東京操体フォーラム 実行委員ブログ

 操体のプロ、東京操体フォーラム実行委員によるリレーブログ

〜続けるためには(7)〜

 ブログも今日で最終日ですが、
一週間つらつらと「どうやったら一つのことを続けられるんだろうか」と書いてきました。
・あきらめない行動力
・まわりのご縁
・正師につく
・同志の存在
・初期衝動を思い出す
・自分の感覚を大事にする
・自分の意志を越えた何か

私の経験を踏まえたうえで大事だと思うことを書いてみましたが、思いは人それぞれ。
人の数だけやり方はありますし、考え方がありますがいかがでしたでしょうか?

■高校の頃に読んだスポーツ雑誌の記事。 
 芽が出なかったバスケを引退し、個人の力で勝負できる格闘技の世界に興味を持ち出していた頃。
友人に勧められた雑誌は有名格闘選手が表紙の某スポーツ雑誌。
急いで購入し、ページを開きましたが、私の目を引いたのは格闘技特集ではなく
とあるマラソン選手のインタビュー記事。

犬伏孝行元マラソン選手。1999年ベルリンマラソンで、日本人初の2時間6分台をマークし、
当時の日本最高記録を保持していた選手。

「努力は必ずしも報われるとは限らない。けれど努力しなければ何も始まらない」

確か、そんな内容の言葉。

 一つのことを続けた先に「それを生業にしたい」という思いがあるなら、
それなりの覚悟が必要ですが、必ずしもみんながみんな、成就できるわけではないと思います。
その道が駄目で、進むべき道を変えざるを得ない事だってたくさんあると思います。
私も紆余曲折して最後にたどり着いたのが臨床家という職業。
結局これもご縁なんですよね。
だからこそこのご縁を大切にしたいんです。

 何するうえでも、始めの一歩さえ踏み出せたら、覚悟ができたら、その道で成就しなくても
「これだ!」と思える道にまた巡り会える。やってきたことがつながってくる。
そんなふうに思える今日この頃。

 今日はこのへんで。
一週間お付き合い、ありがとうございます。

 明日からは辻さんのブログです。よろしくお願い致します。