2020-09-01から1ヶ月間の記事一覧
以前から不思議に思っていることがある。 この場をお借りしても度々言葉にしてみていることでもあるが、例えば身近なもの、何でもいい。 その対象に対して、「手をかける(手間をかける)」ということをしたとする。 すると、その前と後とで、感じられるもの…
「般若身経」は操体の臨床家、または実践者にとってみると、一種の「型」のようなものでもある。 シンプルかつ効果的な内容であるがゆえに、身につけるより早く、学んでいる事を「応用」してみたくなることも多いけれど、「般若身経」を「型」として学習して…
今はもう懐かしささえ感じられるわら半紙1枚に「般若身経」とタイトルのついた図入りの資料を私も1枚持っている。 橋本敬三先生は当時自身の学問してきたことのエキスをこのビラ1枚に集約させ、配布していたのだと聞く。そこには、身体運動のことのみなら…
おはようございます。 瀧澤さん一週間のメッセージありがとうございました。 本日からバトンを受け取って寺本が担当します。 今期ブログのテーマは「般若身経を解説」です。 宜しくお願い致します。 操体に興味のある方や橋本敬三先生の著作に触れたことのあ…
「『般若身経』は身体運動の法則に基づいたからだの使い方、動かし方をまとめたもの」として教わり、学んできましたが、その底はまだまだ見えません。操体そのものにも治療医学の側面、未病(予防)医学の側面があるように、「般若身経」にもいろいろな側面…
実用的な面から「般若身経」をみれば、安定した動作を獲得できる、ケガをしにくくなるなど、動(身体運動)の営みとしてのメリットがあります。ただ、そのような実用的なメリットだけではなく、学習していくうちに想(精神活動)の営みにも変化が見られるよ…
「般若身経」を学習する際は型や作法として身につけていきます。そのような学習を通して感じたことは、今まで随分と偏ったからだの使い方をしてきたんだなということ。それは、作法のおかげで、今まで気づかなかった癖に気づけるようになってくるということ…
「般若身経」は「からだの使い方、動かし方」のテキストのようなものでもあります。人間には基本的な八つの動き(後述の六つの動き以外は、牽引と圧迫という動き)があるということ、そのうち自力でできる動きは前屈、後屈、左右側屈、左右捻転の六つの動き…
橋本先生の著書「生体の歪みを正す」の中に「般若身経」についての記載があります。橋本先生は「般若身経(その2) 生き方の自然法則」という項の中で、息(呼吸)、食(飲食)、動(身体運動)、想(精神活動)という四つの営みとその営み方をそれぞれ紹介…
未病(予防)医学としての側面も持つ操体には、ベースとなる考え方があります。それは、健康は第三者(医療機関)に委ねるのではなく、自身のからだに対する向き合い方に委ねられているというものです。そこには自身のからだに対する自己責任という捉え方が…
香さん、一週間の投稿ありがとうございました。今週は瀧澤が引き継ぎます。テーマは引き続き「般若身経を解説」です。よろしくお願い致します。ひとり一人の健康度合いによって、操体での関わり方には大きく二つの側面があります。一つは治療医学としての側…
前日まで、からだの設計にミスはないから抜粋し、からだの動かし方についてきさいしましたが、操体法ではからだの動き(前屈、後屈、側屈(左右)捻転(左右))には法則があると説いています。そのからだの動かし方、使い方の法則の総称として、橋本敬三医…
般若身経の法則によるからだの動かし方 からだの設計にミスはないより 側屈 自然体で立つ。上体を横に倒す。倒れるほうと逆の方に体重をかける。(倒れる方に体重はかけない)例えば、右側屈をする場合、腰を左側に押すようにしながら、右側に上体を倒してい…
般若身経で説く法則では以下のような動きになります。 からだの設計にミスはないより 前屈 自然体をとり、静かに上体を前に倒して屈する。頭も手もダラリと下げる。行くところまででよい。無理はしないこと。止まったところで一息つく、 からだをおこす時は…
般若身経の説明の中に、自然体という言葉がでてきます。 操体法の自然体とは、 足を腰幅に開き、爪先とかかとを並行にし、腰と背骨を伸ばし直立し、正面の一点を見つめるという姿勢をさします。
橋本敬三医師の著書、からだの設計にミスはないの中から 「運動の根本は、体の中心(腰)に重心を安定させてやることである。そのためには、上肢では手の小指側に、下肢では足のオヤユビ側に力をいれるように動くとよい。」 この法則に従ったからだの動きを…
橋本敬三医師の著書、からだの設計にミスはないの中から からだの動かし方 運動の根本は、体の中心(腰)に重心を安定させてやることである。そのためには、上肢では手の小指側に、下肢では足のオヤユビ側に力をいれるように動くとよい。 「体の中心に重心を…
今日から香が担当します。よろしくお願いいたします。 今回のブログテーマは「般若身経を解説」となっています。 では解説してみます。 般若身経とは、操体の創始者、橋本敬三医師が、操体で説いているからだの使い方、動かし方につけた名称であり、「般若心…
般若心経の 「心」 を大般若六百巻の 「提要」 などと解してしまう仏教学者は、インドの思想について全く理解していない証拠である。 「心」 の原語である hṛdaya:フリダヤ(心)」 はまさに心臓のことであり、その心臓はからだの中で最も大切なところであ…
インドの習慣では、マントラ(明呪)は公開的なものではなく、グル(宗教上の師)が弟子と二人だけの席で、弟子に授けるものであって、弟子は自分に授けられたマントラは固く秘密にして、他人に漏らしてはならないことになっている。 これらの習慣を鑑みて、…
仏典によると、明呪(マントラ、真言)には功徳と効験を賜っていると書かれている。 この明呪はジャパ(念誦)という作法と結びついて、百八の念誦をつまぐりながら低い声でマントラを繰り返して唱える作法である。 その明呪を繰り返し唱えることによって、…
初日よりこれまで述べてきた内容から、般若心経の解釈は日本の密教である真言密教の空海上人の解釈に近いと思えるであろう。 しかし、密教を大日法身の内証の境界をエリート層の菩薩たちのために説いた教えであると、そのような勿体ぶった解釈をする弘法大師…
般若波密多(ハンニャ・ハラミッタPrajñā‐pāramitā:プラジュナー・パーラミーター)は大乗仏教の菩薩(bōdhi‐sattva:ボーディ・サットヴァ)の修行に六種(布施・戒・忍辱・精進・定・慧)ある中で一番大事な 「慧」 の行法であり、ここでいう般若波密多(ハンニャ・ハラミッタPrajñā‐pāramitā:フ…
般若心経を日本語に訳すと、般若波密多(ハンニャ・ハラミッタPrajñā‐pāramitā:プラジュナー・パーラミーター)という女体の菩薩の心臓を解きあかした経典ということになる。 施護(Dānapāla:ダーナパーラ)の訳に 「聖仏母」 とあるのは、この女性の菩薩が、仏母(Bhagavati:ヴァガ…
今回のリレーブログのテーマは操体経典とも言える 「般若身経を解説」 である。 仏教経典の 「般若心経」 と 操体経典の 「般若身経」 は 「心」 と 「身」 のひと文字に違いがある。 操体の 「般若身経」 を解説する前にその元になっている仏典の 「般若心…
私達は普段、何気なく動作している。 しかしいったい、この動作のキホンとは何であろうか。 この問いに答えていくことは「般若身経」に通じてくる、とワタシ自身 の見解なのである。 そもそも基本と言うのは、何を示しているものか。 調べてみると、「基本と…
「般若身経(その2)」 1から3の次の四つ目に「体の動かし方」とある。 ここで、運動とは体の中心である”腰を中心”として安定させてやる ことが大切であり、そのために上肢は、小指側(尺骨側)に、そして 下肢は、足の親指側(脛骨側)に力を入れて動くことを勧め…
「般若身経(その2)」とは、生き方の自然法則のことである。 4つ記されている。 (詳しくは、「生体の歪みを正す」を購入し学ぶことを強くお勧めする) 生体の歪みを正す 橋本敬三論想集 作者:橋本敬三 発売日: 2015/03/26 メディア: Kindle版 1つは「呼吸」で…
生体の歪みを正す 橋本敬三論想集 作者:橋本敬三 発売日: 2015/03/26 メディア: Kindle版 「般若身経(その1)」 身体運動の法則その基本運動とは、ⅠからⅥまでの基本運動から成り 立つ細かな事は、「生体の歪みを正す」を購入してご自身で読まれる ことをお勧…
医師であった橋本敬三先生の関わった書籍で、最も熱く読み応えがあ るのは「生体の歪みを正す」であろう。 生体の歪みを正す 橋本敬三論想集 作者:橋本敬三 発売日: 2015/03/26 メディア: Kindle版 その中にある「般若身経」の項目によると、「般若身経」と”…