東京操体フォーラム 実行委員ブログ

 操体のプロ、東京操体フォーラム実行委員によるリレーブログ

〜続けるためには(2)〜

 今年は私の職場にも卒業したての鍼灸マッサージ師が入ってまいりました。
学生の頃から経験している人、ひとのからだに触れるのが初めての人、皆さんそれぞれです。
色々と話す機会が多いんですが、共通しているのが
「卒業してから、臨床の勉強ができるところを探していること」なんですね。

 私の頃もそうでしたが三年間の授業内容では実技の時間はあまりにも少なく、
国家試験対策に重きを置いているところが多いです。(もちろん各学校によって
差はあります。私の卒業校では最近、卒前や卒後の研修に力をいれています)
しかも臨床に大事な視診、触診や診立ての技術などは学校ではなかなか
教われず、学校を出てから、どこかの勉強会に顔を出すか、就職先の先輩方に
教わるか、といった流れになっているそうです。

 ■正師と巡り会うこと
 私が三浦先生に師事し、操体を学んでいる話しをすると、
「そういった方と巡り会えるなんていいですね。自分もそんな先生を見つけたいなあ」
と言われることがあります。職人的な色合いが濃い業界ということもありますが、その道のトップ
の方に教わったほうが良いだろうと、皆さん感じているようです。

 あまちゃんの私ですが、新人の方々と練習する機会が多々あります。
先日はマッサージの練習をしましたが、一生懸命コリを探そうとするあまり、
目を凝らして、指先に力を込めて、眉間にしわをよせながら必死になっている様子。
私も経験していますが、カチンコチンのからだではどうしても
触れられるものをスルーしてしまいます。

「謙虚になってからだに教えていただくという姿勢を忘れちゃいけないヨ。」
とは三浦先生のお言葉。
視診、触診、診立てにもつながる、とってもとっても奥深い言葉。
技術云々の前の意識の置き所。そして作法。
わかった気になって、やってはみるものの、まだまだわかった気なんです。
温かいご指導をいただく感謝と気づきの日々。
自分の臨生を確立したいのであれば、どの先生に師事するかということは大事なポイントです。
そして、継続して学んでいく姿勢。

 私の場合は
・「その道のプロを探す!」
・「実際にお会いする!」
・「直感(ビビビッ)!」
・「飛び込む覚悟!」で正師と巡り会うことができました。
これも「行動」と「ご縁」。

 皆さんもご参考までに。

 
今日はこのへんで。
お付き合い、ありがとうございます。