東京操体フォーラム 実行委員ブログ

 操体のプロ、東京操体フォーラム実行委員によるリレーブログ

2020-11-01から1ヶ月間の記事一覧

私のズッコケ操体クロニクル2

橋本敬三医師の著書を読み、本に記載されている内容に興味をもち、インターネットで検索をしている間に、三浦寛先生の存在を知ります。 三浦先生が操体法で開業していることを知り、私は受診することにしました。 夏の暑い日、三浦先生の開業している都内の…

私のズッコケ操体クロニクル1

今日から香が担当します。よろしくお願いいたします。 「私のズッコケ操体クロニクル」のテーマに沿って、操体と私について書いてみます。 橋本敬三医師の著書、からだの設計にミスはないを初めて読んだのは、今から約10年前でした。このタイトルにとても魅…

私のズッコケ操体クロニクル⑦  昨日の続き

兵庫県三田市で再々スタートするにあたって、地域情報誌への広告と地元新聞の折り込みチラシを入れることにした。 それはリハビリ目的の操体ヨーガセラピーの被験者を確保するねらいが一番のメインであるからだ。 広告の反応はすぐにあった。 思惑通り、やは…

私のズッコケ操体クロニクル⑥  昨日の続き

当院を案内したことで、彼も大いにやる気になったようだ。 そして、その2日後に連絡があり、話を進めてくれとの返答だった。 私はすぐに当テナントビルのオーナーに掛け合った。 同業の仲間に引き継いでやらせたい旨、説得するのに頑張った。 その結果、名義…

私のズッコケ操体クロニクル⑤  昨日の続き

問い合わせがあった出張施療先は、兵庫県の三田市だった。 都市部からは郊外ではあるが、大阪、神戸への通勤圏内にあり、そのベッドタウンとしてサラリーマン人口も増え、また最近は学園都市でもある。 施術依頼のあった自宅に伺うと、電話してきた本人では…

私のズッコケ操体クロニクル ④  昨日の続き

私は本来、朝型タイプなので夜は苦手な方だ。 それなのに夜型開業セラピーにハマってしまうなんて成行きとはいえ自分でも信じられない。 こんな生活を続けて1年が過ぎた頃、私が最初に開業する前に勤務していた催眠療法センターの所長から電話をもらった。 …

私のズッコケ操体クロニクル ③  昨日の続き

居酒屋の壁に貼らせていただいた広告には10時~20時と記している。 次の日に居酒屋に行くと、店主が広告を指さして、「もっと遅くまで時間を伸ばすことはできないのか?」 お客さんが言うには、「20時じゃ夜のお仕事関係の人は誰も行けないね」 と言っていた…

私のズッコケ操体クロニクル ②  昨日の続き

「哲学する操体 快からのメッセージ」 を熟読した私は、東京操体フォーラムに参加してこの本の著者である三浦寛師に出会うことができた。 その夜の会合で皮膚操法について伺うことができ、操体講習を受講することになり、毎週2年間の上京生活が始まった。 …

私のズッコケ操体クロニクル ➀

私が操体と縁ができたことについては、大した意味があるわけでもない。 それまでの私のワークはヨーガと精神療法を生業としていた。 原初療法やブリージング・セラピーといったサイコ・セラピーのオフィスを神戸市内で開いていた。 こういったところにやって…

ワタシの操体ズッコケ想記録⑦

東京の三権茶屋での講習会が始まり、しばらく経過していた頃、当時 の参加者が、数回目の講習の前に三浦理事長を前に、こう言い放った。 「私は、ここに、橋本敬三先生のやっていた操体法を習いたくて来て いるのに、一体、いつになれば教えてくれるんですか…

ワタシの操体ズッコケ想記録⑥

開業して一年目、間もなく、初めのスタッフが入ってから鍼灸接骨院 内の空気が変わっていった。そして患者数も徐々に減ってしまった為、 半年ほど後、こちらからお願いしてやめてもらった。 しばらく「操体法」からも、なんとなく遠ざかっていたけれど、知人…

ワタシの操体ズッコケ想記録⑤

熱海での三年間は按摩のアルバイト、東京では渋谷の学校を卒業する までに、整形外科と漢方内科、鍼灸院二箇所を掛け持ちしての仕事で、 十分過ぎるくらい経験を積んだと、勘違い甚だしかった当時のワタシ。 そこで卒業後すぐに茅ヶ崎で鍼灸接骨院を開業して…

ワタシの操体ズッコケ想記録④

東京で渋谷の学校に通いながら、操体法のできる医師がたまたま柔道 整復師の学校講師に来ていてたことも、本当に偶然だったこともあり、 そこで、『ちょっと操体法を教えてもらえたらいいなぁ』と考えた。 善は急げ!と講師にお願いしてみたところ、講習の費…

ワタシの操体ズッコケ想記録③

鍼灸按摩マッサージ指圧の学校を卒業した当時のワタシは、渋谷にあ る骨接ぎの道、柔道整復師の学校に行くことにした。 この当時のワタシは、イケイケな渋カジを身に纏う若者になりたくて、 田舎者にはお洒落な渋谷で、やや浮かれポンチな状態になりそうな折…

ワタシの操体ズッコケ想記録②

静岡の熱海にある、鍼灸按摩マッサージ指圧師の学校に行っていた時、 実技で見た操体法が気になり、学校付属の図書室に行ってみた。 そこで、「万病を治す妙療法」という可愛い表紙の本を手にした。 万病を治せる妙療法―温古堂先生 (健康双書) 作者:橋本 敬…

ワタシの操体ズッコケ想記録①

今週から1週間、ワタシのズッコケ操体想記録として、ブログを担当 する岡村郁生です、よろしくお願いします。 それでは早速、想記スタート! 静岡の熱海、鍼灸按摩マッサージ指圧師の学生時代で実技授業の時。 外部実習講師として、操体法を臨床で施している…

私のズッコケ操体クロニクル その7

操体を知ることにより生活態度も変わってきました。 以前は靴は脱ぎっぱなし。 トイレは多少汚れてても放置。 何か扉などを開く時はバタバタ音をさせていました。 モノや事に対してあまり注意を払っていませんでした。 少しずつですがそのようなことにも気を…

私のズッコケ操体クロニクル その6

数年前のフォーラムでの話。 先生が被験者の方に触れずに鍼を打つとして空間を介して臨床を行っていました。 この時点で何の話かわからないと思いますがとにかく触れずに臨床を行っていました。しかし、その被験者よりも私の方が反応してしまったようです。 …

私のズッコケ操体クロニクル その5

三浦先生の言葉でまだまだ理解できないことがたくさんあります。 それってどういう意味と思いますが、自分自身でかなり咀嚼しなければなりません。 非常に簡単なことですが難しい専門的な内容を人にうまく伝えるにはかなり精通する必要があると思います。 空…

私のズッコケ操体クロニクル その4

4年前に四十肩になってしまいました。 転職活動のストレスと新しい職場でのストレスが重なったようです。 四十肩になるとよくわかりますが、本当に痛くて手が肩が上がらないです。 そのことあるかと思ってました。 普段からからだのことについて操体の勉強を…

私のズッコケ操体クロニクル その3

月に一度のある勉強会の時でした。 三浦先生に指名されベットの上に仰向けになりました。 これから石田を臨床するとのことでお腹の上に手をあてられました。 そこからゲップが止まりません。 手ではなくこんなものも効果があると今度は私のお腹の上にゲルマ…

私のズッコケ操体クロニクル その2  

操体の門を叩いたのち三浦先生の講習会に参加することになりました。 講習会で早速、臨床が習えると思ったところ講義ばかり続き実際にからだに触れる臨床を全く行いませんでした。当時は騙された!と思っていました。 理論ばかりで正直、当初講義は非常に苦…

私のズッコケ操体クロニクル その1

今週からブログのテーマが「私のズッコケ操体クロニクル」に変わります。 1週間お付き合いよろしくお願い致します。 自分自身がからだの不調を訴えたことをきっかけに三浦先生のところに通うようになり約10年。 今では感染したかのように毎日操体のことを考…

「般若身経」からのメッセージ(7)

12経絡は、肺経にはじまり、肝経に終わります。 肺経の起こりは、中焦げの中脘であり、肝経は頭頂に終わりますが、その別脈は、中脘に注ぎ、肺経に繋ぎます。そして経絡循環は続きます。 長野潔先生は、血管系処置の中の瘀血処置として、中封(肝経)と尺…

「般若身経」からのメッセージ(6)

さらに、三陰三陽について考えてみたいと思います。 太陽、陽明、少陽、太陰、少陰、厥陰です。 厥陰の「厥(けつ)」は、「つきる」という意味です。漢方で厥陰病といえば、生命力が極めて減少した状態です。経絡では心包経と肝経が厥陰を冠しています。 ど…

「般若身経」からのメッセージ(5)

さて、ここで私は古典に示された人体における陰陽を模式図に書いてみました(図参照) ・上が陽、下が陰 ・左が陰、右が陽 ・下顎~陽明胃経で囲まれたエリア~陰器及び下肢陰経 → 陰位 背面→ 陽位 体側→ 半陰半陽位 重力という観点から見ると、陰と陽で重力…

「般若身経」からのメッセージ(4)

次に、陰陽論から考えてみたいと思います。 よく、陰陽虚実という言葉が使われますが、 虚は、徐々に気が消耗されたことで、何よりもその補給が必要な状態です。 実は、ムリをして過労になっているので、休息しなければならない状態です。 そして、人体には…

「般若身経」からのメッセージ(3)

さて、中焦の部位(横隔膜~臍の高さ)においては、右には肝胆、左には脾胃の反応が出ます。脾胃が虚すということは、姿勢で見ると、左体側が短縮する形をとります。 腹横筋の緊張が低下し、左体幹体側(胸部下部~骨盤上縁にかけて)きちんとコルセット状に…

「般若身経」からのメッセージ(2)

「補中益気湯」 その原典は「内外傷弁惑論」「脾胃論」、名の通り中焦(胃)を補い、気(元気)を益す薬で、すべてに力なく、倦怠感の著しい人に用いられます。 別名「医王湯」とも呼ばれ、古今名方中の傑作とされています。 種々の解説本を読んで要約すると…

「般若身経」からのメッセージ(1)

臨床で観察していると、患者さんは右重心の人が多い傾向が見られます。 一般に右利きの人は右手の使用頻度が高いために、右重心の人が多いと言われています。 しかし、左利きの人にも右重心の人は居るのが現実です。 私の見るところでは、人間は疲れる、体調…