少し前の話になりますが、講習の中である実行委員の方に足を触れてもらったことがあります。
そのふれ方はまるで私自身のからだをやさしく包むような包容力があり、その余韻は現在もからだの記憶として残っています。
これは私自身の経験上の中での話になりますが、上手い人が行う触診は臨床後もその余韻がひびきとしてからだに残るように感じます。
それはゆっくりゆっくりからだと意識に浸透し、呼吸も少しずつ緩やかに変化していく。
そして本人の気が付かないところで少しずつ「からだに寄り添った生き方」に変化してくる。
そういう臨床を「ふれる」だけで実際に行えるのは本当に素晴らしいことだと思う。