「臨床」と「生活」といった場での操体。
これには「生き方の自然法則」即ち、生命エネルギーの入出力のバラ
ンス、その同時相関相補性をとらえたもの「息・食・動・想・環境」
があることは、前回のブログでお伝えしました。
なかでも、普段生活で切っても切り離せないのは「息」呼吸でしょう。
呼吸をしないで生かされ、また生きていく事は不可能です。
開催案内 | 2024年春季東京操体フォーラム | Tokyo Sotai Forum
(詳しくは来月開催の「春季東京操体フォーラム」にご参加して頂き、
「臨床と生活にいかす操体法」の醍醐味を感じ学び取って欲しいので、
今回は、ワタシ自身が『面白い現象だなぁ』と感じたことを書きます。
「呼吸」はリズムがあり、取り入れるのと、取り出して外に抜く。
息を吸う、体中に入る、体中から抜き出して外に戻す捉え方もあります。
具体的な生活に活かす例としては、呼吸によって生じる意識の変化を応用
して、痛く感じている部位に呼吸を通した際の違いを体感してください。
痛む部位に呼吸を通したとき。
痛みのある部位に、吐く呼吸を通していると、痛みはよりはっきりとし、時間
の経過とともに、徐々に和らいでいきます。
また、痛む部位に吸う呼吸を通していると、痛みを受容しやすくなり、患部へ
通じた自分の意識感覚を薄くすることができます。
つまり、この吐く呼吸と吸う呼吸にも、臨床と生活における工夫はあります。
この呼吸は、他にも工夫によって「意識」と「感覚」がつながりやすい特徴が
ありますので、初めは「知らなかった悦び」として、愉しく体感しましょう。
(続く)
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