先日、新聞にこんな記事が載っていました。
「若者は就農をめざす」
なんでも「自分の力を作物作りで試したい」と挑む人が多いほか、
就職難なども背景にあるようです。確かに先行き昏迷な世の中、自分のやりたい事
で勝負したい気持ちもわかります。
しかし、同記事には就農後10年未満の方を対象にした調査も載っていて、
農業一本で「生計が成り立っている」のは、1,2年目でわずか9.9パーセント、
5年目以上でも4割だそうで、他に仕事をしたり、貯金を崩して生活している方々も多く、
途中でやめていく若者も多いそうです。
私の母の実家は秋田県大仙市(当時は大曲市との合併前で仙北郡でした)。
母が子どもの頃は農業一本でしたが、母の兄が継ぎ、時代とともに専業が困難になり、
兼業になり、田んぼも売り、最後は自分の家で食べる分だけの畑だけを残したようでした。
その話しを聞いたとき、子供ながらに「農業って大変なんだ」と思ったものです。
■治療業界と似ている!?
この記事を読んだとき、私たちの業界と似ているなと感じました。
「手に職をつけたい」、「組織に属さず、自分で経営したい」、
私たちの業界でもこういった方々はたくさんいます。
しかしすぐに結果が出るとは限らないし、コツコツと「プロ」になるための下準備も
必要です。
また、以下は記事に載っていた「就農の心構え」です。
・仕事量は予想以上に多いと知っておく
・自己資金を準備する
・地域でのコミュニケーションを大切に
・経営感覚が重要
これは治療業界でも大事とされていることです。自分の好きなことで、自分の力一つで
勝負する世界では共通項なんですね。
そして、それよりもなによりも、「あきらめずに続ける」ということが何にも増して
必要なんではないでしょうか。
以前から畠山先生に紹介して頂いています、
中谷巌氏の「プロになるならこれをやれ!」にも「コアスキルに一万時間を注ぎ込め」
と書かれてあります。続ける覚悟があって初めて成就するんですね。
中谷巌の「プロになるならこれをやれ!」 (日経ビジネス人文庫)
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今日はこのへんで。
お付き合い、ありがとうございます。