さらに、三陰三陽について考えてみたいと思います。
太陽、陽明、少陽、太陰、少陰、厥陰です。
厥陰の「厥(けつ)」は、「つきる」という意味です。漢方で厥陰病といえば、生命力が極めて減少した状態です。経絡では心包経と肝経が厥陰を冠しています。
どうしてこの2経が厥陰に配当されたのか、それを研究するだけでも一生のテーマになります。
私は、心包とは、心膜、大動脈弓、冠状動脈、大動静脈、肺静脈流、リンパなどの中枢脈管系にあたると考えています。
肝は。肝臓ということになりますが、肝臓の働きは多様多彩で“沈黙の臓器”とも言われ、肝臓が悲鳴をあげた時は、かなり重篤な状態になっているとも言われています。
どちらも血臓です。血液循環に重要な役割を果たしています。
左重心をつくると、身体が温かくなるのを感じます。
心包が活性化されて、血流が良くなるためだと思われます。
いかなる病気も、十分な血流が確保されなければ、回復しません。
厥陰を冠するという事は、最終臓器であるということを意味するのではないでしょうか?(異論はあると思いますが、生存するという働きの肝(キモ)を握っているということではないでしょうか?
2020年秋季東京操体フォーラムは11月23日(月)勤労感謝の日 オンライン(zoom)開催致します。テーマは「操体法クロニクルズ」他。
登壇 三浦寛、半蔵、岡村郁生、瀧澤一寛、三浦寛幸、寺本雅一、畠山裕美他