「さわる」のか「ふれる」のかという捉え方の違いは、
私たちが普段何気なく行っている「動き(うごき)」全般に関わることです。
例えば、実際に、手足を使って何かを行うときはもちろんのこと、
会話や言葉のやりとりにも「声(発声)」を介した
「さわる」と「ふれる」があるように感じます。
舞台や演奏会、ライブの場で、音が突き刺さってくるのではなく、
音に触れられているように感じることがあります。
これは音の大小やマイク、スピーカーを使っているかどうかにも関係がないように感じられるところが興味深いです。
そして、普段の何気ない会話でも、声やことばにふれられていると感じられることがあります。逆に、刺激的な会話も多いですが。
このあたりの違いがなぜ生まれてくるのか、不思議なことですが、
これはからだに対しての操者の姿勢にも関わってくることです。
からだのうごきにとって、
手や足のほかに、「ことば」も大切な介助・補助になりうる
といった臨床の捉え方があります。
その点に関して、操体では幾重にも工夫や検討を重ねています。
それだけ、からだは空間を介して素直に情報をキャッチしてしまうということだと感じています。
秋季東京操体フォーラム開催決定
2023年11月23日(勤労感謝の日)
今季は久しぶりのルーテル市ヶ谷センターにて開催予定です。
プログラムの詳細等は追ってお知らせ致します。