東京操体フォーラム 実行委員ブログ

 操体のプロ、東京操体フォーラム実行委員によるリレーブログ

「からだと立ち方 ~その2~」

おはようございます。

 

 

本日は昨日の続きで「立位」について語っていきたいと思います。

 

 

立つことにおいて現在の操体では「半歩内側ぎみ」に足を出します(左右のどちらの足なのかはあえてここでは書きません)

 

 

そこから動作をことになるのですが、なぜ「一歩」ではなく「半歩」なのか?また揃えた状態ではないのか?と疑問に思う方がいるかと思います。

 

 

そのことについても少しだけ触れますが、この3つの立位の状態では膝の裏筋と骨盤の状態、そして上半身の動きが大きく異なってきます。

 

 

そうなれば当然ききわけられる感覚も変わってきます。

 

 

何年もの間、これらの違いをからだを通じて体感してきましたが、動作におけるからだにかかる負担や感覚の違いだけではなく、生き方の方向性も変化してくるように思います。

 

 

例えば、私自身の経験ですが、両足を揃えた状態で動作を繰り返していくと、日常における自分の思考は「楽」を選択しやすくなります。

 

 

理由は至極単純で「やりやすい」からです。

 

 

私はある程度からだの学習を重ねているのでこの立ち方でからだを壊すことはありませんが、これを繰り返していくと「めんどくさい」という意識が根付いてしまい、日常の中でも「楽」を選択すようになる。

 

 

また「一歩」を踏み出した動作を繰り返してみても同じように自分の意識は「楽か辛い」が基準になる。

 

 

こういったことから私自身が感じることは立ち方も先日書いた「言葉」と同様に自身の運命、生き方を決めるもののように思うのです。

 

 

大袈裟に聞こえるかもしれませんが、立ち方次第でからだとの向き合い方が変化してしまうのは確かなことですし、命の営みも大きく変わってくるのも事実なのです。

 

 

開催案内 | 2024年春季東京操体フォーラム | Tokyo Sotai Forum

www.tokyo-sotai.com