岡村郁生(おかむらいくお)
(続きです) 脳外科医の先生は語り続けます。 (※注:脳自体には「痛み」を感じる神経がありません。 皮膚に局所麻酔して可能な「アタマ」への問いかけです) その脳手術行為の途中、 何回も、何回も、患者に話しかけます。 「痛みはありますか?」 「話は…
(続きです) 脳外科医の先生の語りは続きます。 脳実質を切っていく行為は、なんと表現したらいいのか、 よくわからないんです。 だけど、大変特別な、そして不思議なプロセスなのです。 うまく、表現できない。 人の脳を、ザクザク、切っていく感覚。 その…
(続きです) 少し前、ベテラン外科医の先生から伺った話。 「がんの発生原因は、根本的に何だと思いますか?」という、 質問があったのです。 外科医の先生はしばらく、最新の一般医学的見解を口頭で説明 してくれましたが、その後、個人的見解として語られ…
(前回の続きです) 内臓系の神経回路を「自律神経」といいます。 これは例え「脳死」したとしても、 生命維持自体は可能なことからも明らかです。 日本の言葉にも、このようにあります。 「胸が高鳴る」 「胸躍らせる」 「胸騒ぎ」 「胸が張り裂ける」 「心…
経験や知識がいくら増えても、 新しい謎は減りません。 理解の先に、 もっと大きな驚きが待っている。 これがホントの、「操体」です。 「からだ」で感覚したことを学びに活かす。 それこそ、「操体」を積み重ねた証です。 「からだ」に訊くことこそ、天晴れ…
今回のテーマも「フリー」で、 今週担当の岡村です。 どうぞ、よろしくお願いします。 ワタシが「操体」の学び始めた頃は、 からだの使い方、動かし方を教えてもらい つつも、「アタマ」の情報を覚えるのに懸命。 今になって考え直してみると、「からだ」 そ…
質量のある物質もまた、 質量のないエネルギーの、一つの様態である。 全身を通じて「からだ」に、「圧」を纏って貫通している。 「からだ」の外にも脳がある。 「からだ」を外れても、はみ出しても、感覚受容は可能。 それに「からだ」は、つなぐことができ…
生命現象の本質は、 「代謝回転の渦がまわる」こと。 ゆっくりしていい。 急いで進まなくていい。 一息、二息とり入れて、立ち止まっていい。 鯰(なまず)の潜む足の下の一点に、 天・地・人を感じる。 その一点に流れ、支えてくれる確かさを感じる。 そこ…
宇宙の実相。 宇宙は、質量のある空間と、時間から成立する。 シンプルなものである。 右脳は、それを感じる太古の脳。 故に、「Free!」 思考する言葉のない時代。 生死がつながっていた時代。 言葉で思考しない、全身体性の神経組織感覚。 肚(ハラ)の感覚…
光も、熱も、重力エネルギーも、 三者等しく、宇宙空間までをも透過する。 「全身体性」の皮膚感覚で機を感じ、 流れるような風を感じる。 地に足を一点にて静止して、 重なるものを感じるからだに意識を開く。 生命は、目も、耳も、鼻も、皮膚感覚も、 全身…
「一日一生」 疑問や知りたい事は、起床時によく浮かぶ。 ホントの本質を教えてくれる、「からだ」の直感に聴く。 「主語のつく思考」と「主語のない思考」。 この二つは回路が違う。 故に、主語を外す。 結果を求める故の差。 からだに訊き、からだの答えて…
過去に縛られた「思考」を止める。 「からだ」にききわけた、 「感覚意識」の直感を信じる。 「からだ」にききわけて、 感覚にかさなる直感は、言葉になる以前のうごき。 「からだ」は、原始の生命表現を教えてくれる。
今週よりテーマは、「フリー(Free)」となります。 2024年の春季東京操体フォーラムの講演時。 東京操体フォーラムの瀧澤副実行委員長は、師の言の葉を空間に放った。 「生きる限り快適に満足して充分に生きたし」と。 その刹那、からだはイメージを受け、…
「想念」とは、 生きかたに直結している、と感じています。 生きかたの中で、間(マ)をいかす。 ふと『今の生きがいは何だろう』と考えたり、自己の存在意義について、改めて想いを馳せ 意識するのも、いい間(マ)です。 例えば、自分自身に問いかけ、間(…
今日は「想念」をわかりやすく、 脳の働きで説明してみます。 脳のホルモンで伝える「快」神経のルート。 それには、三つの幸福が考えられます。 一つは、「セロトニン」によるもの。 これは、減らない幸せと言われており、 「太陽光」を朝浴びて、「リズム…
生命エネルギーの入出力。 そのバランス現象でいえば、操体で語る 「想念」も、それは大きく、自分の健康増進 に関与しています。 操体を学んでいるとよく聞く、「言葉は運命のハンドル」。 これも実践すると、周りを見て感じとることになるでしょう。 「想…
「力を抜いて」とよく聞きますが、力が 抜けない方も臨床上よく見受けられます。 このような力が抜けない方は、 常に力が入っていることを自分で認識 できていないので、 本人の意識と「からだ」の意識にズレ がある状態とも言えるでしょう。 臨床上、前回ま…
吐く息(呼気)を通しながら体を動かすことは、あらゆるエクササイズ でも、当たり前のように指導されていますよね。 これは、体一つ一つのパーツが意識しやすくなることによって行われて いると思うのですが、逆に、全身のつながりは意識しないと、もしくは…
「臨床」と「生活」といった場での操体。 これには「生き方の自然法則」即ち、生命エネルギーの入出力のバラ ンス、その同時相関相補性をとらえたもの「息・食・動・想・環境」 があることは、前回のブログでお伝えしました。 なかでも、普段生活で切っても…
今回のブログのテーマは,「臨床と生活にいかす操体法」です。 一週間、よろしくお願いいたします。 操体を生かす工夫、といえば操体法の書籍に「生き方の自然法則」 として、「息・食・動・想・環」があります。 三浦理事長は、「生命エネルギーの入出力のバ…
(続き) 「息・食・動・想・環」が、「生き方の自然法則」となるのであれば、 「想念」に受け入れる「意識」、言葉の使い方・捉え方、運命のハンドル。 大切なのが「大脳新皮質」であると、自覚できない偏りがあるならば、 そこに気付けば「生き方の自然法…
(続き) 仮に、大脳新皮質の脳と、それ以外の脳に、それぞれ意識があるとした場合。 「大脳新皮質」主体の場合は感覚的に、 「息・食・動・想」そして「環境」は、個体における外界の適応において、 意識・信念・心のような、「精神活動」で対応しやすくな…
(続き) 「生き方の自然法則」 それは、「息・食・動・想・環」 呼吸すること、食事をとること、体を動かすこと、思ったり念じたり、 考えたりすること、それからそれらを包んでいる環境のこと。 これら全て、瞬間瞬間で、同じようにそれぞれ関係し合い、そ…
(続き) 橋本敬三先生がいらっしゃった温古堂。 実際にご縁があった皆様や、患者様も少しずつ年齢を経た今は、 当然、時の流れを受けて、重ねて、高齢化してきている。 循環していれば変化して当然。 その都度の変化を受け、更に熟成して、透きとおっている…
(続き) 生命現象とは法則性。 流れている代謝。動いている細胞。 機能を持つ組織。識別しうる意識。 多種多様な変化、変性・変容も受け入れる法則性。 「生き方の自然法則」=「息・食・動・想・環」。 様々な時代に流れは生まれて、そして継承され練り上…
(続き) 橋本敬三先生の語られていた昭和時代。 「息・食・動・想・環」合わせて5つの「生き方の自然法則」は、 継続して循環している「同時相関相補性」を具現化しているんですよ。 本を読んだから知っている、実際にやってもらって知っている等々も、 一…
「操体」を「自由なテーマ」でブログを担当する、茅ヶ崎在住の岡村です。 一週間どうぞ、よろしくお願い致します。 「操体・操体法」のことを、初心に返って考えてみると、 興味の内容により、操体法の印象は人によって異なるかもしれません。 なかでも「生…
宇宙と地球から感じとる、「からだからのメッセージ」。 大袈裟ではなく、それを可能とする「超エネルギー」はあるんですよね。 今後の宇宙実験において、研究あれている注目したい事実がありました。 宇宙に打ち上げて、または無重力環境に近い条件下におい…
「からだからのメッセージ」を聴いているのか、いないのか。 統計を出して頂けると嬉しいと願いつつ、日本人は長寿国になりました。 2023年度中に100歳になる人は4万7107人。 女性の最高齢は、明治40年生まれの116歳。 男性は明治44年生まれの111歳。 医療や…
脳神経専門の方が教えてくれたこと。 30年前は、脳卒中専門のリハビリ病院で、麻痺症状が改善すると伝え ること自体がタブーの時代だったそうです。 でも、「Nature」の論文に、実は、脳神経細胞も分裂して、新生を起 こしているのである、と画期的な発表が…