東京操体フォーラム 実行委員ブログ

 操体のプロ、東京操体フォーラム実行委員によるリレーブログ

三浦 寛幸(みうら ひろゆき)

「環境の自然とからだの自然 ~その7~」

本日で最終日になりますが、私がこれまで操体の学びの中で掴んできたことは「学び方」であったのだと現在強く実感している。 その学び方とは積み重ねていくことではなく、これまでの自身の思考や癖を削ぎ落していくことでもあった。 その中で変わってきたの…

「環境の自然とからだの自然 ~その5~」

からだには幾つかの山と呼べる部位があります。 例えば肩甲骨、胸椎12、母指球。 これらの山はからだの動きにおいてとても大事な役割を果たしています。 それらを上手く使えないと谷となる部位には圧通・膏血が生じる。 つまりからだそのものは自然と同様…

「環境の自然とからだの自然 ~その4~」

自分が意識しなくても自ずと呼吸がからだが必要としている分だけ自然に入ってくる。 自分が意識しなくてもからだが調子のよくない部位を教えてくれる。 自分が意識しなくてもからだが必要な食事を教えてくれる。 自分が意識しなくてもからだが物事の判断をし…

「環境の自然とからだの自然 ~その3~」

よく「自然体」という言葉を使いますがこれは一体どういうことなのかを考察していきたい。 一般的には 気負いのない、自然な態度 無理のない形で立った姿勢 とありますが、いまいちピンとこない人も多いようです。 以前によく聞かれた「ありのまま」という言…

「環境の自然とからだの自然 ~その2~」

最近は「自然が形成してきたもの」と「からだ」を重ねてみるようになりました。 自然が作り出してきた姿、形は生き物と同様に地球という環境に適応してきた結果のものであり、何らかの意味があるように思います。 地球という命の意思の下、そこに生きる生命…

「環境の自然とからだの自然 ~その1~」

三浦先生、ありがとうございました。 今週から三浦寛幸が担当致します。 今回のテーマは「山」です。 これまで山には縁がない生活でしたが、20代の前半の夏に一回だけ富士山に登ったことがあります。 そこでの思い出はとにもかくにも「きつかった」ことです…

「自然から学ぶ ~その7~」

本日で最終日になります。 このテーマを頂いてから海に関わる様々なブログを読んできましたが、そのほとんどの人達は海に対し「なつかしさ」や「癒し」というものを一つの感情として抱いているように見える。 その要因は私達の遠い祖先の記憶や長い年月をか…

「自然から学ぶ ~その6~」

からだに潜む圧通・膏血は色々な形があり最近注目している。 球状のものや筋張ったもの。時にはゼリー状のものもある。 それらは主に首や背中、膝の裏筋、足の裏等にあり、動き、呼吸、心の状態で様々な形に変化し、からだのバランスをとってくれている。 そ…

「自然から学ぶ ~その5~」

もし海や空気に最初から色があったのならば・・・ 人は自身を生かしているものに対し本当にありがたいものだと思えなくなる。 色がないからこそ向き合い方が問われる。 快もそれらと同じで無色無形のものだかこそ本当にありがたいものとして受け取ることが出…

「自然から学ぶ ~その4~」

もう10年以上前になるが私が実行委員になった頃に三浦先生が皆に問いかけたことがある。 「皆は快に対してどんなイメージを持つ?」 ある実行委員は 「海ですね」 また別の実行委員は 「(快からのメッセージの表紙のような)螺旋のイメージ」 当時の私にと…

「自然から学ぶ ~その3~」

水の中に身を置く中で不思議に思っていることが一つあります。 雑念が消え感覚が研ぎ澄まされるということです。 呼吸を止め、水とその流れに身を置く世界では自分とからだが一つになるような不思議な感覚になる。 そして自身を取り巻く環境が鮮明に見えてく…

「自然から学ぶ ~その2~」

昔から海には不思議な力があると何となく感じていました。 人のからだを癒すことやからだの本来持ち合わせる感覚を取り戻すために必要な力が海にはあるように感じています。 実際、治療にも使われているのだから間違いのないことだと思えてなりません。 特に…

「自然から学ぶ ~その1~」

三浦先生、一週間ありがとうございました。 今週からは三浦寛幸が担当致しますのでお付き合い下さい。 今回のテーマは「海」になります。 久しぶりに湘南の海を観てきました。 湘南新宿ラインの辻堂の駅から30分程歩いていると辻堂海浜公園が見えてくる。 そ…

「治癒7 ~自己責任~」

本日で最終日になりますが、時代の流れもあり現在の人々は自身のからだの状態を自分で判断することが出来なくなっているように思います。 現在コロナ第七波が訪れ、日を追うごとに感染者数が増え医療機関がパンクしている現状だと聞きます。 これらを目にす…

「治癒6 ~うつわにいれるもの~」

操体を学んできて良かったと思うことの一つが自力自療が出来ることです。 風邪や熱が出る前のからだの変化は呼吸と動きが教えてくれる。 その流れと循環が滞っていると何らかの症状が顔を出す。 それが結果的にからだの歪みとなり、その歪みを取っていくこと…

「治癒5 ~臨床の空間にあるもの」

からだの自然治癒力を引き出すために臨床家として必要なことがあります。 一つはからだの意識とからだの無意識、そして患者自身の意識を識別することです。 この3つの世界の違いをしっかり認識し、結果的にからだの無意識が発揮する自然治癒力へと導くこと…

「治癒4 ~快を受け取るために~」

人が生きるために命あるものを頂くのと同じように、からだの自然治癒力に必要な「快」もこの空間から頂いているように感じています。 今まで快の捉え方としては動きや呼吸の中でからだの内側から自発的に生み出しているものではないかと思っていました。 し…

「治癒3 ~自然治癒力を高めるために~」

からだの自然な治癒力の個人差は一体何によって生じるのかと考えていました。 例えば同じ位の年齢で同じような体格、そして症状をも似た2人でも片方の人は治るのに膨大な時間がかかるのに対し、もう片方の人は瞬時に治る人もいます。 人に個人差、個体差が…

「治癒2 ~からだと意識を繋げること~」

これまで操体の臨床を通じて何度か信じられないようなからだの治癒力を目にしてきました。 ずっと立てなかった年配の人が急に立てるようになったり、歩行困難の人が歩けるようになったり、うつ病が改善したこともあります。 なぜそのような現象が起こるのと…

「治癒1 ~自然治癒力~」

三浦先生、ありがとうございました。 今週からは三浦寛幸が担当致しますのでよろしくお願い致します。 今回のテーマは「治癒」です。 最近では「治療」という言葉をあまり使わなくなりました。 その理由の一つに臨床の中でからだを治すことではなく、からだ…

「環境に適応していくために 7」

「本日で最終日になりますが、今回のブログを書きながら「なぜからだは歪みを作るのか?」ということを考えていました。 今まではずっと息・食・動・想の4つの命の営みのバランスが崩れた結果がからだに歪みを作っていると認識していたのですが、最近はまた…

「環境に適応していくために 6」

からだの学習を重ねていく中で最近変わってきたことがあります。 それは臨床空間と生活空間の境界線が消えてきたことです。 今までは仕事に入る時のようなスイッチを入れて臨床に望んでいましたが、そういったことをしなくても自然に臨床に入ることが出来る…

「環境に適応していくために 5」

先日からだを診させて頂いた方が面白いことを言っていました。 「雨や台風が来る数日前から体調が悪くなる。そして当日になると首と膝が痛くなる。 痛くなると分かっているのに対処の仕方がわからない」 その患者は一年前から知っている方ですが、確かに天候…

「環境に適応していくために 4」

最近は人と話している時や自分の好きな空間にいる時は最初に呼吸を味わうようにしています。 その時、その状況の「間」を味わいながら、自分から何かアクションを起こすのではなく、まずはその環境から発せられるメッセージを呼吸と共に受け取ってからリアク…

「環境に適応していくために 3」

日々の生活の中でいつもと違う空間に身を置いた時に疑問に思っていることがあります。 「環境の変化に対応し、順応しているのは果たして誰なのか?」ということです。 当然、その状況に応じて自身が培ってきた経験や知識というもので人は対応しているのです…

「環境に適応していくために 2」

昨日のマスクの話にも繋がることですが、最近は「自然体」について考えることがあります。 人がありのままの自分で素直に生きることが健康に生きる一つの秘訣になる。 そんな思いを日々の生活や臨床の中で強く感じているので、本日は「自然体」について少し…

「環境に適応していくために 1」

三浦先生、一週間ありがとうございました。 今週からは三浦寛幸が担当致しますのでお付き合い下さい。 テーマは「環境」。 これは人間一人一人が生きることにおいて非常に重要なテーマですが、ここ2~3年の間で私達を取り巻く環境というのは大きく変化してき…

「しゅぎょう7 ~現在の感覚を大切にする~」

本日で最終日になりますが、私が操体の中で得てきたことは「からだと仲良く出来る付き合い方」でもありました。 操体は橋本敬三先生が示された哲学の下に常に進化してきましたが、その進化の方向性は「いかにからだの声を素直に聞けるか」にあります。 臨床…

「しゅぎょう5 ~叱られたことと向き合う中で~」

社会人になってから現在に至るまで「叱られてきたこと」というのは常に意識に残り、生きることの糧となっているように思います。 操体を学ぶ以前の話になりますが、洋服屋で働いていた頃は毎日のように上司から怒られていました。 その理由のほとんどは自分…

「しゅぎょう4 ~学び方を学ぶ~」

子供の時は「修業」と聞くと強くなること、または何かを上手くなることをイメージしていました。 例えば私の大好きな孫悟空は強い敵と戦い勝つために強い人の下で修業をしていますが、彼の目的は敵に勝つ為ではなく、強くなるために修業をしているように見え…