東京操体フォーラム 実行委員ブログ

 操体のプロ、東京操体フォーラム実行委員によるリレーブログ

岡村郁生(おかむらいくお)

表裏は、一体「=からだ」⑦

裏と表。 デザインをどちらにするかで全くイメージが違う。 入る部位と出る部位。 密な部位と疎な部位。 鍛えられる部位とそのままの部位。 薄い部位と厚い部位。 ところどころ、裏と表は協力し、繋がって拮抗し、バランスする。 表地と裏地。 若い時は「見…

表裏「いったい」について⑤

ゆっくり味わうこと、それはトイレの「間」。 なのでトイレ話を続けてしまうけれど、食事中ならば申し訳ない。 以前、三浦理事長からトイレ掃除について、含蓄ある実践語りを聞いた。 自分の使っている便器。 便器は汚いモノだろうか、と。 そりゃそうだろう…

表裏「いったい」について④

ゆっくりでないと、トラブルを起こしやすい内臓の働き。 電車を乗り継いで、通路や駅トイレを利用しているとき、 なぜだろうか、掃除中と書いてある看板によく出くわす。 ある時、物凄く出したかったので、多目的トイレに入った。 トイレの表からはわからな…

表裏「いったい」について③

トランプに裏と表がある。 「おもて」の絵柄が全て同じでないとトランプは困る。 見た目が同じでわからないからこそ、動きを活かせる。 「うら」の絵柄は全て違うし、働きや雰囲気も異なるからこそ、 各々を生かして、繋げたり、意味づけた遊び方も想像でき…

表裏「いったい」について②

ゆっくりと、ゆっくりと時は過ぎる。 ゆっくりとした夢のような居心地がここにある。 朝起きると1番初めにやること。 それは、まず水をいっぱいゴクリゴクリと飲み込むこと。 現在は、日本に様々な水が輸入され、また様々な加工された水や、 地方色豊かな天…

表裏「いったい」について①

石田実行委員から受け継いで一週間、岡村が担当です。 「おもて」と「うら」。 その言葉を「息」で、ゆっくりと、ゆっくりと味わっている。 味わいのなか、ワタシ自身に「からだ」がつぶやいた言葉。 おまえさんに、五十年以上も付着していたモノ。 日々の睡…

山で野宿⑦

空を見上げると海を感じ、地面を見つめていると山を感じる。 空の先、宇宙はいつも、円環を成して働いている。 円環に従ってあらゆるものは、丸くなっていくのだろう。 そのような傾向はきっとある。 循環から生まれ、その力が絶たれない限り、生命は栄えて…

山で野宿⑥

アスファルトではなく、絨毯でもなく、土の上を歩いている。 地面は、命でできている。 海も山も、凹凸のある形状で同じ。 そこに水や海水が流れているかどうかの違い。 凹凸のある地面、土の上に素足、ただ裸足でいれば感じられること。 寂しい気持ちになっ…

山で野宿⑤

人間にとって、生命にとって、空気は貴重だ。 それは、万物が同じ空気の息吹を分かち合うからだろう。 動物も、植物も、人間も皆が同じ空気を共有していられる。 山の中に包まれると、それを大きく味わえるし、感じ取れる。 山にある湖水面には、吹き抜けて…

山で野宿④

私の住んでいる神奈川県の山奥にはダムがある。 そのダムを見に行くのが好きだ。 そのダムの底は、数十年前まで普通の人達が暮らしていた村だ。 村一帯は、ダムを作るために水の中に埋まってしまっている。 道路は途中でダムの一部になり、水しぶきをあげて…

山で野宿③

ふいに思いつき行動できる有り難み。街を出て数時間走る場所。 遠くから近くなる山の麓につき、身支度を整え、登り始める。 山の山頂をめざし、地を踏み締め、カッパをきて、雨に打たれ、 その勢いとその激しさと、皮膚の感触を味わう。 何も考えられなくな…

山で野宿②

オートバイで山に出かけ、テントを張り、できるだけ人がいないような 場所を見つけ、ただ静かに座っていると「皮膚」の感受性は高まります。 今は頻繁に行けませんが、以前はそれ自体が自分の生き方のようにさえ 感じる瞬間も多く、「ゆるキャン」ブームの前…

山で野宿①

石田さんに続いて「山」をテーマにブログを担当します。 どうぞ、一週間のお付き合いよろしくお願いします。 前回のテーマ「海」と今回の「山」を例に取ってみても、 自然界は繋がっています。 すべての中に繋がりを感じ、「山」に行けば、繋がりの 働きかけ…

海で調う⑦

「からだ」を操ろうとして、重心を決めるのか。 その、流れに任せて、中心と重心を感じるのか。 海で裸となり、息を吐いて、相手と語りあう。 相手とは目の前にいる、誰かではないかもしれない。 息を吸って、相手と感じ合う。 相手とは目の前にいる、誰かで…

海で調う⑥

操ろうとして、中心を決めて使っているのか。 重く、感じるときは、ソレに乗ろうとする。 流れに任せて、重心を感じて使っているのか。 軽く、感じるときは、ソレに、乗れている。 どうしようもなく重い想いを抱くなら。 海岸で裸足となり、「からだ」の重さ…

海で調う⑤

波の音には、リズムがある。 潮の風には、言の葉がある。 流れという大きな循環に、瞬間で抵抗していた自分を恥じ、 それでもいいんだよと、大肯定で、息を吸い込む。 遡っても、憂いでも、からだは許容する。 その器の大きさに改め、すべてを器で受けとる。

海で調う④

「からだ」が、つながりを感じる。 優しさも、ぬくもりも、冷たさも、強さも、全てつながっている。 ちゃんと感じることができる。 感じることで記憶され、つながったホントのこと。 沖から岸に、波が届いている。 熱の偏差により、風が興(おこ)し、見えて…

海で調う③

(続き) そもそも、大きな波の海に入らない方が良いのは当たり前で、 分別を知る、まともな人には、決して勧められることではない。 人様に迷惑を掛ける可能性もあり、勧めてはいけないのである。 しかし、波乗りは自己責任であり、危険極まる環境に遭遇し…

海で調う②

(続き) また、グルグルと全身を回転させられて、上下左右わからなくなる。 もう一度、力を抜いて波に揉まれている。 しかし、その時感じたコトは、今でもからだで覚えているのです。 二回目は、一回目と異なり、波の力に巻かれつつもゆとりができた。 ウソ…

海で調う①

今週のブログ担当は、茅ヶ崎在住の岡村です。 どうぞ、よろしくお願いいたします。 波乗りを始めて22年になりました。 先日海に入りつつ、ふと想い出したことがあります。 15年前のことです。 波乗り初心者時代、台風の後で大波の残る海の沖へ向かいました。…

快癒の本質⑦

(続き) 治すことは、「からだ」(生命)の仕事です。 そして、それをどうこうする事はおこがましいと言うようなことを、 手塚治虫氏の漫画、「ブラックジャック」でも語っていましたね。 生命現象、私たちの感じる事は、様々な「もの」「こと」「なり」、 …

快癒の本質⑥

(続き) 天然自然の法則性、真理とは何か。 それが、治癒、快癒に関わっている事は確実だと思われます。 例えてみましょう。 雨が降らないで毎日毎日晴れていたほうがいい、と言う方がいました。 しかし、雨は雨で必要なものです。 同じように苦痛の種をま…

快癒の本質⑤

(続き) 「治癒」までの道標。 それはまず、介助と補助になります。 介助とは。 患者はどう進めばいいか知らないのだから、その目的となる動きの方向 を、指示できることです。 「からだ」の動き、その循環を、刺激にならぬよう与え、引き出します。 補助と…

快癒の本質④

(続き) 操体の臨床では、症状や疾患別に、治すことはありません。 つまり、それぞれにそれぞれのやり方がある、訳ではないのです。 そこに至るまでの経過や、そこに至らぬまでの方法を理解してもらい、 至らぬための指導を与えるため、操体の臨床家として…

快癒の本質③

(続き) ある時、「間=(マ)」は教えてくれました。 「痛み」について考えていた時。 「治すこと」を考えていた時。 「治ること」を考えていた時。 そんな、間を置いていた時。 ふと、橋本敬三師の放言が目に留まりました。 「病気はネェんだ‼って、何べ…

快癒の本質②

(続き) 快よく癒されると書いて「快癒」です。 もちろん、どこかに痛みのない幸せを感じる、これは当然ですね。 では単純な話、痛みが無くなれば、それで皆さんは満足なのでしょうか? いえいえ、それでは痛みが無いだけで、病人は取り残されてしまいます…

快癒の本質①

石田実行委員、紹介有難うございます。 今日から岡村の担当となります、一週間よろしくお願いいたします。 今回のテーマは「治癒」ですね。 そもそも、私が初めに操体を学ぶきっかけも、「痛い」ことをしない で治せるんだったら、その方が良いと言う単純な…

生命現象で紐解く「環境」⑦

毎日、朝起きてから一日中に行う「環境」と「からだ」の循環。 外から息を吸って頂いたものを、中で代謝したものを元にかえす。 考えてみると、「息」「食」「動」「想」は、すべて「環境」ありきなのです。 しかも一日に、約二万回も呼吸をしているんですか…

生命現象で紐解く「環境」⑥

(つづき) 「環境」は環境でも、生まれてくる前、胎児の「胎内環境」は面白いのです。 食べたり飲んだりすることは「操体」で「食」と関係しています。 生物の「食」進化を考えてみると、胎児がどのように口腔機能を獲得しているか は、非常に興味深いもの…

生命現象で紐解く「環境」⑤

(つづき) 「呼吸」は、「環境」との状況下で生じる「生命現象」そのものです。 そしてヒトの「からだ」には、毛細血管が張り巡らされているわけです。 これは、本当に小さく、微弱で微小な「内圧の変化」にも鋭く、変化します。 ここで、皆さんも普段の「…