未病(予防)医学としての側面も持つ操体には、ベースとなる考え方があります。
それは、健康は第三者(医療機関)に委ねるのではなく、自身のからだに対する向き合い方に委ねられているというものです。
そこには自身のからだに対する自己責任という捉え方があるということ。
自己責任というと、昨今の世間一般では、「自分のせいでそうなったんだろ」とか、「自分のやりたいようにやる」とか、なんだか人を突き放すような言葉として受け取られがちですけど、
操体における「自己責任」は、冷たく突き放すような言葉ではなく、ひとり一人に健康維持の可能性を託す言葉と捉えていいかもしれません。
そして、そのからだに対する自己責任において日々営まれているのが、息(呼吸)、食(飲食)、動(身体運動)、想(精神活動)という人に替わってもらうことのできない四つの営みです。
ここに「般若身経」は位置します。