東京操体フォーラム 実行委員ブログ

 操体のプロ、東京操体フォーラム実行委員によるリレーブログ

2013-08-01から1ヶ月間の記事一覧

宝物を磨く

操体と出会い、色々なことを教えていただく中で 「感覚」はひとりひとりの人が持っている宝物だと思うようになりました。 人の持っている宝物を、私が磨いていくことはできない。 逆もまた然りで 私の持っている宝物を他人に代わりに磨いてもらうこともでき…

自分自身の中にある図書館

今週のブログの中で、何度も言葉を変えて書いてきましたが 操体・操体法を学んでいて私が感じるのは 「道具」も何も必要としない 「身ひとつ」の有り難さ。 それは「学ぶ」時も同様 「身ひとつ」で学んでいけることの有り難さです。その代表的なものが私は「…

本棚の初期化

私はむかしから本が好きで 気がつくと部屋中が本だらけになっていることがあります。 今日は、そんな本好きの私が 本棚を「初期化」した時の話です。数年前、気がつくと空間の半分くらいが 本で埋まってしまっていた状況がありました。 そんな中、読まれもし…

徒歩0分

「真理」について 「名称は違うけれど同じようなもののことを言っているのかな」 と、操体の学びの世界以外でも 改めてよく目にする、耳にするように感じます。 世の中の関心が、底の方でじわりじわりと高まっているような気持ちもします。7/6(土)のNHK…

夜明けの営み

おはようございます。 今日はブレイクタイムのように、即興で書いてみたいと思います。今、まさに8月27日、火曜日の早朝です。 昨夜は深夜に静かな雨が降っていました。 私は夜更けに一度眠りから醒めて、その雨の音に包まれていました。 なんとも心地の…

学びの境界線

昨日のブログで、「師の学びには境界線がない」というようなことを書きました。 今日はそのことに関連して書き進めたいと思います。「学びの境界線がない人物は?」とイメージしてみると 私の中で師匠の次に真っ先に浮かんでくるのは 名画「モナリザ」でも有…

学ぶことの愉しさ

はじめまして 東京操体フォーラム実行委員見習いの寺本雅一です。 本日から、7日間ブログを担当させていただきます。 よろしくお願い致します。操体と出会い、勉強を始めて2年目になります。 操体を通しての学び、また師の言葉や姿から 今まで何度となく「…

人を動かす

実家の片付けをしている時に古い本が出てきました。 カーネギーの人を動かす。 これは自分でもAmazonのリストに入れていながら、読まずにいた本でした。 歴史的な名著として有名なものなので読んだ方も多いと思います。 組織の中で上に立つ立場の人だけでな…

先日、眼精疲労は交感神経のパニックによっておこるという記事を読みました。

本来は近くの物を見ている時に副交感神経が働いていて、遠くの物を見ている時に交感神経が働くようになっているのですが、現代では近くを見ている時に緊張を強いる為に脳がパニックをおこし眼の疲れにつながっているとのことです。子供の頃、視力改善センタ…

今日はドビュッシーの生誕151週年です。 印象派の代表的作曲家であり、その作品「海」には北斎の浮世絵である冨嶽三十六景がモチーフにされたことでも知られています。 音楽の教科書で見た覚えのある方も多いのではないでしょうか。彼が遺した言葉に、「今日…

ハマる

何かを学んでうまくなるには、どっぷりとその中に浸かってみる事が必要です。 上達には法則があり、一つの事に集中して得たものは一見関係のないようなジャンルの事でもその経験が生かされるようです。何かにハマる経験も後々役に立つ日がくるかもしれません…

型破りと型なし

「型破りとは型のある人がやるから型破り。 型のない人がやったら、それは形無し。」 中村勘三郎 確か赤めだかにも同じ様な内容の言葉があったかと思います。子供の頃から時代劇が好きで山本周五郎の長屋物を読んだり、落語を聴いてみたりしていました。今で…

型は大切

物事を学ぶ上で型が重要であるということ何をやるにしても言われますね。初めて型を意識したのは中学生の頃でしたが、当時はよくわからず、これって意味があるんだろうか思いつつ、必要だから手順は覚えはするけども、という状態でした。 今思えばなんともっ…

「いのち」を養う食

先日、我が家の炊飯器が寿命を迎えました。 一人暮らしを始めた頃からのものなので、随分保った方だと思います。 家電製品を見て回るのは半ば趣味のようになっているのですが、最近のは進化していますね。 名前がおいしそうという理由で某メーカーの“極め炊…

〜続けるためには(7)〜

ブログも今日で最終日ですが、 一週間つらつらと「どうやったら一つのことを続けられるんだろうか」と書いてきました。 ・あきらめない行動力 ・まわりのご縁 ・正師につく ・同志の存在 ・初期衝動を思い出す ・自分の感覚を大事にする ・自分の意志を越え…

〜続けるためには(6)

「鉄は熱いうちに打て」 ということわざがあります。 「鉄は熱してやわらかいうちには、打っていろいろな形にできることからいう。 人間も、純粋な心を失わず、若く柔軟性のあるうちに心身を鍛えることが大事である。 また、物事をなすときにも、熱意が盛り…

〜続けるためには(5)

今日は「終戦の日」です。 この時期は、追悼行事が開催されたり、戦争を題材にしたドラマ、映画などが 放映され、実際に戦争体験をしたことがない世代にも「他人事ではない」 という心境にさせられます。 また、戦争を体験された方々の「生の声」を直接うか…

〜続けるためには(4)〜

皆さんは何かを勉強するときは一人で黙々タイプですか? それとも複数人でワイワイタイプ? 私は基本的には黙々タイプです。中高、専門学校を通しても 試験勉強のときはひたすら書いて、読んで覚えるというスタイル を通してきました。付き合い程度で一緒に…

〜続けるためには(3)〜

先日、新聞にこんな記事が載っていました。 「若者は就農をめざす」 なんでも「自分の力を作物作りで試したい」と挑む人が多いほか、 就職難なども背景にあるようです。確かに先行き昏迷な世の中、自分のやりたい事 で勝負したい気持ちもわかります。 しかし…

〜続けるためには(2)〜

今年は私の職場にも卒業したての鍼灸マッサージ師が入ってまいりました。 学生の頃から経験している人、ひとのからだに触れるのが初めての人、皆さんそれぞれです。 色々と話す機会が多いんですが、共通しているのが 「卒業してから、臨床の勉強ができるとこ…

〜続けるためには(1)〜

今週ブログ担当の瀧澤です!1週間お付き合いの程、よろしくお願い致します! さてさて、今回のブログから新実行委員メンバーにも参加していただいていますが、 古参の先輩方にも負けず劣らずの個性を発揮されている様子はとても刺激になります。 巷では「覚…

ヨーガと操体論(最終日)

瞑想というのは常に受動的である。その本質そのものからして受動的なものだ。瞑想はその本性そのものが無為だから、能動的ではありえない。何かを行おうものなら、まさにその行動がことの全体をかき乱してしまう。我々の行動そのもの、活動という能動性その…

ヨーガと操体論(六日目)

ヨーガは合理的であって同時に非合理的なものである。そのヨーガの方法論は全く合理的だが、その方法論を通じて非合理の神秘のなかへと深く参入してゆく。そのプロセスはすべて非常に合理的で科学的、論理的であると言える。ただしヨーガが合理的に進むのは…

ヨーガと操体論(五日目)

ヨーガとは、全体的な人間科学のことであって、単なる宗教とは違う。ヨーガは全体的な人間科学、すべての部分の全体的な超越である。そのすべての部分を超越したとき、我々は「全体」になる。全体というのは、単なる諸部分の総計ではない。そういった機械的…