瀧澤 一寛(たきさわ かずひろ)
からだへ ありのままをそのまま素直に感じてみる。 そうやってあなたの声の感触をふかめていきたい。 そして、あなたの背景にあるはたらきの法則性に気づいていきたい。 学びの質が変わると、そんなふうにおもえるようになってくるのですね。 この学びのおか…
からだへ 以前はあなたを上手に操ろうとしていましたね。 意図したとおりにあなたを操って、「ちゃんとできている」という実感が欲しかったんだとおもいます。 けれども、そのときの「ちゃんと」という基準は何だったんでしょうね。 あなたが感じとっている…
からだへ 外にいると、ジリジリとした皮膚感覚で日差しの強さを感じます。 半袖で一日外作業をしていたら、手首から肘の上辺りまで真っ赤に焼けてしまいましたね。 日焼け止めのクリームを塗っていれば良かったと反省しています。 けれども、面白く感じた現…
からだへ 周囲に広がる空間を感じながら作業ができると、うごきが軽く、息もしやすい。 皮膚感覚を介して、あなたの外側に広がる空間と、あなたの内側に広がる腔󠄂間が調和しているような、そんな感触さえあります。 そのような一日の終わり、涼しくなった風…
からだへ 暑い日が続いていますが、時折吹く風に癒されています。 作業をしていても、そのことにふっと意識が向く瞬間は有難いものですね。 そんなときは、刻む時間から解放され、時間とは違った「ながれ」を感じとっているのだとおもうのです。 「ながれ」…
からだへ あなたのリズムより、速くもならず、遅くもならず、同じリズムでいられるときは、作業をしていてもあまりストレスは感じないものですね。 むしろ、心の余裕が生まれるようにも感じます。 先日のように、はやる意識が先行し、あなたを置いてけぼりに…
岡村さん 「間に合っている」ことの考察と、その真摯なメッセージ。 一週間ありがとうございました。 引き続き、テーマはフリーで瀧澤が担当します。 からだへ いつも真摯に向き合い、あなたの声を素直に聴いていたいとおもっていますが、時折、あなたから離…
じぶんの意識がはやるとき、 からだのリズムとかさならない。 からだをおいてけぼりにしていると、 生かしてくれているはたらきには気づけない。 大切なことは、覚えることより、気づくこと。 己の土壌に育ちはじめた確かな手応え。 これがいいとおもうには…
そんなことを言うために、生まれてきたのかと、 かなしむ言葉がいる。 わたしの口には、二枚の舌がある。 ときに、器用に言葉を操ろうとする。 けれども、このからだには、皮膚には、 ほんとうをとどけようとすることばがある。 そのことばの感触に、素直に…
隔てていたものがなくなって、 すっと、迎え入れられているときの感触を、 気づいてさえいないであろう、呼吸やうごき、圧の感触を、 大切にしていく。 それが、ひとつの記憶となって、 あるとき、表現されていることに気づいたとき、 記憶もまた、からだに…
天が近い、地が近い。 遠い、というよりも、気にもかけてこなかったことと、 つながってくるからだのうごき。 じぶんのうごきから、からだのうごきに変わる感触を大事にしていると、 重力も、ひかりも、空気も、水も、土も、みんな、じぶんごと。 じぶんから…
何も感じていないのではないと、 ここから、気づいていくのだと、 素通りしていた、からだのこえにも、 生かしてくれているはたらきにも、 息とどきたい。 おかえりと、一つにかさなるところ。 ただいまと、還ってこられるところ。
ふれているだけなのに。 そう言われるときは、いつも、 ふれているからこそ、とおもっています。 わたしを生かしてくれているからだの皮膚に、 生きるよろこびにつながる記憶の感触。 息がしやすいと、からだがききわけ、吸気でふくらむ。 ふれているからこ…
岡村さん、一週間ありがとうございました。 からだの不思議。 皮膚の不思議。 からだにふれさせていただい方から、 こんな言葉をいただきました。 ふれられて、信念が伝わってきました。 わかる人にはわかる、というのでもないんでしょうね。 やっていること…
「ここに在る」という安心感は、「いきもの」にとっての「快」。 そんなふうにおもえることも、また愉しい。 空間と腔󠄂間のマを、丁寧にふれていると、「快」という「たべもの」をたべているかのよう。 そんなことを感じながら、今日も「食べ物」をいただく…
「感動」や「感謝」を「たべもの」といったら、おかしいだろうか。 皮膚がひらいていると、度々そう感じることがある。 自然や「からだ」の営み、また、それらの背景にある空間の「メッセージ」。 その熱と圧に、腔󠄂間のマは変化し、体液はふるえ、涙するこ…
受け入れる、から、迎え入れる。 ひらく皮膚から生まれてくる、半歩前に踏み出すような感触。 「いきもの」としての、根の張り方が変わると、素直になる。 自然なことは、自然なこととして。 無理なことは、無理なこととして。 言い訳をせず、それがいいワケ…
うごく「いきもの」として、一日「からだ」をつかわせていただく。 生かされながら生きている息づかいを味わえる、空間と腔󠄂間のマがある。 立ち上がる軸の感触と、一点におさまる重心の感触。 お蔭さまで、作業は所作を学ぶ機会になる。 すり減らず、満ちて…
季節が巡り、空気の質が変わりはじめる。 そのちょっとした変化もまた、想像以上にききわけている「からだ」がある。 目に見える美しい現象に、こころ惹かれるだけではない。 その背景にあるモノ・コト・ナリに意識が向く皮膚感覚と、腔󠄂間の圧と呼吸。 理屈…
朝の日光にふれる。 空間の広がりを皮膚が迎え入れ、腔󠄂間の広がりが生まれる。 そこに満ちるように、吸気が入り、循環する。 空腹感で満たされる。 矛盾するようなことも、自然なこととして感じられる空間と腔󠄂間の圧のマがある。
岡村さん、一週間のメッセージをありがとうございました。 ハンジャラゲでひろがる「からだ」主語の可能性。 「からだ」の外に広がる空間と、「からだ」の内に広がる腔󠄂間。 そのマを、感覚と意識で丁寧にふれていく。 続けていると、ある瞬間から、皮膚がひ…
ある朝、早くに目が覚めて、歩きたくなりました。 まだ布団に潜っている子供を誘うと、「歩くのもいいけど、このもふもふ感覚もいいなあ」とのこと。 「じゃあ、ひとりで外の空気を味わってくるかな」というと、「空気感覚だね」と。 何かを感じるということ…
目には見えないけど、何かと繋がっている。 その感触をこそ、素直に受けとり、大事にしていく。 すると、その感触は、感動と感謝の芽生えであったことに気づき始める。 それを丁寧に育んでいくと、目には見えない繋がりもまた、「からだ」なんだと想えてくる…
「いきもの」ってなんだろうね。 答えを知るより、問うことの方がずっとゆたかだと想えるのも、「からだ」のお蔭なんです。 いつも共に生かされ、共に生きている「からだ」は、どんなに大きなことも、どんなに小さなことも、ききわけてくれている。 「どんな…
「クジラより大きくて、メダカより小さいいきもの」 目に見えるスケールで考えると、そんな「いきもの」はいないかもしれない。 けれども、目に見えないことも大事にしていると、「いきもの」の見え方が変わってくることだってあるんです。 「からだ」と共に…
「クジラより大きくて、メダカより小さい、海のいきものはな~んだ?」 この「なぞなぞ」を子供たちに出してみると、面白がって「シラス!」とか「ミジンコ!」とか、「そんなのいないよ!(惜しい)」といった答えを返してくれました。 最後は正解を教えて…
昨日の「なぞなぞ」は、小学生の頃に読んだ本に載っていたものです。 「クジラより大きくて、メダカより小さい、海のいきものってなんだろう?」 当時は全く思いつかず、降参して答えのページを見てみると、そこには「イルカ」とありました。 「どうしてイル…
岡村さん 馥郁たる年またぎのメッセージありがとうございました。 鼻腔のおくで味わった今週担当の瀧澤です。 一週間よろしくお願い致します。 さて、小学生の頃に出会った「なぞなぞ」を一つ。 「クジラより大きくて、メダカより小さい、海のいきものはな~…
(昨日の続き) 今回は「身に付く」ということをテーマに書き進めていきました。なぜ、このテーマにしたのかというと、一つには「からだ」のことをまだまだ分かっていない、という実感があるからです。 農作業の仕事に関わるようになり、初めての現場で初め…
(昨日のつづき) 夢中で作業しているときに「からだ」を意識的に使うのはなかなかに大変なことです。これまでにも、立ち作業のときは「拇趾球に体重をのせよう」とか、「膝の裏スジをゆるめよう」などと試みたことがあるのですが、作業の方に気をとられてし…