今まで経験してきた運動指導の中では教わってこなかった(感じたことがなかった)「からだのうごき」を、操体の学びの中で体感し続けている。
膝に焦点を当ててみると、「立つ」ということも、立った状態での「動き」においても、これまで体験してきた運動指導の中での膝の動きは、ほとんど曲げるか、伸ばすか、だった。
操体の学びの中で、はじめて「膝をゆるめる」ということを教わり、曲げるのとも、伸ばすのとも違う感覚をとおし、「膝をゆるめる」ことで、「うごき」がつながり、「構造(つくり)」もつながってくることも体感してきた。
そういったことが、からだをとおして学習されてくると、普段わたしたちは「運動」として「動き」を身につけるとき、意識的に筋肉を動かしすぎているのかもしれない、とも思えてくる。
それが局所の「動き」を際立たせ、つながりのない「運動」によって、つながりのない「構造(つくり)」ができあがってしまうのではないか。
「からだのうごき」の学習は、後天的に身につけてきた「運動」の要素が引かれていくことで、本来「からだ」に備わっている先天的な「うごき」が現れてくるようにも感じる。
その中で、「膝をゆるめる」ということもまた、「膝がゆるむ」へと変化していくことを体感する。
「からだ」を自身が操るのか、「からだのうごき」に委ねている自身があるのか。
「からだのうごき」をとおして、「からだ」と自分の関係性にもふれている。
※2023年11月23日(勤労感謝の日)
オンサイトで東京操体フォーラム開催予定です。
詳細は追ってお知らせ致します。