東京操体フォーラム 実行委員ブログ

 操体のプロ、東京操体フォーラム実行委員によるリレーブログ

「般若身経」からのメッセージ(7)

12経絡は、肺経にはじまり、肝経に終わります。

肺経の起こりは、中焦げの中脘であり、肝経は頭頂に終わりますが、その別脈は、中脘に注ぎ、肺経に繋ぎます。そして経絡循環は続きます。

長野潔先生は、血管系処置の中の瘀血処置として、中封(肝経)と尺沢(肺経)を選穴されています。肝と肺(経絡の終わりと始め)を繋いで、気血の巡りを良くするという発想は、誠に妙手であると感嘆しております。

 

 

余談ですが、「中脘」という場所がTh11/12 高位に相当するという事が興味深いと思います。

Th11には、脊中、脾愈、意舎、Th12には、(無名)、胃愈、胃倉と、それぞれ督脈、一行線、二行線上に経穴が並びます。

解剖学的には、丁度胃の裏側に、腹腔動脈(胃の動脈)と腹腔神経節(太陽神経節)即ち、消化吸収の機能を支える血流の調整中枢があります。

 

般若身経は、もっと多くのメッセージを発信しています。

それに気づいたら、また書きたいと思います。 半蔵

 

2020年秋季東京操体フォーラムは11月23日(月)勤労感謝の日 オンライン(zoom)開催致します。テーマは「操体法クロニクルズ」他。
登壇 三浦寛、半蔵、岡村郁生、瀧澤一寛、三浦寛幸、寺本雅一、畠山裕美他

www.tokyo-sotai.com