東京操体フォーラム 実行委員ブログ

 操体のプロ、東京操体フォーラム実行委員によるリレーブログ

岡村郁生(おかむらいくお)

海で調う⑦

「からだ」を操ろうとして、重心を決めるのか。 その、流れに任せて、中心と重心を感じるのか。 海で裸となり、息を吐いて、相手と語りあう。 相手とは目の前にいる、誰かではないかもしれない。 息を吸って、相手と感じ合う。 相手とは目の前にいる、誰かで…

海で調う⑥

操ろうとして、中心を決めて使っているのか。 重く、感じるときは、ソレに乗ろうとする。 流れに任せて、重心を感じて使っているのか。 軽く、感じるときは、ソレに、乗れている。 どうしようもなく重い想いを抱くなら。 海岸で裸足となり、「からだ」の重さ…

海で調う⑤

波の音には、リズムがある。 潮の風には、言の葉がある。 流れという大きな循環に、瞬間で抵抗していた自分を恥じ、 それでもいいんだよと、大肯定で、息を吸い込む。 遡っても、憂いでも、からだは許容する。 その器の大きさに改め、すべてを器で受けとる。

海で調う④

「からだ」が、つながりを感じる。 優しさも、ぬくもりも、冷たさも、強さも、全てつながっている。 ちゃんと感じることができる。 感じることで記憶され、つながったホントのこと。 沖から岸に、波が届いている。 熱の偏差により、風が興(おこ)し、見えて…

海で調う③

(続き) そもそも、大きな波の海に入らない方が良いのは当たり前で、 分別を知る、まともな人には、決して勧められることではない。 人様に迷惑を掛ける可能性もあり、勧めてはいけないのである。 しかし、波乗りは自己責任であり、危険極まる環境に遭遇し…

海で調う②

(続き) また、グルグルと全身を回転させられて、上下左右わからなくなる。 もう一度、力を抜いて波に揉まれている。 しかし、その時感じたコトは、今でもからだで覚えているのです。 二回目は、一回目と異なり、波の力に巻かれつつもゆとりができた。 ウソ…

海で調う①

今週のブログ担当は、茅ヶ崎在住の岡村です。 どうぞ、よろしくお願いいたします。 波乗りを始めて22年になりました。 先日海に入りつつ、ふと想い出したことがあります。 15年前のことです。 波乗り初心者時代、台風の後で大波の残る海の沖へ向かいました。…

快癒の本質⑦

(続き) 治すことは、「からだ」(生命)の仕事です。 そして、それをどうこうする事はおこがましいと言うようなことを、 手塚治虫氏の漫画、「ブラックジャック」でも語っていましたね。 生命現象、私たちの感じる事は、様々な「もの」「こと」「なり」、 …

快癒の本質⑥

(続き) 天然自然の法則性、真理とは何か。 それが、治癒、快癒に関わっている事は確実だと思われます。 例えてみましょう。 雨が降らないで毎日毎日晴れていたほうがいい、と言う方がいました。 しかし、雨は雨で必要なものです。 同じように苦痛の種をま…

快癒の本質⑤

(続き) 「治癒」までの道標。 それはまず、介助と補助になります。 介助とは。 患者はどう進めばいいか知らないのだから、その目的となる動きの方向 を、指示できることです。 「からだ」の動き、その循環を、刺激にならぬよう与え、引き出します。 補助と…

快癒の本質④

(続き) 操体の臨床では、症状や疾患別に、治すことはありません。 つまり、それぞれにそれぞれのやり方がある、訳ではないのです。 そこに至るまでの経過や、そこに至らぬまでの方法を理解してもらい、 至らぬための指導を与えるため、操体の臨床家として…

快癒の本質③

(続き) ある時、「間=(マ)」は教えてくれました。 「痛み」について考えていた時。 「治すこと」を考えていた時。 「治ること」を考えていた時。 そんな、間を置いていた時。 ふと、橋本敬三師の放言が目に留まりました。 「病気はネェんだ‼って、何べ…

快癒の本質②

(続き) 快よく癒されると書いて「快癒」です。 もちろん、どこかに痛みのない幸せを感じる、これは当然ですね。 では単純な話、痛みが無くなれば、それで皆さんは満足なのでしょうか? いえいえ、それでは痛みが無いだけで、病人は取り残されてしまいます…

快癒の本質①

石田実行委員、紹介有難うございます。 今日から岡村の担当となります、一週間よろしくお願いいたします。 今回のテーマは「治癒」ですね。 そもそも、私が初めに操体を学ぶきっかけも、「痛い」ことをしない で治せるんだったら、その方が良いと言う単純な…

生命現象で紐解く「環境」⑦

毎日、朝起きてから一日中に行う「環境」と「からだ」の循環。 外から息を吸って頂いたものを、中で代謝したものを元にかえす。 考えてみると、「息」「食」「動」「想」は、すべて「環境」ありきなのです。 しかも一日に、約二万回も呼吸をしているんですか…

生命現象で紐解く「環境」⑥

(つづき) 「環境」は環境でも、生まれてくる前、胎児の「胎内環境」は面白いのです。 食べたり飲んだりすることは「操体」で「食」と関係しています。 生物の「食」進化を考えてみると、胎児がどのように口腔機能を獲得しているか は、非常に興味深いもの…

生命現象で紐解く「環境」⑤

(つづき) 「呼吸」は、「環境」との状況下で生じる「生命現象」そのものです。 そしてヒトの「からだ」には、毛細血管が張り巡らされているわけです。 これは、本当に小さく、微弱で微小な「内圧の変化」にも鋭く、変化します。 ここで、皆さんも普段の「…

生命現象で紐解く「環境」④

(つづき) 「環境」における生存競争は、常に法則性があるようです。 ここで生き残るものが勝つ、生き残れるか生き残れないかも、その一つ。 「説得術 講談社現代新書 増原良彦」より 説得術 (講談社現代新書 696) 作者:増原 良彦 講談社 Amazon 気象大学教…

生命現象で紐解く「環境」③

(つづき) 原始感覚の快は「からだ」が感じているのです。 環境が変化しても「からだ」は常に、生命現象の状況を感じています。 これは、天然自然の大法則ですから、時代が変わっても変わりません。 実際、大昔の人が残した書物を今読んでみても、現代に通…

生命現象で紐解く「環境」②

(つづき) 皆さんは、「環境」をどのようなイメージで感じているのでしょう。 地球上の生命体に存在する人間も、「環境」条件下での生命の現象の一つです。 生体の歪みを正す 橋本敬三論想集 作者:橋本敬三 創元社 Amazon 橋本敬三師の著書中、「生命現象」…

生命現象で紐解く「環境」①

石田さん、紹介ありがとうございました。 今週「環境」をテーマに、一週間を担当する岡村です、よろしくどうぞ。 まずは、「環境」の定義を調べてみましたよ。 ①「環境」は、生活体(主体)が活動するすべての空間を意味する。 「生活圏」と言い表すこともで…

終業しない修行⑦

昔、自分の存在を考え直す良き機会となったことがあった。 それは、私の人生がこれからも充実する事を願うのであれば、 名前を変えた方が良い、つまり改名を勧めると言う話だった。 確かに、歴史の証明していることには一理ある。 様々な統計的な事実で、間…

終業しない修行⑥

そもそも、馬に乗らなければ落馬しない。 馬に乗らなければ遠くに行くことはできない。 低いものを飛び越えるのも、高い場所に登るにも、ふやけた 生き方をしているのでは、失望も絶望もないけれど、極楽へ 繋がるかもしれない、静かな歓喜なる悦びも、味わ…

終業しない修業⑤

昔、月刊誌に文章を書く機会を得て、原稿は非常に時間がかかり、 当時とても骨が折れたことがあった。その原稿は掲載されても、金銭の報酬を得ることはなかった。 また何かの講演を頼まれ、その報酬を受けないこともあったり、 その時は損した気分になったも…

終業しない修行④

(つづき) またある時。 その有名な画家はある機会に、若い画家にも伝えた。 若い画家は自信を失っていた。 「私は力がなく才能に欠けていると思う」と愚痴を言った。 有名な画家は断固として伝えた。「力が足りないのではない、真剣さが足りんのだ! 懸命…

終業しない修業③

昔、操体の講習会が終わった後。三浦理事長と食事を一緒にしているとき。仕事の後に家事を手伝っていることが苦痛である、と愚痴をこぼしたことがあった。その時こう言われた。さっきからずっと、岡村は愚痴こぼしているけれども気がついているか、と。愚痴…

終業しない修業②

(つづき) 「終業」は、ある分野の学問や技術を学ぶ課程を終わらせた 場合に使われるけれど、学びの深さに個人差はある。 そもそも「修業」の過程にこそ、人間に生まれた理由の一つ だと、このように考えてみると面白い。 自分や他人のためになるからやって…

終業しない修業①

今週の担当は岡村です。 どうぞ、よろしくお願いいたします。 今回のテーマは「しゅぎょう」。 「学校」の「卒業」はわかる。 「課程」の「修了」もわかる。 では、操体の修業にも終業はあるのだろうか。 思い返せば、平成11年の操師養成講座。 三軒茶屋での…

共に進化している生物⑦

宇宙と呼ばれる銀河系太陽系のなか、地球は存在しています。 海と大地と空、その循環に様々なイノチの源である水が満ち、 大気中にある酸素を取り込んで、植物も動物も繁栄してきて、 いつも、いつまでも、重力のもと生物として生存しています。 この世界で…

共に進化している生物⑥

トマトが小さい頃は嫌いで、今では大好物の野菜になりました。 このトマト、南アメリカのアンデス山脈の高地が原産地なのだそうで、 現在は日本やヨーロッパでトマトを多くの人々が愛しています。 ですから「赤くなればお医者さんが青くなる」とは、日本であ…