真摯なら、「からだ」は感じる。 徐々に学びながら…

快と楽の違いは考えるもの?

「今日は最高の一日でした。 本当に生きていたよかったなあ・・・有難うございます」 そう思える一日を過ごしていく。 その為に、私たちは生かされているのかもしれない・・・。あなたはどんな一日を送ったのだろうか?さて、二日目もオンプレがお送りしよう…

「快」と「楽の違い」〜はじめの一歩〜

ハーイ!エブリバディ。 今日からのブログはネ、みんなの茅ヶ崎から来たレインボーさんがお送りするよ。 じゃ、はじめにみんなに質問しちゃおうかな。 みんな操体って大好きか〜い?もっちろん!そうだよね。で・・今回のテーマは〜『快』と『楽』はどう違う…

20111008[鵜原 増満〈うはらますみ〉]楽と快

『楽と快は違う』はじめにこのことをしっかり意識することが大切でしょう。 『動きよりも感覚が大切』 頭で考えるのではなくからだにおまかせして感覚をききわける必要があります。 『水の中に入って波がたたないように動くつもりで動けばよい』 速い動きで…

20111007[鵜原 増満〈うはらますみ〉]橋本先生のメッセージ

橋本先生はこうおっしゃっておられます。 「・・私は言うことだけは言う。それをあとで取る、取らないはテメエの勝手だ、というような気持だな。誰が、どうしようが、何がどうなろうが、自然法則だけは変わらないんだから。私には、自分のやったことを残そう…

20111006[鵜原 増満〈うはらますみ〉]快と楽

現象は変化しています。 からだの状態も日々変わっています。 昨日出来たことが今日はできないかもしれません。 昨日みえなかったものが今日はみえるかもしれません。 からだが味わう快もいつも同じではないと思います。 前回味わった快がすばらしかったので…

20111005[鵜原 増満〈うはらますみ〉]この世に生を受けるとは!

「自ら生きることをえらびとったいのち」という、いのちの現場からのお話しに感動しました。 今回のテーマから少々脱線しますがご了承を! この世に生まれてこられたということは、当たり前のことではなく実はすごいことなのです。 赤ちゃんは、4段階で生ま…

20111004[鵜原 増満〈うはらますみ〉]楽と快

いのちは快に従い快に向くという自然法則があります。 楽(らく)には、惰性、慢心、努力がみられない、感動がないという印象があります。 しかし、なかなか快が聞き分けられないからだの人はどうしたらいいんでしょう。 そのようなからだをもった人にとって…

20111003[鵜原 増満〈うはらますみ〉]気持ちよさを聞き分けるその2

「気持ちよさを聞き分けなさい」 そう云われてもからだがなかなか応えてくれない。 先生の言われた通り試みているんだけれど・・・・ 繰り返し繰り返しやってみる。 そういえば、量をこなさなければ質がみえてこないという話もあった。 あきらめずに続ける。…

気持ちよさを聞き分ける

『気持ちよさを聞き分けよ、気持ちよさで治るんだ!』 橋本先生はそうおっしゃったそうだ。 気持ちよさって、どんな感覚なのかしら?人によってそれぞれ感じ方は違うものなのかしら?気持ちよさを聞き分けるってどんなこと! そんなこと、くよくよ悩む必要は…